日記104

ここんとこ、色んなことがあって、処理しきれない感情が溜まっていた。処理しきれない分は、できるだけ、書いておこう。そうしたら、少しは楽になるかもしれない。HSPの本を読み直していて、そう思った。

こないだの週末、子ども達の希望で、昆虫博物館に出かけた。
パパはその前日に仕事のストレスを発散させるために、無理してやった筋トレで首を痛めてしまったので、痛み止めを飲み忘れたことも相まって、1時間のドライブ中、ずっと不機嫌だった。
昆虫博物館は、パパ以外は行ったことがあって(前回は両親と)わたし達は久しぶりということもあり、興奮しっぱなしだった。昆虫を愛してやまない息子は毎日図鑑で見ている虫達が、こんなに沢山、こんなに間近で見られることに喜んでいて、その姿にやっぱり来れて良かったと思った。
パパもそう思いたかったのかもしれないが、それ以上に首が痛すぎたのかもしれない。子ども達を楽しませたいという気持ちは伝わってきたけど、出口で「俺はやっぱり昆虫は嫌いだってことが分かった」と言っていて。。
それはそれで仕方ないとは思ったけど、そこまでのパパの態度になんとなくモヤモヤしていたわたしは、なんとなく嫌な気持ちになった。

その後、興奮冷めやらぬ子ども達は、昆虫を取りに行きたがった。地図を見ると、近くに大きな公園があるのを見つけたので、行ってみることにした。が、あと1分で着くというところで、最後に曲がるところがよく分からず通り過ぎてしまった。気付いた時には、すでに手遅れ。後ろからは勢いよく車が着いてくるし、Uターンする場所もなく、どんどん公園は遠ざかっていく。
こういう時、わたしは他の場所を提案し、パパは本命が行けないならと、そこで諦める。というか潔く帰ることを選ぶ。外食する時も、どこかへ行く時もそうで、わたし達はいつもそれで揉める。わたしは、融通が効かないと感じるし、彼は彼で妥協したくない、自分が行きたくないとこに行く意味がないと言う。
もう今日は帰ろうというパパに、不満をたれる子ども達。少しでも行ってあげればいいのに。子どもは少しでもいいから、虫を探したいだけなのに。期待してただけに、全くなしは可哀想だよ。でも、首痛いんだよね。かと言って、今日は何回もドラッグストアを通り過ぎてる。彼に痛み止めを買う意思はないんだ。
車内がどんどん暗くなり、パパは行かなきゃ良かったね、と言い始めた。子ども達は不機嫌だった。わたしはそんなことないよ、楽しかったよね、ありがとう。今日は何の虫見れたかな?とかなんとか必死だった。いつもの風景。
パパが、何かせめて帰りに食べて行こうというので、携帯で店を探した。色々見つけたので、提案してると、突然、もういいや、携帯みないで。と言われた。

わたしの中で糸が切れた。
自分勝手だと思った。みんな自分勝手なだけじゃん。ただのわがままじゃん。誰もみんなのこと考えてないじゃん。……疲れたなー。

それから長い間黙って、家に着いた。
マスクで息がしずらいし、子ども達には申し訳なかった。車が停まって、運転ありがとうと伝えて先に家に入った。なんだか泣けてきた。なんだこれ。こんなんばっかだ。

一息ついて外に出たら、子ども達が家の前で虫をつかまえてた。嬉しそうだった。なーんだ。
肩の力がふっと抜けた。
それから近所の焼肉屋に歩いて行った。
美味しかった。

つづく

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