壁の下地

大家さんから借家の外壁塗装のご依頼を頂きました。
現在住まわれている方が中国の方ということだったので、現地調査の際、聞き取りやすいように、シンプルな日本語でゆっくりとご説明をさせて頂いたところ「アンタ、ニホンゴヘタクソネー、ニホンジン?」と言われてしまった今日は。

工事中によくある、あるある話をご紹介します。
しかも、このあるあるを言われると工事をする側は結構困ってしまいます。
これからリフォームや新築住宅をお考えの方には是非知っておいて欲しい知識です。



【先にお伝え下さい。】

工事も終盤、クロスや塗装などの内装工事も終わり
そろそろ養生をあげようかな~
と考えている時

お施主様から
「ここに棚を付けたいんだけど~」
「テレビが壁掛けで~」
とご相談を頂くことがよくあります。

お施主様からすれば
内装工事が終わってから付けてもらえればいいか~
と思われる気持ちもよく分かります。

しかし現場の職人さんの声を代弁させて頂くと
「それは先に言っといて下さ~い(涙)」
です。

なぜなら、壁の仕上げのクロスの下地になっている石膏ボードは
ビスや釘が効かないからです。
なので、棚やテレビを設置する箇所にはあらかじめ石膏ボードの裏側にコンパネや木材等を入れて、ビスが効くようにしています。
これが「下地を入れる」という作業です。

この下地を入れる作業をしていないと、思った位置に思ったような棚が設置できなかったり、最悪付けれなかったりします。



【手すり工事あるある】

同じような話でいうと
リフォームで階段の手すりを設置する工事の時もそうなのですが
手すりを支える金物を壁に着ける際
思った位置に下地となる柱があることはまずないので
必ずベースプレートを付けてから手すりを設置するようにして下さい。

室内の手すり工事も同様に
特に荷重がかかる所なので、しっかりした下地がある所に設置する必要があります。
打合せの際に、付けたい場所に手すりを設置できるかどうか
もしくは下地を入れる工事がプラスで必要になるかどうかをしっかりと確認した上で工事をご依頼するようにして下さい。



【打合せは大切】

まだ私が現場に入りたての新人だった時、よく職人さんに『段取り八兵衛』とか『段取り八分』と何度も言われてきました。
工事に入る前の準備や段取りがとても重要ということです。
新築工事と違って、制限や条件が多いリフォーム工事では、特にこの段取りがとても大切です。
その準備や段取りをするために、工事業者さんとしっかりとした打合せをする必要があります。
またお施主様自信も、完成後のイメージやご要望など、どんな小さな事でも思ったことは全て施工業者さんに伝えておくことが大切です。

工事後に満足できるように、しっかりとしたお打合せを。

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