参加費用20万円の編集合宿が40日間でsold outした軌跡 ニュースピックストアカデミアセミナー 編集ブートキャンプ インタビュー

一泊二日20万円で販売された合宿が生まれるに至った訳と、そこに込められた佐々木氏の想いを聞く。

1.何日間で販売完了したのか
1泊2日で20万円である今回の合宿だが2018年9月1日から募集を開始し10月10日定員に達したと言う。40日である。

募集媒体はニュースピックス内と無料会員が350万いるメールマガジンのみである。

参加者の顔ぶれは様々だか、すでに有料会員であったニュースピックス会員・アカデミア会員と無料会員との比率は有料会員4割、無料会員が6割であると言う。かなり集客力があるコンテンツ企画だったのではないだろうか。

2.なぜ編集ブートキャンプを行うに至ったの
か。

そもそも佐々木氏はどんな人に対してこの合宿を提供したいと思ったのか。ニュースピックスアカデミア自体も学ぶ場を持たない大人に向けて設計したと言う。

佐々木氏が考える大人とは社会人、その社会人が最先端の知識を学ぶ場所が無いのでそれを提供したいと考えた。

学ぶ場自体はMBAや資格の学校などがあるが、どちらも市場を新たにつくり出すような最先端の知については触れられない。

そこでニュースピックスアカデミアでは3ヶ月に渡り6回の講義を提供するゼミを提供してきたが、参加者が6回全て参加出来なかったり、本当の最先端で活躍している多忙な講師のスケジュールをおさえるのが難しい。

それならば、情報を圧縮して密度濃く1泊2日にして提供しようとしたのがブートキャンプである。

実際合宿形式にする事によって、遠方からの参加者も参加しやすくなったと言う。

今回の編集ブートキャンプの内容については募集ページにこう記載されている。

〝「これからの編集」について、実際のコンテンツ作りや佐渡島氏のフィードバックを通じて体得していきます。〟https://newspicks.com/academia/seminars/20

ブートキャンプの企画自体は、佐渡島氏の自分の考えるこれからの編集を言語化したいと言う想いと、ニュースピックアカデミアも佐渡島氏の編集スキルを大人に向けて提供したいと言う想いが重なりブートキャンプと言うかたちで結実した。

・編集ブートキャンプ得られるものは何なのか

今回のブートキャンプのテーマは編集である。佐渡島氏が考えるこれからの編集をする能力をつけるそれが今回のキャンプの目的だ。では佐渡島氏がかんがえる編集とは何なのだろうか。キャンプの募集ページに編集の定義が示されている 編集とは「会話の設計」であると。この会話の定義は佐渡島氏独特の用語で時間を軸とした文脈(コンテキスト)や物語を紡ぐ事を目指している。それがこれからの編集であると言う。

情報が増え過ぎている時代に会話が生まれるコミュニケーションの糸口を見つける事、それがこれからの編集のになう役割であると。

編集ブートキャンプのバリューは何かと言う問いには佐々木氏はこう答えてくれた。

・佐渡島庸平という現代の出版界のトップランナーから直接教えが受けられる。

・一般的な講義ではなく、コンテンツ作りを通して参加者が作ったものに対して佐渡島氏より直接フィードバックがある

・同じ問題意識を持った参加者がつむぐ場でグループワークを行う事によって参加者同士の交流が促される。

通常ならコルクに入社したり、仕事として佐渡島氏と関わらなければ得られない知識と体験を2日間の合宿を通して得られるプログラムになっている。

3.なぜ20万円の価格設定なのか

直接的な競合はないが価格のベンチマークにしているのMBAの講義や資格取得学校だと言う。

ただし肝心のコンテンツついて比較してみると提供する情報に大きな違いがある。

MBAは通常の大学の講義は一線を退いた教授が10年、15年前の知識を元に講義を聞く形式。資格取得学校は既存の資格を取得するための内容である。

編集ブートキャンプは
佐渡島氏という出版界において第一線で活動し続けてブラッシュアップし続けた知識を参加者自身に対してフィールドバックを提供できる。

どちらが学びとしての価値が高いと感じるかは人それぞれであるが、ブラッシュアップした知識を求める人にとっては編集ブートキャンプは価値があるものだと言えるだろう。

佐々木氏の考えるブラッシュアップした知を現代に生きる我々が得る方法として、ニュースピックス アカデミア ブートキャンプは検討してみる価値は充分にあるのでは無いだろうか。

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