見出し画像

ニューヨークの親が子供の生活に沢山干渉することについて

こちらに来て分かったことの一つは、ニューヨークの親は子供の生活に沢山干渉すると言うことです。

日本だと教育ママだと言われるくらいが、普通だったりするなぁと感じました。
私が住んでいるマンハッタンは、物価も家賃もアメリカで一番高いと言われているので、そこに住んでいる人たちが、特にそういう傾向があることもベースとしてあると思います。
主に東京と違うなと感じたのが以下:

1)行政や地域が提供する無料サービスを利用しない
2)意外と子供の習い事、特にスポーツに入れ込んでいる
3)給食を食べさせないで、お弁当持参が当たり前
4)最低でも中学に上がるまでは、どこに行くにも親がついていく
5)親が直接校長先生にばんばん連絡する

です。
1)3)ここは本当に東京にいた時の感覚と違うなと思っていました。日本は結構行政や自治体が特に産後ママや子供に対するサポートを提供してくれていて、それを利用するのが結構一般的だと思います。
ところが、どうやらニューヨークでは、無料サービス=裕福ではない人たちへのサポートの意味合いが大きく、一般的に裕福な家庭はあまり積極的にそれを利用しないようです。利用する権利はあるのですが、あえてそう言う家庭と交わることを避けると言う傾向もあるようです。
貧富の差があまりない日本にいると、こう言うところの感覚がなく、最初はなんだか様子が変だなと思っていましたが、半年くらいして気がつきました。
給食はあるのに、ほとんどがお弁当持参です。オーガニックとか、食物アレルギーを気にする人が多いようです。アメリカ人=大きな人が多いイメージですが、娘の学校のママたちはみんなスマートです(公立ですが、トライベッカ近くで家賃も特に高いエリアなので、比較的お金持ちが多いと言われています)。

2)これも結構びっくりしました。週末朝、娘のテニスに行くと、ゆるーくテニスをやっているこちらとは違って、隣のコートでは女子サッカーチームが試合をしていたりするのですが、両親たちが思いっきりヒートアップしているのです。
アメリカではスポーツ推薦と言う枠を取ることも結構重要らしく、小さいころからスポーツをしっかりやらせているご家庭も多いとか。
そういえば、前に駐在でニューヨークにいた時、娘の保育園で「アイビーリーグに入れるには」と言う講座がありびっくりしたことを思い出しました。
ニューヨークの一部は保育園選びからアイビーリーグを見据えていたりするようです。カリキュラムと言うよりは、コネクション作りが目的のようですが。

4)日本だと小学校高学年にもなると、みんな一人で友達と待ち合わせたり、行動するようになると思います。低学年でも一人で電車に乗って通学したりする子も沢山います。安全性の面からそこはやはりアメリカは事情が全然違い、親がつきっきりになります。
それに加えて、結構ニューヨーク、マンハッタンの親たちは子供がやっていること一つ一つにとても介入しているなと感じます。子供が何をして何を考えているのか、把握していないとちゃんと子育てしていないように思われたり・・
アメリカはとても子供の自立を重要視するので、もっと子供に色々任せてるのかなと思いきや、結構な度合いで過保護とも捉えられる家庭が多いなと言う印象です。
日本と違って、危険なことにアクセスがしやすいので、そこはある程度大切だろうなとは思います。

5)これもびっくりしました。日本だと、担任の先生に連絡をすることがあっても、なかなか校長先生にまで連絡しません。でも、こっちだと結構みんな気軽に?コンタクトをしたりしています。学校へのリクエストもどんどん言うし、先生は本当に大変だろうなと感じました。
最初は遠慮していた私たちも、割と言うようになり、でもそうすると学校側も非常に柔軟にサポートしてくれます。逆に言わないと、何もしてくれないので、やはりここも前提が日本と違いますね。
リクエストしないといけないと一定水準のサービスが受けられない社会と、黙っていても一定水準が出てくるのが当たり前の社会。その差でしょうか。笑

どちらもいい悪いはないですが、本当にスタイルが違うなと思います。
ニューヨークにいると、自分のことは自分で守る、という意識が強くなるなと思いますが、それは良いことだと私は思っています。
自分のことを他人任せにせず、しっかり考えると言う教育はここから始まっているなぁと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?