マナミとナースの仕事④

一度過呼吸を起こしてからその後何度も同じ事を繰り返した
一体私の身体はどうなってしまったんだろう、段々と怖くなってきた
クリニックの先生にも言ったが薬が増えただけで特に変わる事は無かった
そして私は限界を感じて休職することを選択した…期間は一ヶ月、一時的に休息を取った方がいいと思ったんだ
休職中は特に何もする事はなかった、いつも通り運動したりゴロゴロしたり…
2週間もする頃には復帰出来そうなぐらいまで気持ちが回復して来たと思う
そして休職残り1週間というところで職場で面談があった、産業医から復職出来るか判定を貰うためだ
判定はオッケーという事で看護部長と師長との面談になった、席に着くなり師長がこう言い放った
『他の病棟行ってくれるか、アンタの扱い方がわからんわ』
衝撃だった、コレから復職しようというのに何でそんな事言うの?
『そんな、私は今の病棟で…』
『私が無理やねん、アンタの事どう扱ったらええんや』
ヤバいと思ったのか看護部長が割って入る
『環境を変えるという意味でも他の病棟に移るのは悪く無いと思うよ、どうかな?』
明らかに師長は私を潰しにかかってるように見えた、だから私は意固地になって
『いいえ、今の病棟でやらせてください、お願いします』

月が変わって仕事を始めることになったのだがこの頃の記憶が殆どない
4日目の出勤日の途中で私は突然泣き出した、何が辛かったのかも覚えていないが泣いた事実は覚えている
どういう考えでそこに至ったのかもわからないが翌日には辞表を提出した
旦那に何も相談せずに仕事を辞めた事を謝ったが旦那は何も言わず抱きしめてくれた、二人して泣いたのを覚えている
その後二ヶ月の間休息をとった、少し落ち着いたので再び看護師として勤めることにした
そこでは厳しく指導される事はあっても理不尽な言い方はされなかった、だから私は頑張った、未だに体調は万全ではなかったがそれでも堪えながら仕事をした
結果的にそこそこ長く続ける事が出来た、しかし約1年後、私は大きな壁に当たることになった


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