【No.6】奥尻島で経験したキセキの10日間
6日目
午前中は、待ちに待ったSUP体験。
一昨日の練習の成果を発揮するときが、ついにやって来た。
人生初のSUPに、始まる前から大興奮。海に落ちてしまったら…なんて気にもしなかった。
膝立ちの状態で、バランスの取り方やパドルの使い方に慣れるところからスタートする。ボードに立ち上がり、漕げるようになるまで時間がかかるかと思いきや、あっという間にコツを掴んだ。浜辺でやった朝練の効果があったのかもしれない。(笑)
慣れてくると、海の中を覗き込むように観察できるほど、SUPを楽しむ余裕が出てきた。
海底まではっきりと見える透明度に圧倒され、"心のシャッター"を切る。ウニ、魚、昆布…海の生き物たちが暮らす自然界を目の当たりにした。
ボードの左右で海の色が変わる光景も目にする。同じ青でも濃さが違かったり、緑がかっていたりと自然の面白さを感じられる経験にもなった。
波に煽られたり、仲間のボードと衝突したりして何度か海に落ちかけたが、1時間以上耐え抜いた。(仲間の1人は落ちてしまったが…笑)
今回体験したのは通常よりも短めのコースだったという。さらに上をいく楽しさを求めて、次回、奥尻島に来たときはロングコースを体験したい。
海から上がったのも束の間、水かけ合戦が始まる。
写真を撮りたいという仲間からのお願いだったが、みんなで童心に返って大はしゃぎ。水が冷たいことなんて誰も気に留めず、びしょ濡れになるまで海で遊んだ。楽しかった記憶しか残っていない。
午後は、制作物の続きに取り組んだ。
照りつける日差しの下、外で作業する駐車場のスロープ制作班。
日陰に入ろうと生い茂る草むらの中で作業する駐車場の看板制作班。
いちほくんに10点中2点と言われ、結構なダメージを受けたimacocoの看板制作班。
それぞれが、これから来るゲストの方々の姿を想像しながら作業に集中する。
"過去と未来を想像すると今が輝く"
ゆうとさんから教えてもらった大切な言葉は、まさしく今の自分たちに当てはまっていた。
この日は、ECOFFのホームページに記載される体験記の担当日だった。今日の出来事、自分の素直な気持ちを包み隠さずに書いていく。
執筆途中、これまでの思い出がよみがえり、さらに、活動に終わりが見えてきたのを実感する。その様子を見ていた仲間からかけられた言葉で涙が止まらなくなり、書き上げるのが大変だったことを覚えている。
興味がある方は読んでみてほしい。奥尻島で共に過ごした仲間たちが書いた体験記は、他の島ボランティアに参加している人たちとは、少し違った視点からの感想になっていると思う。
村おこしNPO法人ECOFF 奥尻島 体験記
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