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パイロットは何故半袖シャツを着るのか?

こんにちは、あらいぐま機長です!

今日は完全に雑談です。パイロットは夏はシャツ姿で空港を歩いていることが多いと思いますが、パイロットが着ているシャツは半袖シャツが多いのをご存知でしょうか?

実はそれには理由があります。知っても何の得もありませんが、なるほどなぁと思うところがあると思います。


パイロットの制服とジャケット

パイロットの制服って、黒いジャケットにウイングマークと金色の線がかっこいいですよね。3本線が副操縦士で、4本線が機長の印です。
でも実は制服って決まってなくて、国内の航空会社でも金色じゃなくて銀色を使っている会社もあります。
あれはあれでかっこいいんですよね。

でも実際のところ、ジャケットは操縦室に入るときには必ず脱ぎます。飛行機の操縦は精密な操作が必要になるので、ジャケットを着たままだと窮屈でうまく操縦できません。

ジャケットの下のシャツも特徴的で、肩には肩章をつけるベルトがついていて、機長はそこに4本線、副操縦士は3本線の肩章をつけます。

また胸ポケットは両側にボタンが止められるようになっていて、ペンを刺せるようになっています。パイロットってフライト中も色々と書くことが多いし、コックピットにペンを置いちゃうとそのまま忘れて帰ってしまうことが多いので、みんな自分のペンはシャツに刺しています。

夏はこのシャツ姿で空港内も歩くことになりますが、半袖の人が多いんですよ。
そもそも、シャツって長袖がベーシックで、最近の若い人は増えてきましたが、半袖シャツを仕事で着ている人って少数派だと思います。肌を出すとだらしなく見える部分もあるし、僕もシャツは長袖がかっこいいと思います。

半袖シャツの選択理由

その制服のシャツですが、夏でも冬でもには半袖シャツを着る人が多いです。これには理由があって、狭いコックピットで仕事をする時に、邪魔になってしまうからなんです。
特に袖の部分がスラストレバーに引っかかってパワーを動かしちゃったら大変だし、夜なんかは暗い中で頭上にびっしり並んだスイッチを操作します。この時にも袖が他のスイッチに引っかかってしまうと困ります。

また、同様の理由で腕時計を右手に付けるパイロットもいます。副操縦士は右手で操縦桿を握り、左手でスイッチを操作するため、左手に腕時計があるとスイッチにぶつけてしまったりします。高価な時計をつけていると凹みますよ…。

だから、僕もそうですが、古いパイロットは訓練時代にシャツは半袖!なんて教え込まれている人も多いと思います。

コックピットの環境

さらに、コックピット内は常に暑い環境です。高度が上がれば太陽の照り返しも強く、計器や機器も熱を帯びます。

僕みたいなあらいぐまが暑がりっていうこともありますが、夏は暑いんですよね。
クーラーはもちろんついているんですけど、飛行機のエアコンってエンジンから空気をとってたりするから、エンジンを回してない地上だと中は灼熱の状態になったりします。

だから、パイロットたちは快適さと機動性を考えて半袖シャツを着用しています。

ちなみに、左席に座るキャプテンは左腕が焼け、右席に座るコーパイロットは右腕が焼ける傾向があります。なので、次回パイロットを見かけたら、その違いに注目してみてください!

今日は以上です。次回もお楽しみに!

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