李克強の葬式
李克強の葬式が、八宝山革命公墓にて11月2日午前に執り行われた。
なぜか明言されていないが、参列者の予定的に午後だとつじつまがあわないので午前だと断定する。
あくまでも突然死
継続的に治療か療養していれば、使われるのは「抢救期间」(救命活動中)ではなく「病重期间」(重病で入院中)だ。つまり、李克強の死は突然だったということになる。公式では。
夫婦でトップバッター
李鵬の葬式や、鄧小平の寡婦・卓琳の葬式に江沢民が夫婦で参列したことはあった。花も夫婦での連名だった。習近平は初めてだろう。
遺族の最前面に立っているのが奥さんの程虹なので、嫁を連れてきただけなのか、嫁同士でそれなりに交流があったから、というところだろうか。江沢民の先例を見ると、後者ではないか。
ただ、個人的な付き合いであれば、夫婦連れ立っての葬式参列が続くとは、今のところ思えない。
李克強の娘
李鵬の時は息子の李小鵬らと握手するシーンがあったし、他の葬式でも嫁以外の露出はあったにも関わらず、今回は全員夫人の程虹のみと握手するシーンのみが使われていた。
誰かの胸に付いている花がわずかに入るくらいで、意図的に嫁以外の人が入らないようにしているとしか思えない。カメラ側もそうだが、遺族も嫁から離れて立っているように見える。
お偉いさんの後に用意されている、その他の参列者が李克強の周りを回るシーンでは遺族が思い切り固まって立っているのがわかるので、意図的なものと考えられるのだ。
娘は一般人だから映されないという仮説も考えたが、喬石や万里の葬式に一般人の遺族が映り込んでいたのでそれはない。万里の時などは遺族が二列になって慰問を待ち受けていた。娘の顔面対決では負けるから映さなかったとか、そういうしょうもない理由のような気もする。
(娘がそっぽを向き続けていたという情報が出てきた。死因は直接的に党中央とは関係ないが、そっぽを向けたくなる理由があるのだろうか。ともかく、結構な理由だった。)
娘にとってこれ以上のイベントはおそらくないので、公式で拝めることは今後もないだろう。
胡錦濤のお花
李鵬の葬式では「在外地送花圈」(遠方より花輪を送った)で、今回は「送花圈」(花輪を送った)。当時胡錦濤は地方で療養しており、参列ができなかったが、今回は少なくとも花輪を送った時点で北京にいたことがわかる。
北京にはいるがそもそも参列するつもりはなかったのか、参列するつもりで地方から北京にやってきた、もしくは北京にいて参列の準備をしていたが、体調不良、もしくは昨年の党大会で出た謎の病気の気配があったのでお断り(婉曲表現)されたのか。
想像を逞しくはしてみても、これだけではわからないが、胡錦濤を見られる日ももうないかもしれない。党大会の時にもそう書いて、1ヶ月後の江沢民葬式に出てきたのであまり説得力はないが。
==参考消息==
http://paper.people.com.cn/rmrb/html/2023-11/03/nw.D110000renmrb_20231103_1-01.htm
https://www.youtube.com/watch?v=wgYPS0T3d1Q
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?