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【読書レポート】どうしたら新卒が活き活き働けるのか?『新しい就活』

新卒入社した会社で4年目を迎えた。
就活の中で納得のいくまで考えて入社したので、就活や入社先の選択に後悔はない。

一方、入社当初は想像以上に仕事ができない自分に毎日トイレで泣くほど落ち込んだり、同じように新卒で悩んで休職していった友達や後輩をみてきたことから、どうしたら新卒が活き活き働けるのか?というテーマに仕事で取り組むことにした。

大学生活をどう過ごせばよいのか?

新卒が活き活き働くための鍵は、入社後だけでなく、入社前の大学生活にあると考える。
私の場合、大学時代にビジネス視点で自己理解していれば、自分の能力を過信して入社後に大きなギャップを感じることはなかったのではないかと思うのだ。

※参照:就職活動と入社後の実態に関する定量調査
https://rc.persol-group.co.jp/research/activity/data/reality-shock.html

いわゆる"就活生"と呼ばれるのは、サマーインターンの準備をする大学3年生の6月頃からだが、それ以前の大学生活も含めてどう過ごせば良いのか。
「就活」という切り口で、本を読んで考察することにした。

どんな本なのか?

今回読むのは、佐藤裕さんの『新しい就活』だ。
過去の経験や現在の価値観を基準にして未来を描くようなやり方を「古い就活」と称し、未来に起こることを予測して、やるべきことを自覚する「新しい就活」を勧めている。

本書の中では、「大切なのは、新しい時代に合わせて、夢や目標の持ち方を考えられるかどうか」と書かれており、プロティアンキャリアの考え方がベースにあるのではないかという印象を受けた。

※参照:プロティアンキャリア とは
https://jinjibu.jp/keyword/detl/912/

就活っていつから始めたらいいの?

2章の終わりで、大学1、2年生の段階で社会人やビジネスと日々接点をもつことの大切さを説いている。
知識やスキルの足りなさに気づき、興味や好奇心を抱きながら吸収していくことができるからだ。
これが3、4年生になると、興味ではなく危機感に苛まれてしまう。

就活って何をすればいいの?

これはあくまで私の理解だが、就活では下記3つの行動を行う必要がある。

価値観とスキルを自己理解する
目的意識をもってビジネスに触れる
未来から逆算してmustと必須スキル考える

価値観とスキルを自己理解する
過去を分析して未来に結びつける"自己分析"ではなく、今の自分から過去を整理してストーリーをつくる
面接で問われた際、今の価値観やスキルを説得力をもって伝える必要があるからだ。
過去の経験、特に蓋を閉めてしまっている苦い経験の蓋を開けるのが自己理解のポイントだ。

目的意識をもってビジネスに触れる
社会人やビジネスと日々接点をもつことの大切さについては先に触れた通りだが、「周りがインターンに行き始めたから自分もそろそろ」という受身な姿勢ではなく、「何を得るのか」という目的意識をもってビジネスに触れることで、より多くの学びを得ることができる。

未来から逆算してmustと必須スキル考える
4章では、この本のテーマである「未来志向」について書かれている。
30年後の世界はどうなっているか?日々知識や情報を収集して、空想ではなくリアルに考える。
そんな未来でやらなければいけないことや、必須スキルは何か?を逆算して考えるというものだ。

大学生のうちに何を身につけておくべき?

面接でみられる力とは別に、大学生活で身につけていきたい能力について、3章で以下のように述べられている。

自分をアップデートできる力
環境に適応できる力
課題を発見する力

社会の変化に合わせて自分をアップデートし続けられるように、そして環境に適応できるように、狭いコミュニティの中で自分の価値観に固執するのではなく、多様性のある複数のコミュニティに身を置いてさまざまな人に出会い新しい価値観に触れる
価値観や視野を広げることで、課題を発見する力を培っていく。

どうしたら新卒が活き活き働けるのか?

『新しい就活』を読破し、新卒が活き活き働くためには、大学生低学年のうちから多様性のある複数のコミュニティに身を置き、社会人やビジネスに触れ興味をもって探究する中で、今のスキルと求められるスキルのギャップに気づく必要があるのではないかと考えた。

就活における真の課題は何か?

では、どうしたら大学生低学年のうちから多様性のある複数コミュニティに身を置いたり、社会人やビジネスに触れる機会をもつことができるのか?

・大学生低学年の時から学外のコミュニティに複数所属していた人は、どうやってそのコミュニティに行き着いたのか?
・何をきっかけに就活を意識して、いつから始めたか?
・誰に就活の相談をしていたか?
このあたりの調査データを探し、個別インタビューもして、考察を深めていきたい。

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