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workAtion vol.4 広島編〈前編〉




Introduction


APRIL workAtionをご覧の皆様こんにちは。
エイプリルのアートディレクター兼(偶にイラストレーター兼)デザイナーの大橋です。前回の旅人 鈴木さんの報告会(詳しくはworkAtion vol.3 岐阜・富山編をご覧ください。)の後、すぐに次の旅人と旅先を決めるべく選考会(という名のくじ引き)が行われ私が次の旅人に選ばれました。

……マジか!

気になる旅先をドキドキしながら見守る中、ボスが引き当てたのはなんと…

瀬戸内の島々ではしご島してらっしゃい!! @広島県

瀬戸内海の島々といえば美しい景色とそれを橋で繋ぐサイクリストの聖地しまなみ海道。
歴史あり柑橘あり映えまくりなアート&オシャスポットも盛り沢山な日本有数の観光地というイメージがあります。

課題の「はしご島」をサイクリングで達成すべく目的地はしまなみ海道に設定。普段の業務で観光業などのお手伝いをさせていただく事もあるので人気観光地の秘密を学ぶため、テーマを『しまなみの歴史とアウトプットを知る旅』としました。

そして10月某日、
期待と一抹の不安を胸に私は広島へと旅立ちました。




DAY1 真夜中の尾道/@札幌→@尾道


1日目。壮絶な飛行機チケット争奪戦に敗れ、早くも人気観光地の洗礼を受けた私は夕方の便で新千歳空港から広島空港へ向かい、そこからローカルバスと列車を駆使してしまなみ街道の玄関口 尾道まで向かいます。

空港でまず目についた物は、もみじ饅頭の自動販売機。

うん、間違いなくここは広島だ。

様々なフレーバーの冷やしもみじ饅頭があり私は瀬戸内レモン味を購入。
うまい。後から調べてみると、この自販機はもみじ饅頭の老舗 宮島紅葉堂が2019年から設置していて近年空港など広島の各地に設置場所を広げているそう。もみじ饅頭も進化している。

オシャレなサイン。さすが日本有数の観光地、玄関口から気合いが違う。

広島空港からローカルバスで白市駅→JRに乗り換えて糸崎駅→そしてレモンイエローの列車に乗り換えてやっと尾道に到着しました。

この時点で夜中の23:00過ぎ、少し肌寒い。

駅前から静かな夜の商店街を抜けて本日の宿、ゲストハウスSINGAI CABINにチェックイン。SINGAI CABINはセルフチェックインシステムを採用したゲストハウスで1Fは夜遅くまで営業している居酒屋があります。真夜中の到着でも安心です。

ゲストハウスなので他の宿泊客に迷惑にならないよう無音で身支度を済ませこの日は明日に備えてすぐに就寝しました。




DAY2 オナジナマエノ チガウホテル …/@尾道→@向島⇄@因島


2日目。この日は天候にも恵まれ早速出発しようと意気込んだ途端にトラブルが発生。
出立前に大きな荷物を次の宿まで当日郵送できる「しまなみ街道 手ぶらサイクリング」を申込むつもりが、まさかの同じ名前の違うホテルが配送可能な島で、宿泊予定の宿は配送不可な島だった事が判明しました。
ホテルの方も色々と問い合わせてくれましたが(その節は本当にありがとうございました!)結局大きな荷物も背負って移動することに…

今回は残念ながら利用できませんでしたが、サイクリストに寄り添ったこのこのサービスは2013年から開始した社会実験・荷物らくらく便を経て2015年から佐川急便で開始されたそうです。次来る時は是非利用したい。



@尾道本通り商店街 本町センター街

気を取り直して朝の尾道本通商店街を眺めながら尾道駅方面へ向います。
おしゃれな店舗や地元のお祭りの提灯やのぼり、レトロな看板などが混ざり合う商店街は個別でも素敵に見えるけども同じアーケード街の中に入っていることで更に魅力的に見えます。

昔の銭湯をリノベーションした店舗
レモネード専門店
長いアーケード街に魅力的な店舗が立ち並ぶ。

この尾道本通り商店街は、芙美子通り、土堂中商店街、本町センター街、絵のまち通り、尾道通りの 5 つの商店街で構成された全長約1.2km日本有数の長さを誇る商店街で、中には創業100年を超える老舗の店舗も10店舗以上残っており歴史文化財の建築物もあるそう。モダンとレトロが入り混じった風景は、尾道の長い歴史と共に蓄積されてできた光景なのです。



@ONOMICHI U2

商店街から徒歩10分程度で尾道駅の程近く、ONOMICHI U2に到着。
ここで旅の脚となるクロスバイクをレンタルします。

海運倉庫をリノベーションした建物がカッコイイ!

ONOMICHI U2は1943年に建てられた「県営上屋(うわや)2号倉庫」という名前の海運倉庫をリノベーションし「まちの中のちいさなまち」をコンセプトに、ホテルやレストラン、バー、カフェ、ベーカリー、ライフスタイルショップ、そして自転車のプロショップ等がある複合施設。
尾道に行くなら是非訪れたいと思っていた場所の一つです。



施設のすぐ隣は港、窓からは船が見える。
サイクリストをイメージしたオブシェの奥は、宿泊施設エリア。
地元の特産品もおしゃれに並ぶ。
まずは腹ごしらえ。



@ジャイアントストア尾道

尾道駅周辺には色々なレンタサイクルの窓口がありましたが、今回は日頃の運動不足を自転車のスペックで少しでも補いたいと思い、U2内部にあるジャイアントストア尾道を選びました。

そして私の膝と腰の無事はこのマシンにかかっている。頼むぜ相棒。

クロスバイクで有名な台湾の自転車メーカーGIANT社は、道内の観光地でもレンタサイクルのショップがあり過去に利用した事がありました。
ここしまなみ街道では2010年に広島県がしまなみ海道にブルーライン(サイクリング推奨ルートを示す道標)を整備し、愛媛県が自転車による地域振興いわゆるサイクルツーリズムに積極的に乗り出しはじめ、2012年にしまなみ海道の世界発信を掲げクロスバイクで有名な台湾の自転車メーカーGIANT社との連携がスタート。そしてしまなみ街道が世界に知られるきっかけになったそうです。


念入りに準備運動を済ませてから、近くの港で自転車ごと渡船に乗り込みます。運賃は船上で船頭のおじさんが回収していくスタイルで、向島まで大人片道100円とリーズナブルに利用できます。

5分程で隣の島の向島に到着。気軽に使える渡船は札幌でいう路面電車のような存在だろうか。



@シーサイドホステルLight House

自転車で30分ほどで向島港から次の宿シーサイドホステルLight Houseへ到着。出迎えてくれたのは向島出身で家族でこのホステルを営む奥さん。荷物が郵送できないアクシデントで早めの訪問となってしまいましたが、荷物だけでも預かっていただけないか相談したところ快く対応してくださいました。(それ以外にも滞在中に色々とお気遣いいただいて本当にありがとうございました!)

敷地内の小さな灯台。

チェックインを済ませてから早速向島探索に出発。まずは奥さんに教えてもらった今向島で話題のスポットが集中している向島大橋周辺へ。


@tsubuta SANKI!

tsubuta SANKI!は古い柑橘貯蔵庫を改装した地元の旬の食材を使ったアイスクリームのお店。9月にオープンしたばかりだそうです。

元貯蔵庫だった名残も残しつつ、モダンにリノベーションされた店内。
ソルティー・ミルキーアイスを注文し海を眺めながら一休み。やさしい塩味が染み渡ります。

tsubuta SANKI!ではその時々の近隣の旬な食材を使用した手作りアイスのほかオリジナルブレンドコーヒーや焼き菓子も販売しているそうです。
全て新しく作り変える事もちろん素敵だけども。地元の生産者と繋がり生産者の想いを伝えたり、建物と食材といった元々あった地元の財産を活かしていく姿勢がとても素敵なお店でした。



道端で出会った原チャリマダムがオススメしてくれた立花ガーデンにも立ち寄りました。

@立花ガーデン
敷地内に足を踏み入れた瞬間、まるで別世界の様な美しく作り込まれた空間。

立花ガーデンは向島の立花という地域にある、美しい庭のあるカフェとレストラン・ライフスタイルショップの小さな複合施設で手入れの行き届いた美しい庭は必見です。


敷地内のカフェスイーツでエネルギーを充電し、
橋へ続く緩やかで長い上り坂へと向かいます。

橋あるところには必ずと言っていいほど登り坂があるしまなみ海道。坂道を前に気合を入れる。

電動自転車やロードバイクに悠々と追いこされ、脚がパツパツになりながらひたすら登り、やっと因島大橋の入り口まで到達。2層構造の吊り橋を渡ります。

写真、左車線が原付自動車や自転車道で右は歩行者道。頭上では車やバイクが走る音が鳴り響く。
橋の入口もわかりやすい看板が設置されている。(写真は帰り道の因島側入り口)

因島大橋は、2層構造の吊橋で1階は自転車と歩行者・原付バイクなどが渡り頭上の2階を自動車が走ります。国内の吊橋で初めての技術が用いられた橋でもあり完成当時は日本最長の吊り橋だったそうです。

因島では橋を渡り切った先にある、因島大橋記念公園周辺を散策し日も暮れてきたので、夕食の食材を集めつつ宿へ向かいます。

地元の食材は地元の生鮮食品コーナーにあるはず!
と向かったのは向島の卸売スーパー。

足赤海老。足がほんのり赤い。
丸はげ。
ぐち。ほごめばる。

北海道とは魚の種類もずいぶん違います。宿に戻り、鮮魚コーナーで刺身にしてもらった魚をつまみつつこの日は終了。




あまりにも充実した旅で長くなりそうなので
後半へ続く…..!

workAtion vol.4 広島編〈後編〉

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