ニュースにはならないが、零細・中小企業の倒産・閉店が続いている現実

ニュースでは帝国データバンクや東京商工リサーチなどが、コロナによる倒産件数のデータを出しています。先週段階で120件強で、事業活動ができない中、資金ショートの予想される5月,6月にはより多くの倒産が出ることが予想されています。

私のところにもいろいろな情報や相談がありますし、街を歩くと、コロナによる臨時休業だけでなく、閉店してしまう店舗を多くみます。

例えば、原宿竹下通り。多くの店が臨時休業する中、メイン通りを歩いていても閉店している店舗がいくつもあります。また竹下通りを出て、表参道側に歩いた方では、タピオカ店が2件閉店しています。タピオカブームが去ったことに加え、コロナが追い討ちをかけた例と言えるでしょう。

実は、帝国データバンクや東京商工リサーチが発表している数字以上に、今回のコロナショックは、零細・小規模事業者を直撃しています。そのため、数字やニュースとしてあがってこない倒産・閉店が驚くほど多いのが特徴です。零細・小規模事業者の内部留保はあまりありません。おそらく1.5ヶ月から3ヶ月くらいが限界でしょう。コロナショックが始まってから、政府は融資・補助・助成金などを打ち出していますが、発表してから手続きが始まるまで、手続きが始まってから審査・着金されるまで数ヶ月かかるというケースを聞きます。そもそも融資は返す金なので、融資を受けても、この先の経済が良くならなければ、結局は倒産・閉店という流れになります。一番重要なのは、経済状況に合わせた企業努力による業績向上ですが、政府はあまりにも現実をわかっていないと言われても仕方ありません。

今日も原宿にある有名な陶器販売店・スクールの閉店情報を聞きました。これまで数十年間に渡って、原宿で人気だった店です。全国に多くの顧客を抱えていた人気店でしたが、コロナの影響で閉店することを決めたそうです。

先日、安倍総理がコロナを乗り切るには「敬意・感謝・絆」と発言しました。もしそうだとしたら、零細・中小企業の経営者や従業員や家族が政府に対して、「敬意・感謝・絆」を大事にしたくなるような行動や方策をまずは実行してほしいものです。

最後に。零細・中小企業経営者のみなさまへ。頑張りたくても、現実は頑張れないほど、疲弊し、苦しんでいるという状況にある方もいらっしゃると思います。私は政治のことはできませんが、ビジネスのことであれば全般ご相談を受けています。資金繰りからコーチング、その他どんなご相談でも、まずは受けることができますので、費用については、まずは気にせずにご相談ください。

info@whiteknight-jp.com

新井 庸志


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