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数字← 私 →数秘

国語と理科が好きで、算数と英語が苦手という子だったので、文系にも理系にもマッチすることが出来ず、気がつけばフラフラと中途半端な美術系に流れていた。

そんな訳で、数秘を教えたりしてるくせに暗算は苦手。
私のタロットと数秘の先生だったマンガラ・ビルソンからタロットを薦められて学んだ後、このまま続けて数秘も習った方がいいかもしれない…と思った時「計算が苦手でも、数秘が学べますか?」と、恐る恐る聞いてみたのでした。

彼女からは「足し算と引き算だけだから、日本の小学校を卒業していれば出来ると思うけど? あなた小学校は通ってたでしょう?」と、笑いながら答えてもらって、“そうか、小学校か、それなら卒業してるよ!”と謎の勇気をもらって参加したのが、私と数秘術のスタートだったのでした。ありがとう、日本の初等教育。

彼女の数秘コースは、踊ったり叫んだり動いたり、時には泣いたり笑ったりで、ただの座学とは大違いで、数のエッセンスを身体ごと楽しんだのでした。

数字は数字でしかなく、余計なニュアンスをつけてはならないと思い込んでいたところに、感覚で捉える理解があって構わないという理解を得たことは、私の中にあった数字の苦手意識への開放となってくれたのでした。

今、世間一般に広く知られている数秘の世界は、アメリカのミセス・L・ダウ・バリエッタという女性が広めたモダン・ヌメロロジーが元になっているそうです。彼女の基本的な考え方について、以下のようにまとめられた一文があります。

すべては数である。 
そして数はヴァイブレーション(振動)である。
従って、すべてはヴァイブレーションである。

引用:数秘術の世界(伊泉龍一/早田みず紀)


この「数はヴァイブレーション(振動)である。」という部分に触れることができたのが数秘の世界と言っていいでしょう。そうでなかったら、どこまでも、無機質でつまらない世界というイメージからは脱却できなかったと思います。

理屈より先に身体で一つ一つの数を感じるのは楽しい経験で、いつの間にか数字に馴染んでくる…スポーンと答えがやってくる時、それは何らかのヴァイブレーションを何らかの形で感じているに違いありません。

物質もミクロの世界まで行くと、形が形としての意味を成さなくなり、振動とか、波動とか、エネルギーとか、何やら常人には抽象的なイメージの表現が近づいてきます。

私の場合、リーディングに使う脳ミソとは全く違うところを暗算で使うことになるので、かなり苦手な状況に追い込まれてるはずなのですが、意外と計算機を使わずに個人セッションをやったりしているので、きっと昔よりは数字と仲良くなれたのだと思います。