舐達麻「FEEL OR BEEF BADPOP IS DEAD」を読み解く
※新たな情報を見つけたり解釈が変わったら随時更新(更新履歴は無し)
今回解釈を試みる曲
経緯を把握するのに参考にした動画
楽曲解釈で参考にした動画
楽曲・MV解釈
楽曲タイトル
「FEEL OR BEEF」はSCARSというHIPHOPグループのメンバーだったSACが2007年に出したアルバムのタイトル。歌詞内にもでてくるSEEDAも参加している。BEEFは対立・争いを意味するHIPHOP用語(由来は他社のハンバーガーの肉の小ささを揶揄するテレビコマーシャルから)
BADPOPはBAD HOPを揶揄し、Nasが2006年に発表したアルバム「Hip Hop Is Dead」とかけてもじっている。
撮影場所
主な撮影場所は東急プラザ渋谷にあるCÉ LA VI Tokyo(セラビ東京)。2023年9月23日の「THE HOPE」アフターパーティが開かれた場所であり、YZERRが孫GONGとトラブルになった場所
散髪をしているのはおそらくMR.BROTHERS CUT CLUB福岡店。
会食シーン
自分たちは普段は地元の仲間と楽しくやっているのであって、争いのために歌っているのではない、というテーマを表現している。BEEFの曲なので食べているのは牛肉。
BADASAIKUSH
「お前」とはYZERR
BAD HOPの曲の中には外国の曲との類似性が指摘されているものがある。
有名なものは
BAD HOP / Life Style と Stuey Rock- For Me
BAD HOP / Kawasaki Drift と G-Eazy - No Limit
舐達麻の元メンバー104(トシ)は2009年に死亡している。
FLOATIN' / 舐達麻(2019年)の歌詞は「R.I.P 104」から始まる。死んだ仲間への思いは曲を作る動機になっている
Northern Blueは大麻の品種。舐達麻の1stアルバム「NORTHERNBLUE1.0.4.」など、作品によく出てくる。
狼煙の火とは今回の戦いが始まったことだとと考える。土砂降りとは騒動に巻き込まれた状態ではないか
商業的に成功している BAD HOPのことなど気にかけていないというアピール。YZERRが10月24日に配信したインスタライブでの「お前が妬んでくやしくてくやしくてしょうがなかったんだろ」という発言に対するアンサー。
想像するに、YZERRが言いたいことは、BADSAIKUSHは成功しているBAD HOPに嫉妬してRYKEYとともにDis曲(後述)を作ったということだと思う。
「もう1人の俺」は死んだ104と考える。彼の魂と一緒にいると思うことで、自分の信念を貫く原動力になっている。「女々しい」はインスタライブでBADASAIKUSHのことを評して「女々しさを通り越してなんて言っていいかわからないんだけどさ」という発言を受けてのもの。SNSでは何も言わないのは信念によるものだが、あえて「女々しいから」と表現することでYZERRを煽っている。
BADASAIKUSHはKAI-YOUのインタビューでSNSの発言が少ないことを聞かれて、「身内」と「他所」(よそ)の概念を持ち出した上で、「他所のことには何も言わない」という考えを示していて、そこの部分を切り抜いた一般ユーザの投稿をリポストしている
YZERRは後進の育成やHIPHOP文化の発展に情熱を傾けており、オーディション番組の審査員をノーギャラで引き受けたり、川崎にレコーディングスタジオを作って若いラッパーに無料で貸し出すなどの施策をしている。
BAD HOPの楽曲には音声加工ツール(おそらくAuto-Tune)を使用したものが多いが、口パクかどうかはライブを見たことがないのでわからない。「バックれ」については2023年10月1日のAH1のステージに出なかったことを指している
YZERRがビジネスの能力に秀でていることは皆が認めることとして、商業的に成功している人に対して「金儲け優先で作品づくりをおろそかにしている」と批判するのはHIPHOPでは定番の手法。
YZERRの双子の弟T-Pablowと自身を対比している。
パブロ・ピカソ(本名はとても長い)は20世紀を代表するスペインの画家。パブロ・エスコバルは20世紀のコロンビアの麻薬密売組織の長。買収したデコというのは犯罪組織が便宜を図ってもらうために賄賂を渡した警察官の意。
2021年4月16日警視庁の発表
DELTA9KID、G-PLANTSを含む16人を大麻取締法違反容疑で逮捕
2022年10月4日静岡県警の発表
BADSAIKUSH、G-PLANTSを含む4人を大麻取締法違反容疑で逮捕
Flexは見せびらかしを意味するスラング。稼いだ金を派手に使うというHIPHOPの流儀がある。舐達麻も商業的に成功しているが、その流儀には従わず、いざというときの活動資金をためている模様
舐達麻メンバーとその仲間たちは常に警察にマークされていて、違法性のないところでも理由をつけて捜査される。2022年にBADSAIKUSHが逮捕されたときはその後、不起訴となっている。「膨らまされた風船」というのは警察の恣意的な捜査で容疑が膨らんでいくのを表していると考える。「空気入れ」は警察官。
家族や仲間たちとの日常を描いたフレーズだが、「灰皿にたまる燃えカス」は大麻の燃えカスであろう。「やましさもなく」はインスラライブでの「お前自分にやましいことがあるから(略)来れないんだろ」という発言を引用している。
大麻の燃焼と魂の燃焼を対比させている。大麻の成分が蓄積された内臓を切り取って生み出した言葉には違法成分が残っているのである。
パトロールに見つからないように目立たない道を使うことも多い舐達麻メンバーだが、音楽面においても、流行とか売れ筋とかは眼中になく、目立つ道ではなく自分たちの道を通ってきた結果、フェスのヘッドライナーを任されるまでになった
音楽で勝負するべき、というこの楽曲のテーマの一つがここで初めて示される
お前と弟とはYZERRとT-Pablow。T-Pablowはフリースタイルダンジョンでモンスターも努めたことがあり、スキルは業界でも認められている。ラップが下手だとはBADSAIKUSHも思っていないと思うが、戦の前の景気づけとして言い切っている
「水と油」は2010年にSEEDAが出した曲「TERIYAKI BEEF」からの引用。SEEDAは自分の曲がTERIYAKI BOYZに盗作されたと思い、BEEFを仕掛け、TERIYAKI BOYZのメンバーであったVerbalが反応した。
「水と油」という言い回し自体は、SEEDAが2006年に出した曲「Ill Wheels feat. BES」のBESのVerseで使われたもの。
「腐る耳」に引用元があるかについては知識なし
キングギドラが2002年に出した「公開処刑」からの引用。Dragon AshのKJこと降谷建志を批判したZeebraのverseの中のフレーズ。同曲内ではバンドメンバー、取り巻きに続いて言及されていることから「金魚のフン」とはバンドメンバー以外のスタッフやあるいはファンを指していると思うが、BADSAIKUSHが言う「金魚のフン」とはYZERRとT-Pablow以外のBAD HOPメンバー6人だと思う。
きな臭えとは外国の曲との類似性が高いことを指していると考える。VERBALとSEEDAは前述の2010年のBEEFとの対比。VERBALはm-floのメンバーとして知名度も高く、YZERRをVERBALに見立てるのは業界内の立ち位置としてもしっくり来る
上柴西は埼玉県深谷市の地名。wikipediaによるとBADSAIKUSHは深谷市出身だそうなので、彼が育ったところなのだろう。舐達麻の地元としてイメージされる埼玉県熊谷市とはほど近い地区である。
ポン中は覚醒剤中毒者の意。かつて日本で流通していた「ヒロポン」という薬物が語源。
YZERRを「まともに相手をするべきではない人」と捉え、ここから戦うモードではなく、距離をとるようなモードに転換する
RYKEYは自身がSNSで騒動に言及してことを指して「ポン中の戯言は問題外」と言われていると解釈した。だが、私の解釈は「戯言をいう人を相手にせずに今までやってきた」と一般論で示したうえで、今回のYZERRの発言もそれと同列だ、ということを示すというもの。ポン中が具体的な誰かを指すものではない。
直管とは自動車のエンジンからの排気装置(マフラー)から消音装置を取り除くこと。音がうるさい。シェベルはゼネラルモーターズが1977年まで製造していた車種。MVにも出てくる。
ここで前述の「身内」と「他所」(よそ)のポリシーが再び現れる。BADSAIKUSHとしては、戦いのモードを見せてはみたものの、本当は他のグループについてわざわざ批判したくないという本音が現れている。この曲自体も、成り行き上、仕方ないから作っただけであって、BADSAIKUSHはYZERRからのアンサーは求めていないと考える。
「口先だけで語る仲間」はBAD HOPの取り巻きで、YZERRに切り捨ててほしい存在を指していると考える。YZERRはこの曲を受け取っても、受け流して、争いを煽る取り巻きを排除して、YZERRの進むべき道を進んでほしいというのが私の解釈。
DELTA9KID
ご託とはYZERRがインスタライブで語った「HIPHOP業界をもっと盛り上げたい」といった理想。ご自慢の兵隊は大勢いるBAD HOPファン。「車内」がどういう出来事を指しているかはエピソードがあるのかもしれないが情報無し。もしかしたらDELTA9KIDは移動の車の中でインスタライブを見ていたのかもしれない。
WEEDは雑草という意味だが、大麻の隠語。
DELTA9KIDは、AH1会場でのYZERRによるBADSAIKUSH襲撃は話題作りのための演技だった、というストーリーを組み立てていると考える。
ケツモチはトラブルになったときに面倒を見てくれる(主に)暴力団員。AH1会場での事件後に水面下でどういう交渉があったかは分からないが、どこかの有力者から舐達麻側にコンタクトがあったのかもしれない。
虎の威を借りは、前述の有力者だと思う。「ツラこき」は「しらばっくれた」という意味。北海道で使われる。AH1での襲撃はYZERRがわざと仕組んだことなのに、知らないふりをしている、と言いたいと考える。涙目はインスタライブでHIPHOP業界の未来を語ったシーンを揶揄している。
前述のパブロといえば画家であるピカソを連想させることも踏まえて、YZERRが被害者となっている状況をつくりあげたことを絵を描くと表現している。「罠」とは舐達麻側がなにか発信したときにBAD HOPファンが大挙して炎上させられる、といったことではないか
インスタライブでの「舐達麻のヤツらがトラブルになったら(略)警察なのか(略)弁護士なのか(略)泣きついてみたりとかさそういう話ずっと聞いてんだよ」という発言を受けてのもの。
地元先輩というのは埼玉の舐達麻の先輩と解釈した。問い合わせとは「BAD HOPの関係者が圧力かけてきたんだけど、お前ら大丈夫なのか」みたいなことと想像する。
ここでDELTA9KIDが言いたいことは「YZERRは”相手と直接対峙せずに別のルートをつかって圧力をかけていくやりかた”を非難しながら、BAD HOP側のほうが周りから攻めてるじゃねえか」ということ。Fakeとは舐達麻は警察や弁護士を使ってなにかしているというのは嘘であること、RealとはBAD HOPが埼玉の先輩につながるルートを使ってなにかしているということ
謝って悪口とは、インスタライブにて、AH1のステージがキャンセルになったことについて謝罪はしたが、その後に騒動の発端となった人達に対する非難をしたこと。また、YZERRはドレッドヘアである
「ここが境地」はなにかの引用ではないかと思うが知識なし。
BAD HOPは、過去のインスタライブの中でパクリだという言説に反論したこともある
流行を取り入れたBAD HOPと流行に流されない自分たちとの対比。
「グラマー」はインスタグラマーの略。1行前の「ラッパー」と語感を合わせるための略称。舐達麻のメンバーはネットの使い方が上手ではなく、SNS上でのBEEFというものは、やり方が分からないので、昔ながらのやり方で曲にして出す、ということを表している
殺すうんぬんはYZERRのインスタライブでの発言より。子供を持ち出してきたのは、子供や若い年代を育成していかないといけない立場で命の取り合いなんてすべきではない、という意図。ちなみにT-Pablowには子供がいる(と読み取れる曲がある)
テーマの一つ、「身内」と「他所」。他所に口を出すのは本意ではないというスタンスはDELTA9KIDも共有している。ただ、仲間が攻撃を受けた以上、反撃するしかないという点は3人の中でDELTA9KIDが最も攻撃的なVerseだと思う。
嘘というのは上述のReal,Fakeの件と考える
言い訳や釈明について、曲を書いた時点でYZERRは言っていないが、この曲を聞いた上でなにか言うんじゃないかと予想して書いたフレーズと解釈する。「メッキかけた」は、実際は他人の真似でもいいから、表面的にはオリジナルだと見えるように努力したラップ。
Haterは「俺のことを嫌いなやつ」といった意味だが、ここではYZERRを指す。
BAD HOPからのアンサー曲がいくつ出ても、この曲1曲で勝てる。点数をつけたとしたら100対0になるような状況になるけれども、自分たちとしては引き分け扱いでいい。今後勝ち誇ったりはしない、という意図と解釈する。
2024年2月19日に東京ドームで開催するBAD HOP解散ライブ。2024年1月上旬の時点で完売していなかった。
楽曲を制作していたと思われる2023年11月時点でも、先行販売期間中とはいえ、申し込めば買える状態であり、「チケットがなかなか当たらない」という状態ではなかった。おそらく、そういった状況も調査してのリリックであると思う。
同時期の東京ドーム公演
2024年2月17日 スナックJUJU東京ドーム店
2024年2月18日 オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム
は、一般発売後すぐに完売している
DELTA9KIDが想定するストーリーに沿えば、YZERRは演技でBADSAIKUSHを襲撃したということになるので、チケット販売数を増やすためにわざと仕掛けただろ、と揶揄している。
その後、YZERRによるアンサー曲「guidance」が発表され(一部ラジオで先行公開し、Youtubeへの全編公開は2024年1月29日)、2024年1月31日に「完全ソールドアウト」という発表があった
とはいえ、公演直前まで機材開放席の販売はあった。
BAD HOPも解散するし、それに伴って悪い流行音楽も終わりを迎える、ということに対して言葉で追悼の意を表している。
G-PLANTS
AH1での襲撃とその後の出演キャンセルについて。
手持ちカメラはスマートフォンでのインスタライブのことか。芝居はDELTA9KIDのVerseでいうところの演技の下りと同じことを指していると考える。YZERRのインスタライブでどれぐらい唾が飛んでいたかは確認してないが、音速は超えていないはず。
具体的なエピソードがあるのかは知識なし
テーマとしてはBADSAIKUSHが言及したビジネス面と、DELTA9KIDが言及した嘘の部分をなぞる形。失格は金策と診察との韻を踏むために入れた面が強いと感じるが、解釈としては「HIPHOPミュージシャンとして失格」ということであろう。
騒ぐやつというのは、BAD HOP、舐達麻以外の第三者を指すと考える。何もSNSで発信しなかった自身の品格を誇ると同時に、争いに首を突っ込んだやつも批判の一端は受けるべきだという考え。
デコは警察の隠語。逮捕Tシャツは2021年に逮捕時のニュース画像を使って作成されたTシャツ。
DELTA9KIDのVerseの節でも触れた、「トラブルになったら警察に泣きついている」というYZERRの発言を否定するためのもの。
Music Videoの中で、後ろの仲間のうちの1人がこのTシャツを着ており、ちょうどこの歌詞のところで画面に映る。
DELTA9KIDが言った演技で襲撃した説、Real,Fake問題と同様のテーマ。ハイランドは高地という意味だが、意味合いとしては「高い理想を実現できる世界」といったところ。BAD HOPに「High Land」という曲があることにちなむ。本当ではないことを話のきっかけにしてHIPHOP業界が今後すすむべき理想の世界について語っていることを揶揄している。
「駄草」は質の悪い大麻。
太巻きは何を巻いているかといえばもちろん大麻である。ネットが炎上したら次元を超えて一緒に大麻も燃えるのである。何個も下の、とはクソガキという言葉との対応を考えると年齢のことか。BAD HOPファンのキッズがSNSで騒いで炎上しているがG-PLANTSが咥えている太巻きに火をつけるぐらいにしかなってないぜ、というアピールをしているように思える。
YZERRのインスタライブでBADSAIKUSHの言動を指して「裁判だったら5秒で有罪だよお前みたいなやつ」という発言をうけてのリリック。「お前含め全員」はBAD HOPの8人と考える。罪状については明確に想定しているものはないのではないか。
黙秘できぬカルチャーとはSNSで騒いでいる第三者で、BAD HOPの有罪を認識することで(宗教的な意味で)精神が救われると捉えた。「黙秘」は裁判にかけている。
※刑事訴訟法311条:被告人は終始沈黙し又は個々の質問に対し供述を拒むことができる
ラッパーとしての生き方の話題
薬物の擬人化が何を指しているかは思いつかず
裁判の話とかけて、チケットをさばく、という点に触れているところは上述の東京ドームチケットの売れ行きを揶揄している。ゲットーとは元はヨーロッパにおけるユダヤ人の収容地区のことだが、HIPHOPの文脈では、アメリカのスラム街をはじめ、HIPHOPが生まれる土壌を持った貧しさと抗争が絶えない地域を指す。「Kawasaki Drift」の歌詞に「川崎 ghetto city」とあるとおり、神奈川1のゲットーとは川崎を指す。
ここで、「抜け出せよ」といっているのは、川崎から転居して治安のいい町に行けといっているのではなく(そもそもBAD HOPメンバーの住民票がどこにあるのかは知らないが)、BAD HOPの周りに存在していた状況・空気・緊張といったものから自由になってほしいということだと思う。
「Kawasaki Drift」のパンチラインに「川崎区で有名になりたきゃ 人殺すかラッパーになるかだ」というものがある。BAD HOPは成り上がるために殺しではなくラップを選び、その過程で(G-PLANTSからみると)ラッパーとしては”やましい”ことに手を染めることもあっただろうが、彼らが(文字通りの意味で)生き延びるためには必要なことだったのかもしれない。ただ、BAD HOPが解散したあとは、"魂が正しい"と思える活動をしていってほしいというのが「早いとこ抜け出せよ」に込められている、と思う。
HOOK
ラッパー同士の闘いは、殴り合いや殺し合いでなく、SNSでもなく、曲でやるべきだ、という考え。曲にすると言い分の正当性に加えて、楽曲のクオリティの優劣で判断されるので非情でもある。
空の向こうに行った「アイツ」がだれなのか、BADSAIKUSHの最初のVerseから考えると104の可能性が高いと思う。彼が死んだ当時から比べると舐達麻は音楽グループとして急激な成長を遂げており、遠くへ来てしまった、という詩情を示しているものと考える。
「異次元」は日本銀行総裁であった黒田東彦の金融政策の通称からの引用。直近では岸田文雄の「異次元の少子化対策」からの引用。
背景考察
You Can Get Again(2019)への参加
曲中のRYKEYのVerseでは
など明白にBAD HOPを批判している。一方、BADSAIKUSHのVerseでは自分自身のことを歌っており、BAD HOPへの批判は読み取れない。
ただ、曲に参加している以上、RYKEYの考えに賛同していると受け取られるのはBADSAIKUSHも理解しているはず。
ただ、上述の通り、「身内」と「他所」(よそ)の話で言えば、自分が被害を受けたわけでもないのに他所のグループを批判する、というのはBADSAIKUSHの(少なくとも2023年時点の)ポリシーとは合致しない。そういう意味で、曲に参加してたことを後悔して、BAD HOPに申し訳ないという気持ちを持っていた可能性はある。
ただ、BADSAIKUSHからBAD HOPに対して正式な謝罪の場をセッティングしてほしいと第三者に依頼してたかについては、YZERRも伝聞で聞いたようであり、信憑性が薄い。YZERRのご機嫌をとるために話を盛った人がいてもおかしくはない、と考える。
実際、舐達麻はBAD HOPをどう思っていたのか
これは全くの想像だが、いざ騒動に巻き込まれてBEEF曲を出すとなったらバシバシとキレのいいDisフレーズが出てくる、というのは、彼らの「身内」の中では「BAD HOPってパクリで売れちゃってしょうがねえなギャハハ」と盛り上がっていたに違いない、と思っている。