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「変わらなきゃ」の歌詞がここにきて心地良いくらいにグサグサ刺さる件w

思えば5年前、活動休止から復活した新生まなみのりさの曲は割とストレートなメッセージ性の強い曲が多かったように思う。「反逆のパラレルライン」や「ORION」のように、復活した自分たちを鼓舞するような曲。あるいは「宿題」のように葛藤の心象をストレートに描いた曲。

それに対して最近の曲は、直接ではなく暗喩的にメッセージを匂わせてる曲が多いような気がする。表面的には恋愛曲なんだけど、実は今おかれている「まなみのりさ」の心象を重ね合わせて、前向きに進んでいくことを決意していくような歌詞、だったりね。

解散発表後、初のライブとなった「君だけに伝えたいことがある」。東京と広島でそれぞれ開催され、その締めの曲はどちらも「変わらなきゃ」。これからの一年間も「変わりながら」前向きに進んでいく、という決意表明ともとれる選曲だった。

ただ、改めて「変わらなきゃ」の歌詞を読み返してみると、ここ1か月弱のこともあって今までに気が付かなかった言葉がまた新たな意味を帯びて浮かび上がってくる。タイトルにも書いたけど、ここにきて心地良いくらいにグサグサ刺さるんだよなー(ドMかよ←w

いや、最初は「変わらなきゃ変わりはしない」って当たり前やんけ!ひねりなさい!ひねりなさい!とツッコミたくなる(嘉門タツオファンなので←w)ようなところが気になってたんだけど、ここから一歩また進化しながら進んでいこう、というような前向きな歌詞以外はあまり気にしていなかった。

作詞を担当していのは、YouTubeなどを中心に活躍するクリエイターの映像集団「ピースオブケイク」の33(さっさん)。この動画の中でも裏話として語っているけど、そういう訳でこの部分については割と最初から気になっていたし、好きなフレーズ。

挑まなきゃ 勝ち負けはない
何度でも戦ってゆくわ

サビのフレーズは全体的に「~なきゃ~ない ~ない」で韻を踏んでいるわけだけど、最後の落ちサビ、りっちゃんの歌うこの部分だけは「何度でも戦ってゆくわ」と、敢えて「~ない」という否定形を使っていなんだよね。33曰く「あえて力強く」と語ってるけれど、敢えて違うフレーズ、しかも肯定系ということでここが一番言いたいところなのかなぁ、という気もしている。

そうなんだ、まなみのりさは「戦うアイドル」なんだ、ということを改めて思いおこさせる歌詞。自分がまなみのりさにハマりだした頃には「アイドルお宝くじ」で何度も戦ってきて、その度に戦った相手が「戦友」となってきた。それ以前も「26時間テレビ 12時間耐久三輪車レース」や「U.M.U.Award」で戦って栄冠を勝ち取ってきた。栄冠ばかりではない。全国放送の「歌がうまいアイドル日本一決定戦真夏の生放送スペシャル!」では一回戦敗退で苦杯を舐めた。ここのフレーズが「挑まなきゃ勝ち負けはない」なのも「成功」だけではない。負けてもまた立ち上がる、という強い意志を感じる歌詞だ。

新体制になってからは、主に自分たちとの闘いだったように思う。持ち曲ゼロからの再スタート、フェニックスホール1500人絶対満員への挑戦、毎回レベルの上がる楽曲との戦い。そしてコロナ禍で集客はおろかライブ開催すらままならない状況との戦い。それらに対してもめげることなく何度でも戦い続けていく、という意志表示、という風に捉えてきた。

ここにきて、あと一年、という期限が設けられたことで、この意味も若干変わってきたように感じる。「何度でも」というのは無期限ではない。一年後の目標とする中野サンプラザは今までのまなみのりさ史上最も大きなハコ。東京では最大規模ヒューリックホールの2倍以上のキャパ、しかもヒューリックホールを埋めたのはコロナ禍前のこと。このご時世で2倍以上のキャパのハコを埋めるというのは至難の業だ。一年間を思い出に浸るだけの惰性で埋められる代物ではない。これに向かって「最後まで戦ってゆく」という決意表明なんだと理解した。

さて今回、改めてグサグサ刺さってきのがここ。

叫ばなきゃ 届きはしない
明日の私にきっと聞こえない

とくにここ2年くらいのコロナ禍に対する試練に関しては、3人ともたくさん叫びたいと思っていたんだと思う。でも、彼女たちの性格だからつい遠慮しちゃってた部分はあるんじゃないかな。世間がみんな我慢してるんだから自分たちも我慢しなきゃ、とか。とくに一昨年は、ライブハウスが槍玉にあげられるきっかけともいえるライブハウスでのクラスター発生が「もらい事故のもらい事故」みたいな感じで活動休止を余儀なくされたこともあって、他陣営よりも慎重にならざるを得なかった。昨年は「それでも前に進んでいく」という強い意志が、生誕祭含め6本の勝負ワンマンを東広で成功させたと思っているが、それでも(やむを得ないとはいえ)集客は満足の行くものではなかったんだろう。誰も悪い訳じゃない。みんな頑張ってる。だからこそぶつけるところがない、行き場のない感情。

前回も書いた、昨年の神田スクエアホールでのみのちゃんのMC。言ってる内容こそ前向きな決意表明だけど、改めて聴くとこれは「嗚咽」だ。

だからこそ、ラスト一年、彼女たちは明日の私に届くように「叫んでいく」決意をしたんじゃないかと思う。

りっちゃんのブログにもあった「もうコロナなんて関係ない!!」っていうのもそんな決意の表れなんじゃないかと思う(その後「なんて言ったらダメなんだけどそこはスタッフさんに気にしてもらうとして笑」とすかさずフォローしてたけどね(笑))。

この決意についてはもうちょっと書きたいこともあるんだけどそれは後日、として。最後にこのフレーズ。

今夜、私のなかで小さく生まれた革命

それまでは頭になかった「解散」という選択肢が生まれたのが1年前という。ちょうどこの曲をはじめ「Elope」の曲をレコーディングしていた頃。そういう意味では「私のなかで小さく生まれた革命」というのは「解散」という選択肢と被る。

解散という選択肢で期限を切って、そこまで戦い続けていこう、今まで黙っていたことも叫んでいこう、という曲なのか?いや、それでもこの詞を書いている時にはそんな素振りはなかったと思うのだが、そこまで見通していたのか33⁉いやぁさすが「誰もが知ってるあの曲を作詞した」というウワサなだけのことはあるけど、改めて33何者⁉と思ったさ(笑)

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