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あなたはどんな40代、50代を過ごしたいですか?

「何歳の時が一番楽しかった?」

以前、40~50代の主婦が10人ほど集まっている場所で、そう質問した男性がいました。

あなたなら、どう答えますか?

その場で「今が一番楽しい」と答えたのは、私と50代の女性の2人だけ。ほかは全員「20代かな」「大学生の時」という回答でした。

「今」と答えた50代女性は、外見はどう見ても50代。特別美人ではありませんが、私でも時々「年下?」と錯覚してしまうような、可愛らしい魅力のある人でした。
何より、とても芯の強い人間力のある女性でしたから、男性の中にもコアなファンがいましたよ。

50代、60代になっても魅力的な女性でいるためには、「若さに固執しない」ことが大切だと思うんです。
「今」を楽しめる女性って、誰から見ても魅力的。

30代、40代になっても20代の子と同じ土俵に立っている(つもりの)女性って、意外と多いんですよね。
「私だって負けてない」「私もまだまだいけるはず」と、腹の中で20代の女の子をライバル視したり。中には、ちょっと親切にしてくれただけの20代の男の子を(自分に気があるのでは)と恋愛対象として見てしまうような40代女性もいます。
もちろん、20代の男の子と40代女性のカップルがいないわけではありませんが、普通の20代の男の子が40代女性を恋愛対象として見ることは、かなり稀なことであるという自覚を持つことは大切です。

こういう女性は、精神的に成熟していないんです。精神年齢が20代で止まってしまっている。
だから、40代になっても人間的な深みが出ないし、40代になった今だからこそ得られるはずの、女性としての魅力がともなわない。

そして、若さに固執する女性は、メイクや服装などにもどこか違和感が漂います。
そう。若づくり感が出てしまうんです。なんだか、ちょっと残念な感じ。

本来、40代なら40代らしいメイクやファッションで勝負すべきです。
20代と同じメイクやファッションをしようと思うから、かえって違和感が出てしまう。
足のきれいな女性はミニスカートが似合いますが、40代、50代の顔にミニスカートはやっぱり違和感があるものです。むしろ、足のきれいな中年女性ほど、膝丈・膝下丈のタイトスカートがよく似合います。

あとは、年齢相応の発言ができているかどうか。これも大事。
個人的には、男性に向かってやたらと、

「今度奢ってくださいよ」

という女性。
みんなでご飯行こうと誘われただけなのに、

「奢ってくれるの?」

という女性。
こういう女性たちが、すごく苦手。
私の少し上の世代から、50代中頃の女性に多い印象です。
バブルの時代を知っている方々ですね。女同士で飲みに行っても、店に居合わせた男性が払ってくれるので、財布を出したことがないという世代。

「奢ってください♪」と20代の女性が言うなら、まだ可愛げありますが(それでも私は嫌いですが)、いい年した女性がやたらと「奢ってよ~」と言うのは、本当にみっともない。
奢りたい女性だったら、男性は何も言わなくても奢ってくれますってば。

以前、一緒に仕事をしていた男性から、焼き肉を食べに行こうと誘われたことがありました。結構、この地域では美味しいと有名な焼き肉屋さんです。
2人きりではなく、席の近い男性3人が親交を深める目的で誘ってくれたのですが、まだ一緒に仕事をするようになって日も浅かったことと、その中のひとりが私に対して必要以上の関心を持っているようだったので、誘いに応じるかどうか迷っていました。

同じフロアで仕事をしていた3つ年上の女性に話してみると、

「じゃあ、私も一緒に行ってあげる!」

と。私としては、もうひとり女性がいれば行きやすいと思ったのですが、直後に彼女はこう言い放ったのです。

「財布は絶対に出さないけどね!」

その一言によって彼女を誘う選択肢は消え、結局、男性3人+私という構成で焼き肉を食べに行くことになりました。
まぁ、楽しかったですけどね。その後の仕事もしやすくなりましたし。

結局、焼き肉もその次に行った店も彼らの奢りでした。財布は出したのですが、

「朝霧さんは一銭も出さなくていいから!」

と、いっさい受け取ってもらえなかったのです。
だから、その職場を去る時には、彼ら3人にちょっとしたプレゼントを贈りました。すごく喜んでくれましたよ。

40代、50代になった時、魅力的な人間であるためには、年を重ねることをおそれてはいけません。
自ら『若さ』に価値を置き、『若さ』に固執していると、若い頃はモテてちやほやされても、人間性が育たないため早い段階で失速します。
少なくとも私は、この年までずっと「早く大人になりたい」と思いながら年を重ねてきました。
10代の頃は20代が楽しそうに見えたし、20代の頃は30代が、30代の頃は40代が楽しそうに見えました。
今は「50代になったらもっと楽しいことがあるんじゃないか」と、ひそかに期待しています。

若さに価値を置き、いつまでも若くいたいと望むのではなく、年相応の美しさを身につけること。知性や人間性を高めること。
それが、魅力的な40代女性への一番の近道ではないかと、40代になった今だからこそ思うのです。

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