歴史を歪曲するゲームは一切容赦しない


 アヘン戦争以降なら共産党の輝かしい歴史に関わってくるので仕方ないとして、1000年前でもダメなようだ。

某ネットゲームに歴史を歪曲する現象が現れた。岳飛を『肉袒牵羊』の投降者のイメージでデザインし、秦檜を高級クラスの『天』に位置付けるなどだ。(中国人民廣博電台(CNR) 【央广网评】肆意篡改历史的网络游戏当治理

 中国人民廣博電台(CNR)が突然批判し始めたゲームは、岳飛と秦檜というキーワードから、北宋を舞台にしたものだとわかる。

 CNRは続けて、「勝手に歴史を改竄するネットゲームは、粗悪であり、有害な文化を広める」「業界関係者は歴史に対して基本的な尊重と敬意が必要」「『偏った』ネットゲームには『一切容赦はしない』。そのような土壌は一掃する」と、ゲーム業界への規制強化を訴えている。

 この論評が上がった14日より3日前の11日に、ゲーム公式がすでに謝罪していた。名指ししないだけ感謝しろということなのだろうか。

画像1

 『江南百景圖』というゲームのことで、修正が入る前は、岳飛を鎧と兜を脱いだ『肉袒牵羊』として描いている。『肉袒牵羊』は直訳すれば上半身を脱いで羊を引くという意味だが、降伏する際の描写として使われる。

 これはネットで批判を受けても仕方ないだろという気もする。岳飛は中国では忠臣という設定になっているからだ。岳飛をハメ殺した秦檜に、『肉袒牵羊』させるのならわかる。

 秦檜は明代の1513年に夫人、部下らと共に後手に縛った銅像を岳飛の墓の前に作られ、以来壊されること14回。1897年に破壊されてから1966年まで間隔が開いたのは、中国自体が別件で忙しかった、なのかもしれない。
 
 2015年には安徽省にある、秦檜夫婦の石像がスプレーで汚されており、昔の人が特に気性が荒かったというわけでもない。こういうメンタリティの人が現代にもいるのだから、岳飛を貶めたらどうなるかくらいは同じ中国人なんだから分かれよとも思う。

 張哲瀚の件でも見られたのだが、青少年を間違った方向に導きかねないから、芽の小さなうちに積んでしまおうとする意図があるのだろう。岳飛を許せば、次は共産党の正当性にも関わってくる烈士だ。

 抗日系建築物の前でコスプレして踊ったり、烈士を貶めたりするのは青少年ばかりだ。ヘアサロンがダサボブの象徴として烈士を担いできたこともあったな。

「岳飛を英雄と奉る中国人を辱めている」(人民日報)
「英雄は侮辱を許さない」(北京日報)
「歴史の英雄を侮辱しただけでなく、民族の精神と感情を冒涜した」(新京報)

 と、いずれも烈士が侮辱された際に見られる反応と酷似している。

 近代史だけではなく、国内の歴史は必修になりましたね。仕方ないね。

==参考消息==
http://news.cnr.cn/comment/cnrp/20210814/t20210814_525563796.shtml
http://news.cnr.cn/native/gd/20150615/t20150615_518853418.shtml
https://www.zhaojiaren.org/archives/4714
http://news.cctv.com/science/20080227/100612.shtml
https://news.bjd.com.cn/comment/2021/08/14/151378t112.html
http://opinion.people.com.cn/n1/2021/0813/c437700-32192208.html
https://news.sina.com.cn/c/2021-08-17/doc-ikqciyzm1945906.shtml
http://aqurelliste.seesaa.net/article/464925307.html

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?