君にとってのいちばんじゃなくていい
君にとってのいちばんじゃなくていい
ただ僕にとって君はセカイの総てでした
ー「アイコトバ」作詞・作曲:ヨシダタクミ[phatmans after school] 編曲:中島生也
何度も書いてるけど、この曲が初披露されたのが去年のmorph-tokyo「さよなら、またね」第4部のアンコール、これを最後に一旦広島に帰る、という最後の最後に歌った曲ということもあって、個人的には「置き土産」的な意味合いを持った特別な曲でもある。
この時の「いちばんじゃなくていい」は、活動休止していたこと、そして旧曲を歌えなくなってしまったことについての贖罪のようにも感じた。何も説明できずに半年間も待たせたから「一番」でなくなってしまっても仕方ない、というようなニュアンス。でも、どこかでまた「一番」を取り戻したい、という思いがいつも見え隠れしていた気がする。
あれから1年以上が経ち、去る10/13の東京無料定期ライブ。この日のMCでの「一番じゃなくていい」は、卑屈さとか自虐ネタではなく、どこか余裕というか自信みたいなものが感じられた。広島に帰って東京を空けることも多いから一番になってくれとは言えないけど、帰ってきた時に居心地の良い場所を作りたい、という思い。
ここ最近の関東でのリリイベもそうだけど、少しずつではあるけど以前よりも人が増えてきてるのを実感する。ご新規さんもそうだけど、ここのところお久しぶりだった人が来てくれたり、足繁く通ってきてくれてるのが目立っている。「今のまみり」の魅力を再認識してくれてるのもそうだと思うし、実際に最近のまみり現場が本人たちの言う「帰ってきた時に居心地の良い場所」になっているんじゃないかな、と実感できる。
さらに言うと、とくに最近アイドルグループの解散も多い中、去年復活のためにあれだけ苦労してステージに戻ってきたまみりならそう簡単には辞めないだろう、という安心感もあると思う。久しぶりになってもうちらはずっと居るよ、というメッセージ。そして行けばまた変わらず楽しませてくれる、という安心感が、ご無沙汰な人がまた通い出していることにも繋がっている気がする。
まみりの自信の源は何なのか?もちろん人が増えている、というのを直接実感できていることが大きいんだろうけど、それ以上に、というか、その根本として「広島と東京の2拠点」という今の活動が上手く回っているからなんじゃないかな、と思う。
振り返ってみれば2拠点で活動を開始した今年の当初はそれほど順風満帆、という訳でもなかったと今になってみれば思う。新宿ReNYに向けてスタートしたものの、チケットの売れ行きは思ったようには伸びない。4か月間東京を留守にしたのをそれこそ「取り戻す」べく必死で東京で頑張っていた頃。なので、再上京して4/14までの間、広島に帰れたのは3月の定期だけ。
結果的にReNYは8割方埋まったと思うし、2018年の勝負ワンマンのスタートとしては大成功と言ってよい結果を残したと思うけど、みのちゃんがインスタで吐露したように、なかなか成果が出なくて、焦って、身体も壊して、それでもやっとの思いでReNYの舞台を迎えた、っていうのもまた事実だった。
風か変わったのはフラワーフェスティバルの頃からじゃないかな。スペシャルゲストとして呼ばれて自信を得たのもあるんだろうけど、4月は14日のワンマンを最後に東京での一般ライブはなし(morphの事務所宣伝ライブは抽選)、5月は1本、6月も広島ワンマン前には1本、という広島中心のスケジュール。それでも東京のファンは離れずに待っていた。これは「新生まみり」前の半年間ファンが待っていた状態とは全く違う。広島で頑張っていることが確実に東京のファンに伝わっている。だからこそ東京でイベントをやれば人が集まるようになった。広島で活動している間は東京のファンは待っていてくれる、という安心感、それが先の「余裕」につながって、帰ってきたら「居心地の良い場所を」というポジティブスパイラルが回っている。
加えて、先のスペシャルゲストとしてのフラワーフェスティバルへの凱旋もそうだし、ずっと目標の一つだった広島クラブクアトロでのワンマンを実現したこと、「ウソ」「三ツ葉」といった強力な新曲という武器を得たこと、すべてがポジティブスパイラルを回すのに加速をつける推進力になっている。「まみりちゃれんじ」で根性つけたこともねw
そんなこの1年の集大成と言えるのが年末のアコースティックワンマンだろう。それが今、ソールドアウトができそう、というところまで来ているらしい。個人的にはソールドアウトっていうのは観たい人にチケットが行き渡らない、そういう意味で機会損失だからあまり良しとはしないっていうのが基本的な考えだけど、そういう自信が形に現れる一つとしてアコースティックワンマンがソールドアウトしてくれるんならいいな、と切に願う。
もちろん広島と東京だけでなく、大阪や名古屋、そして地方にも、っていう気持ちもあるけど、不器用な3人だからいきなりそこまでは行けない、ってのはあると思う。まずは広島と東京の足場固め、という戦略は間違っていなかったと思うし、今年一年を通じてその成果は着々と出ていると思う。このあたりはまだ予定の出ていない来年に期待したいところ。
何よりも人が増えてきているといってもまだまだ満足できるとは言えない。というか、まみりの歌はもっと大きなステージで、沢山の人に聴いてもらいたい、聴いてもらうべきだと思う。まみりのアコースティックならいずれはそれこそホールはホールでもNHKホールくらいの規模で演ってもらわなくちゃ、ねw
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