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あの人は私のことを好き?やたら話しかけてくる人の心理

好きな人とは、やっぱり話したい。その気持ちは男性も女性も同じ。
「あの人しょっちゅう話しかけてくるけど、もしかして私のこと……」
積極的に話しかけてくるのは好意のサインともいわれていますから、ついそんなふうに思ってしまいますよね。

今からお話しするのは、私が中学3年の頃の出来事です。
同じクラスのR君は休み時間のたびに私のそばへ寄ってきては、なんだかんだと話しかけてきます。
それがあまりに露骨なので、クラスメートのひとりが、
「Rって、朝霧のこと好きなんじゃない?」
そこで、私も初めて「え、まさか…」と思ったわけです。
思えばR君、ただ話しかけてくるだけでなく、
「オレの好きな人、教えてあげよっか?」
なんて、恋バナまで吹っ掛けてきます。
もしかして、これって「オレの好きな人、朝霧だよ」ってパターン?

だけど、こちらには恋愛感情などまるでありません。まわりから変に誤解されるのも困るし、これ以上R君に深入りされるのも…。
それ以来、私はR君に素っ気なく接するようになりました。
「朝霧さん、なんか最近冷たくない?」
と、R君。理由なんて言えるはずもなく、「別に」とどこかの女優さんのように答えたのを覚えています。

そして、卒業式を間近に控えたある日。
「Rって、Eちゃんと付き合ってるんだって」
Eちゃんというのは、なんと学年一のモテ子ちゃん。R君の方から告白して一度はフラれたものの、二度目の告白でOKをもらったそうです。
なるほど、R君はホントに私と恋バナしたかっただけなのね。好きな女の子のこと、私に相談したかったのか。
その後、こちらからR君に「Eちゃんと付き合ってるんだって?すごいじゃん」と声をかけ、話を聞いてあげました。
「すごいやろ!」
と、嬉しくてたまらないというR君の笑顔、今でも忘れられません。
そんな、勘違い甚だしい思い出です。

それから30年近い歳月の流れた、ある日のこと。
息子の中学校の入学式。その中学校は、思い出深い私の母校でもあります。
式を終え、教室へ移動。廊下に並んで、教室の中を眺める保護者たち。
ふと横を見ると、少し離れたところに立っている父兄と目が合いました。小柄だけど、どこか女好きのするイケオジです。
なぜか、こちらをじっと見ているイケオジ。慌てて目をそらし、教室の中へと視線を戻します。
しかし、その後もその父兄がじっとこちらを見ているのが、視界に入ってきます。まいったなぁ……。
オリエンテーションが終わり、再び体育館へと移動するとき、
「よお」
背後から声をかけられて振り向くと、さっきのイケオジではありませんか。しかし、数秒ののち、
「……え、R君?」
「おう、久しぶり!」
向こうはすぐに、私だと気付いたようです。

まぁ、そんなこともあるわけです。
R君にとって、私はただ話しやすい同級生。それを、私が勝手に誤解していただけなんですね。

そう。男の人だって、異性として意識している女性には気軽に話しかけたりはできないもの。
まわりの目も気にせず、躊躇なく話しかけてくるのは、あなたのことを本当に“ただの友達”だと思っているからかもしれません。

それでも、気になる女性と話したい、話しかけたいという想いは本当。それは、男の人のこんな態度に現れてきます。
あなたの姿を見た瞬間、ソワソワし始める人。
話しかけるタイミングをうかがうように、こちらをチラ見してくる人。
やがて、それとなくこちらへ寄ってきて、思い切って声をかけてきますが、どこか挙動不審だったりしませんか?
妙にテンションが高かったり、声が上ずっていたり。
そのくせ、話す内容といえばただの時候の挨拶だったり。
ほかにも、用もないのに「お疲れさま」と声をかけるためだけに、わざわざ大まわりして、あなたのそばを通り過ぎて行く人。
あなたに話しかける勇気がないから、あなたがほかの人と話しているときを狙って、さりげなく会話に参加してくる人。
緊張しているから、話が続かない。それでも、なぜか話しかけてくる。

これは、どんなチャラ男でも同じ。話しかけたい気持ちはあるのに、本命の女性が相手だと、どうしても臆病になってしまうんものなのですね。

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