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Switchスプラトゥーン3Editionを買った

ここ十年、 特に娘が産まれてからの数年、太宰治の短編小説『桜桃』をよく思い出す。

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就職失敗

大学を出て最初の就職に失敗した。私が配属された営業所は暴力が当たり前で、夜10時を過ぎると営業所長の怒鳴り声と暴力が始まる。リアルプロレス。通いの私以外は全員が独身寮を営業所に併設されていて逃げ場はなかった。

ローキックの後、強く突き飛ばされた先輩社員が後ろのデスクに倒れこんで残業中の社員が迷惑そうな顔をするけれど、誰も助けない。
売上の悪い先輩社員は早朝出勤で毎日、 床の雑巾がけをさせられていた。OAフロアなどというものは無くて、タイルがバキバキ割れていた。
見積書は手書き。 パソコンとかメールアドレスとかそんなものは本社だけで、どの営業地区も支給されておらず、誰も使っていなかった。時は2004年のITバブル前夜。アナログの極み。

そんな修羅の世界で大卒の私はとても大切にされていて、私は私なりの蹉跌を噛みしめながら7年勤めてようやくホワイト企業に転生できた。出世魚の如く、しかし運の良さだけで這い上がってきた。本当に努力されている方々を考えると、実力なんてとても及ばない。

そして面倒なことは相変わらず多いけれど、私は色々と運の良い人生を送っている。 齢四十にしてようやく、人生の安寧を手に入れた感がある。 もう満足だ。

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育児とは

今朝、娘が「寂しい」と言ってシクシク泣いた。靴を履かせて保育園に連れていく。
冬が来て、小雨が降った道すがら、吐く息が白いことに気が付いた娘はすぐに機嫌を直して、は一っ、 はーっと何度もやって大笑いを繰り返していた。

保育園で気の合う友達がいないのだという。一応いるのだが、おさんぽで公園に行くと鬼ごっこをしてしまうその子らは足が速くて一緒に楽しめないのだという。
「わたし、 かけっこ遅いから」
親の私は運動も勉強もそこそこできた。私より劣る娘を責める気はもちろんないし、必要以上に伸ばそうという気持ちもない。

承認欲求は満たしてやるように気を付けていて、あとは何か得意なことを見つけて、最低限の自尊心を持って生きていってほしい。

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Switchを買い増して代ゼミの今井先生を思い出す

娘にスプラトゥーン3エディションを買ってやった。 実はニンテンドーストアの初回抽選に当選していたけれど、買わなかった。いかにスプラトゥーンが好きといえども、Switch本体はすでに2台持っていた。 なんだか、まだ持っていない他のご家庭に悪い気がして、決済しなかった。 

先週たまたま機会があったので、今度は迷わず買った。娘は大喜びしたが、おもちゃであればなんだって喜ぶのだろう。2台とも容量がいっぱいなので、これはスプラトゥーン専用機として運用するようにした。
「隠しヤカンをクリアする!」と張り切っていたので、おそらくやらないだろう。典型的なスタートダッシュ君。25年前に代々木で薫陶を受けた今井先生が懐かしい。

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スプラトゥーン3の金バッジ

スプラトゥーン3でバトル系の金バッジを付けている人を見ると気持ち悪いと思ってしまう時期があった。(今は全くない。そもそも、いちいち確認しなくなった。)

ファンはご存知の通り、金バッジは一部を除いてやりこみが不可欠だ。そして発売から3ヶ月が経過して、各種金バッジをよく目にするようになって、むしろバッジ無しのプレイヤーにこそ、スゴみを感じるようになった。 そしてそれはあながち間違いではない。

金バッジのアンロックについてブキの熟練度でいうと113万ポイントが必要で、これはナワバリバトルで1試合平均1000ポイント獲得するとして1日1時間のプレイで75日かかる。
ん? そんなにむちゃくちゃな数字でもないか。 ナワバリ専門ならそろそろ出始める頃か。私はサーモンランに加えてロードバイクもやっているからな。 ちなみに私の『わかばシューター』は53万ポイントです。

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マージーンのパワーメーターが届く

クランクが届いたのに、ペダルを付けられない。 古いクランクからペダルを外せないのだ。てこの原理。遠心力。 持ち手が長い工具があればなんとかなるのだろうけれど、そんなものを買って作業するくらいなら数百円払ってショップにお願いする。
持っていくのは面倒だが、何かのついでに寄ることにしよう。 私は大人。プロを頼る。

私はロードバイクに乗るのは好きだがメンテに興味がない。 ここ数年はローラー専門だし、パンク修理 とチェーン回りさえできれば出先での問題は大体クリアできるだろうと考えている。
それ以上のトラブルが生じたら公共交通機関か自転車保険の発動。パンクとチェーン以外のトラブルが起きたら自走は諦めている。15年の自転車キャリアは伊達ではない。 

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資本主義

保育園に向かう道すがら、 近所の工事現場にとてもカタギとは思えないレクサスが停まっていて、オーナーらしき白髪の男性が現場の代人たちを集めて怒鳴りつけていた。 富める者がますます富む。 私と目が合ったガードマンが苦笑いして見せた。

雇われているうちは人並みだが安定は大事だ。 自営業の実父から収入を見せられたのは平成18年頃だっただろうか。45,000,000円ほどあった。
でもそれはたまたま、とても良かったから自慢してきただけで、それ以外の年はどうせ数百万だろう。
それ以来、父とは結婚の両家顔合わせ以外に会っていないし、 もう生きて会うことはもちろん、 葬式に出ることもないだろう。 幼少の頃に受けた仕打ちの数々は決して忘れない。

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近況

状況が変わって、仕事が増える。

昔から言われている私の有名な格言に「人が減り 仕事は増えて カネは減る」というのがある。あらゆる請求を恐れないキャッシュフロー会計を回して生きていきたい。

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