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「俺たちが日本のザ・ミッシェルガンエレファントだ」

 ロックの名言はたくさんあるけれどこのnoteでは上の名言のことだけについて2000字くらい書いてみようと思う。

前に以下のようなツイートをした。

'98フジロックでミッシェルガンエレファントのチバユウスケが発した最高にロックンロールなMCだ。

時代背景

ツイートにも書いたが元々フジロックは洋楽勢のバンドが多く、90年代後半はまだまだ邦楽なんて洋楽には絶対敵わないという空気感があった。

さらにロックをみんなで楽しむような雰囲気ならまだしも、洋楽勢のファンが邦楽のバンドを鼻で笑うような場面まであったという。

そんな中その頃の邦楽で勢いのあったのが、イエモンことイエローモンキーやミッシェルガンエレファント、ブランキージェットシティあたりであった。

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前年'97フジロックのイエモン

ミッシェルがフジロックに出演する前年の97年にイエモンが出演しているがこのステージが大苦戦に終わったという評価がある。

というのもイエモン出演時のヘッドラインの順番が

フーファイターズ

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン

イエローモンキー

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(この日のトリ)
と海外のビッグバンドに挟まれてしまっていたのだ。

※イエモンの直前のレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのステージ↑


当時のレビューや資料を見返していると、直前まで大盛りあがりだった会場がイエモンのときだけシーンと静まり返ってしまっていて、盛り上がっているのは最前列の女性ファンだけだった、という記述がある。

さらにはイエモンに対して観客から怒号や罵声が飛び交っていたとのこと。
後にイエモンのメンバーの吉井さんは解散の理由の何%かはこの時のライブだったと語っている。

僕も一度だけその映像を見たことがあるが、たしかにイエモンの曲はメロディも歌詞もすばらしい。だけど「ガツンとロックンロールをぶちかます」という感じではなかった。

なので海外の勢いのあるバンドのファンはもしかしたら「やっぱり日本のバンドはこんなもんか」と思ったかもしれない。
盛り上がりに欠けているからか観客席をカメラが映す機会が異常に少なかったようにも感じられた。

とにかくこの時代のフジロックは邦楽はアウェーであのイエモンですら惨憺たる結果に終わるような空気感だったのだ。

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'98ミッシェル・ガン・エレファント

 そんなアウェーの空気の中、翌年のミッシェルのフジロック出演が決まった。

しかも出演順番はトリだ。
ちなみに日本でフジロックのトリを演ったことがあるバンドはミッシェルとブランキージェットシティしかいない。





...さあ、ロックンロールの出番だ。
こんな逆境こそロックンロールをぶちかますステージにはふさわしいのではないか。
こちらがミッシェルのこのステージである。↓

みなさんはこのステージを見てどう感じるだろうか。

きっと僕のツイッターやnoteを読んでくれている方は根っからのロックンローラーばかりだと思うのできっと

・曲のうねるビート
・魂を揺さぶるサウンド
・ロックンロールをプレイする彼らのアティテュード
に血がたぎっているのではないだろうか。

まさにロックンロールが炸裂している瞬間である。

僕がこの映像を初めて見たのは大学生のときだ。
大学のころ僕の周りではSEKAI NO OWARIとかflumpoolが流行っていてロックンロールをやっている人はおろか話せる友達すらいなかった。

ロックンロールを共有することができない期間が長かったので、もしかしたら僕の好きな音楽は間違っているのかもしれない、かっこいい音楽ってSEKAI NO OWARIとかのことなのかもしれないとちょうど心の隅にそんな思いがわき始めた頃にこの映像をたまたま見かけた。
一人アパートの机の前で胸が熱くなった。

圧倒的説得力でロックンロールのすばらしさを教えてくれた。
絶対僕の音楽は間違ってないと確信が持てたことを今このnoteを書いていて昨日のことのように思い出す。

この年のフジロックに話を戻そう。

ミッシェルのステージは結局洋楽を圧倒するレベルで盛り上がった。
前年の邦楽ではシーンとしていた観客が、盛り上がりすぎて何度も何度も中断せざるを得ない状況になったほどだ。

1曲目(CISCO)から客を大盛りあがりさせステージが中断する中、誰に向かってというわけでもなくチバユウスケが言い放ったのが

「俺たちが日本のザ・ミッシェルガンエレファントだ」

という名言だ。

行ったこともないこのライブのことを僕はずっと忘れないだろう。

最後まで読んでくださってありがとうございます。
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