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演劇×ワークショップ
会話と対話
小中高一環の女子校を卒業後、一般入試を経て共学の大学に進学した。
サークルの友達や先輩と他愛のない「会話」をする分には問題なかったが、就活で初めて互いに全く知らない他者と「対話」して、グループディスカッションで「合意」をとったり、面接で自分を売り込むことに苦労した。
社会人になってからは、顧客だけでなく社内の別部署とのやりとりにおいても「コミュニケーション能力」の重要性を痛感している。
日本特有の「分かり合う文化」を尊重しつつ、異なる価値観をもつ他者と協働していくには、意識的に「コミュニケーション能力」と「自分の役割を見出す力」を身につけていく必要がある。
演劇ワークショップ
青山学院大学社会学部のワークショップデザイナー育成プログラム(WDA)で平田オリザさんの講義を視聴して、演劇ワークショップの可能性に触発された。
これまで受けた中で特に面白かった演劇ワークショップが2つある。
1つ目は「Six Thinking Hats」という思考法に関するもの。「白=中立で客観的」、「黒=批判的」、「赤=感情的」といったように6つの色と思考の癖を関連付けて、その帽子を被るイメージをもつ。自分や相手はどの色の帽子を被りがちか客観視したり、場に必要な役割を考えて意識的に帽子を被ったコミュニケーションができるようになる。
2つ目は「ステイタス」に関するもの。ステイタスとは地位や身分のことで、役職など外的なものだけでなく、場に対する影響力など内的なものもある。ステイタスの高い人と低い人を演じて立ち振る舞いの違いを知ることで、関係性を把握したり、意識的に自分の内的ステイタスを上げにいくことができる。
演じることは恥ずかしい、面倒だと抵抗を感じる人もいる。そこで大切になってくるのがファシリテーションで、参加者から表現が出てくるのを「待つ勇気」が必要だという平田さんの言葉が印象的だった。
私は中高ミュージカル部で活動していたのだが、是非演劇ワークショップを実践してみたい。
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