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ピアノとオルガンの日々 あらためてのコードワーク

前述の通り、今年に入ってから
プロのオルガニストのレッスンを受けている。

レッスンの進め方というものに正解はない。
だから先生ごとに十人十色の方針となるのだが、
その先生は「とにかく2・5・1(ツーファイブワン)の完全習得がすべての基本」である、という考え方で
「これが完全習得できていないと言葉でいうところの会話が始まらない」という方針の人だ。

「そんなことはわかってるわ」と思わず突っぱねたいところだが、
確かに12種類のキーについて瞬時にいつでも無意識で抑えられるほどに
完全習得しているかと言われると自信がない。
なのであらためて徹底的に12種類のキーでの完全マスターに取り組んでいるという次第である。

私はこういう基礎鍛錬は嫌いな方ではないので一生懸命に取り組む方なのだが、
中には「こういう地味な練習はやってられない」という生徒も少なくないだろう。
だがやってみると確かにこれは思った以上にとても大きな意義がある。
(当たり前のことだが…)

黒本他ジャズのスコアを見てみるとわかることだが、
「とにかくどこもかしこもツーファイブワンだらけだ!」ということ。
曲中の半分(もしくはそれ以上)はそうである、ということは言い過ぎではない。

これに加えてdimコードやフラット5コードの瞬時ボイシングができれば
ほぼほぼ確かに伴奏は完成する。

アドリブ演奏ということは別の課題として考えても、
とりあえず最低限のセッションはできるのかもしれない。

コードを片手で全部抑えてしまう「クローズボイシング」的なものは
わかってはいるつもりなのだが
私が今回コードボイシングにおいてあらためて洗い直した学習ポイントは
「オープンボイシングの徹底理解」ということにあった。

左手で1(もしくは1と5)、右手で3と7を抑えるというアレである。
先生曰く「ジャズオルガン演奏の基本はこれでよい。
というかこれができれば伴奏についてはほぼすべて」とのこと。

確かにこれが無意識にできてくると、スコアの初見で
「ぐいぐいと進んでいける」ことは確かで
左手ベースについて1と5の2ビートで進めていけると、
そこから派生する4ビートでも8ビートでもすんなりと
進んでいけるのだという。
そうかそういうことなのか。

そんなことで、最近特に練習に力を入れているのは
上記のようなコードボイシング、バッキング。
成果が出だしたら又こちらでご報告申し上げたい。

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