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【8/19】ベイスターズ投手陣の打撃について~直近10年分の投手打率ランキングを見てみた~(徳)
0. はじめに
最近プロ野球をなんとなく見ていて思うことがある、それは「今年よくピッチャーが打っているような気がするな~」ということである。特にカープ大瀬良なんか見る度に打っているような気がする。
また、先日はDeNAの国吉が2点タイムリーを打つなど、連戦続きの中で投手のやりくりが難しくなる中、中継ぎやロングリリーフの選手が打席に立つことも以前より増えている気がする。国吉のタイムリーを見て調べてみたいのが、こちら。
「DeNAのピッチャーって毎年そこそこ打ってる人がいるイメージがあるけど、そうだろうか?」
ということである。数年前に活躍した某助っ人にだいぶイメージを持っていかれてる気もするが、検証してみよう。
(データ参照元:https://baseball-data.com/stats/p-hitting/)
1.直近10年分の投手打率トップ5を調べてみた
(図)2011~2015年 投手打率上位5名ランキング(規定打席20)
2011年、「横浜ベイスターズ」の最終年、もう横浜DeNAになって10年もの月日が経とうとしていることに筆者は驚きを感じたりもしている。そんな横浜の最終年、20打席以上に立った投手の1位はその後DeNAで中継ぎの屋台骨としてチームを支えた須田幸太だった。因みに10打席程度ではあったが、リーチも3割8厘をマークしていた。リーチ・・・。
2012年、DeNA誕生初年度から2年間は中日中田賢一(現阪神)が「投手首位打者」を獲得。OPSも.500を超えるなど成績を残した。DeNAからは藤井、井納が次点につけた。
2014年はモスコーソがアーチを記録、この時期在籍していたソーサも打席はほぼ無いながらパワフルなスイングを見せていた。ここらへんの年からカープ野村も台頭し始める。
2015年は優勝したヤクルト投手陣が上位陣をほぼ総なめ、横浜は直近9年で唯一10傑入りを逃している。「投手の打撃成績と順位の相関」的なものも調べたら意外と面白い結果が出・・・るのだろうか(もし既出であったら申し訳ありません)
(図)2016~2020年 投手打率上位5名ランキング(規定打席20)
10年代後半、2016年は石田・井納がランクイン、井納はプロ入り以降安定してDeNAの8・9番として「自動アウト」を回避している。ジャイアンツ菅野がエースとして1年間回る中で成績を残した。
2017年、あの男、「ジョー・ウィーランド」の登場である。衝撃的なOPS.739にシーズン3本を記録。直近シーズンでは異次元の成績を残している。2018年もウィーランドは健在ながらも、カラシティーが「.269 1 5 OPS.769」という信じられない成績を残したことで少しかすんだかもしれない。
2019年 昨年シーズンはプロ入り以降安定した打撃を見せるヤクルト原が首位打者を獲得。DeNAからは井納が自己最高の打撃成績で3位につけた。
そして2020年、現在上位4名(田口・梅津・高梨・大瀬良)が類まれな打撃成績を残している。この4人の打撃がシーズン中盤以降まで持てば、近年まれに見る投手打撃成績になるのではないかと密かに期待している。その一方でDeNA投手陣は例年に比べバッティングに元気がない。最も打撃成績のいい今永が.111(18-2)ではあまりにも寂しい。ここから中盤戦に入るにあたり、DeNA投手陣の打席での奮起にも注目してみたい。
2.終わりに
今回は過去10年程度の投手打撃成績をまとめて打率ランキングを作ってみた。横浜投手陣は安定して5傑以内に入っていたし、とにかくヤクルト投手陣はよく打っているんだなというイメージを持つ結果となった。
記事の最後に、ベイスターズの投手打撃成績を見るにあたって外すことの出来ない存在、吉見祐治さんの年度別打撃成績を見て、本記事を締めようと思う。
なんだこの化け物。
文責:徳
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