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まなみのりさ新曲レビュー③「片道切符」

3人が「挑戦曲」と位置づけていたこの曲、たしかに今までのまみりにありそうでなかった曲調だけど、逆に最も「今風」な感じもする。自分が観た「できるなら…」配信ライブB公演ではみのちゃんが「ノスタルジック」と言ってたけど、それははちょっと違うかな(笑)。音の使い方も「宇宙的」というか、印象的なピアノの音を除くと割と無機質な音を多様していて、バンドセットでやろうとするとかなり変わっちゃうんじゃないかな、というアレンジ(笑)。

そのエッジの効き具合が個人的にはむしろ「一番今のまみりらしい曲」だなぁ、と感じた。常に新しいチャレンジをしているまなみのりさに最も相応しいのがこの曲なんじゃないかと。

8/7、8の「できるなら…」配信ライブ以降、SHOWROOMではラストで歌う一曲が新曲ラッシュになっているが、8/21のSHOWROOMで披露した「片道切符」の映像がこちら。ダンスなしだけど、これを聴いているだけで、歌だけでもかなり情報量の多い曲だと思う。

他の新曲同様、この曲もハモリが印象的な曲ではあるものの、全体にキーが高い曲。しかもメロディが一番高く、下ハモを2つつける、というところもまたトリッキー。新生まみりでは特に「ウソ」のあたりから3人とも音域の幅が広くなっていてかなり高音を出すようになってきたが、そういう鍛錬の元に、正に今のまみりだからこそ歌える曲、という感じがする。それだけに他のアイドルがカヴァーしたりするのは難しいんだろうな、という曲でもあり、ある意味それこそが「ウソ」「花びら」「かかとを鳴らして」という今のまなみのりさのラインナップを継承する曲、ってイメージなのかもしれない。短めのイントロからのみのちゃんの歌声で始まり、ラストもみのちゃんの歌声の余韻を楽しむかのようにアウトロなしで終わる、というのも、新生まみりとしては王道の曲構成。

曲ばかりでなくそのダンスにもまみりらしさが光る。列車をイメージしたトレイルや、間奏「♪ガタンゴトン」での「吊り革ダンス」など、歌詞をイメージしやすい振り付けはコレオグラファーまなみイズムの溢れた、実にまみりらしい振りに仕上がっていて、早くライブで直に観たい、と思わせるパフォーマンスだ。

さて、そうなると気になるのはこの曲の作者なのだが、このタイミングでヨシダタクミさんが「ガタンゴトン」に触れてるのはフラグなのか!?(笑)


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