優れた人間と劣った人間が対等に関わることはできない。たしかに、ある尺度において優れた人間が別の尺度においては劣っていることはあるし、その逆も然りだ。しかし、どの尺度における優劣に重きをおくかもまた優劣の尺度となってしまう。かくして全ては優劣という単一の尺度に還元されていく。