人生は配られた手札で勝負するしかないというのも確かに事実だが、配られた手札を嘆き同情を買うこともまたその手札の使い方の一つだろう。この世は弱肉強食だなんだと、あたかも自然的事実を指摘しているフリをしながら、要は弱者は強者に楯突くなと実質的な規範的主張をしようとする手合いは多い。