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映画『世界から猫が消えたなら』

友達の勧めで映画『世界から猫が消えたなら』をみた。
猫主演のほっこりのんびり映画かと思いきや、生き死にや大切なものを考えさせられつつ、笑いもあってめちゃくちゃよかったので、ネタバレとともに考察を綴ることにした。

郵便配達員をする主人公(佐藤健さん)は、猫と二人暮らしをしていたが、ある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることが宣告される。
絶望して家に帰ると、自分と同じ姿をした男が待っており、自分は悪魔だと言って取引を持ちかけてきた。

「この世界からひとつ何かを消す。その代わりに一日だけ命を得ることができる」
生きることと引き換えに悪魔が消すことを提案してきたのは、「電話」「映画」「時計」そして「猫」。

後からわかるのだが、モノが消えると、それにまつわる思い出も消えてしまう。
「電話と元カノ」「映画と親友」「時計と旅の友人」そして「猫と家族」。

手に持っていた携帯がドロドロ溶けてなくなるのも衝撃的なのだけど、何より思い出が消えて"赤の他人"になってしまうシーンがみてて辛かった。

モノと思い出が消えてなくなるのを目の当たりにした主人公は、最後自分の消滅=死と対峙する。

僕が死んでも、世界は変わらない。
僕が死んだら、誰か悲しんでくれる人はいるだろうか?

元カノを宮崎あおいさん、親友を濱田岳さん、旅の友人を奥野瑛太さん、母を原田美枝子さん、父を奥田瑛二さんが演じているのだが、特に親友と父が最高だった!

いわずもがな、MVPは猫様である。

#世界から猫が消えたなら

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