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JAPAN JAM と ビバラロック    ¨sumika¨

わたしはいつからかLIVEを観るとレポを書くのが趣味になっていた。
音源と違うアレンジ、あんな音、こんなライティング、MC‥‥
色々思い出して記録に残すのが好きみたいだ。

今年の春フェス。健太さんの言葉を借りれば「悲しいことがあった」それから初めて観るLIVEだった。

「LIVE活動を再開します」
このお知らせを直接受け取ってから、それまで聴けなかった曲を聴くことも映像を観ることも全て今まで通りできるようになった。

気付けば毎日泣いていたのにそれもなくなっていた。

そしてLIVE再開の日、アラバキロックフェス。Twitterを眺めて現地の様子を知る。
さらにLIVE後に届いた写真を見る。

‥‥‥何も感じない。
涙も出なければ感情も何もなかった。

やっと気付いた。
わたしは泣かなくなったんじゃなくて泣けなくなってたんだ。

TwitterのTLにレポだけで泣ける、などの文章をたくさん見かけて自分がおかしくなってることに気付いた。

そのままの状態で向かえたJAPAN JAM 。
LIVEに行く日はいつだって少し緊張していたからそれは同じ感じだった。

久しぶりにLIVEを観られることとお友だちに会えることが楽しみ、という感情の方が大きかった。

でもsumikaの前のアクトが終わってから呼吸が浅くなって苦しくなってきた。

転換中にステージに搬入される楽器を見た瞬間にまず涙が出た。

でもちゃんと観たいから。
なるべく堪えて。

本気のリハ。
スピーカーは通さず。
健太さんのアコギの音出しはスパイダー。

ステージに立つ彼らはいつもと同じように全力で届けてくれている。

何度目になるかわからない再出発をちゃんと笑顔で迎えるって思ってたのに。

全然ダメだった。
どこにもいない隼ちゃん。
健太さんのギターソロも隼ちゃんのギターソロも。
音はするのにいない。

レポを書けるほど覚えていない。
いつもより多く客席を煽ってくれてる気がしたジョージさん。
いつもよりギターをたくさん弾いてるから大変そうだけど、弾かない時はいつものように安心するたろさんの笑顔。
いつも通りだけどいつもよりもっともっと笑顔ののなちゃん。
井嶋さんは見えない。

ふっかつのギターソロの後はブレイク。

サマバケのアウトロは健太さんが「セッション!」って言った。
トモくんとおがりん、すごく素敵だったな。

いつもより確実に空を見上げることが多いメンバー。
ピックにキスしてそれを空に掲げる健太さんの姿は今も泣きながらこの文章を書くほど儚くて美しかった。

そしてその全部を包み込むキャプテンのトモくん。

シャケの時。おがりんのピアノソロであんなドラム叩くトモくんは初めて。
ピアノあんまり聴こえなかったよ?笑

メンバーが退場してから声を出して泣いた。
外であんな泣き方をしたのは子どもの頃以来なんじゃないだろうか。
隣にいてくれたお友だちの腕の中でわんわん泣いた。

放心状態の中でBEAVER のステージを観た。
深く静かに、一番近くでこの歌を歌えたらな。
そう言ってから届けてくれたYour Song。
モニターに映る渋谷さんは珍しく目が潤んでいるように見えた。
やなぎがステージで演奏中にあんなに穏やかで優しい顔をするのを初めて見た。

詳しく何も語らないけどわたしはsumikaに、隼ちゃんに向けた愛だって。そう受け取った。

レポでも何でもない文章。
でもこの日の感情をちゃんと覚えておきたい。
そう思って書き記した。

LIVEを観に行って良かった。
この失った存在と今持ってる思いはきっとずっと変わらない。
この思いを抱えてもこのバンドとこれからも生きていきたいと思った。
今はそう思ってる。

続いてビバラ編。

翌々日のビバラ。

この日はsumikaの前がBEAVER 。
一昨日のYour Songに続いてこの日はシアワセ。

誰もが抱いている矛盾のその先に
僕にとって 君にとっての
シアワセが待ってるだろう
 
これをここで歌ってくれるなんて。
愛が深い。
涙なしで聴けるわけがない。


この日のsumikaは2度目なのでかなり楽しんだ。
でもPorterとソーダと透明でまたたくさん泣いた。ソーダのギターソロはおがりんが。透明のギターソロは音源で。

Porter、隼ちゃんがねこちゃんの事言うところ。健太さん隼ちゃんの頭なでてた?

アンコールのLoversではステージの一番手前ギリギリにマイクスタンドを置いて、自分が歌ったら客席に向けてって忙しく動かしてた。
歌詞間違いもご愛敬。

ラスサビ前におがりんが
「いくぞー!」
って言うところ。
「ビバラーーー!!」
だった。

一昨日より冷静に観られた分感じることも増えた。
隼ちゃんのギターとコーラスがどれだけいつも奏でられてたか。
あそこもここも「あれ?あの音がない」
たろさんが下ハモ歌ってるところもあったと思う。

炎が出る演出があってかなり暑かった。
健太さんがシャツの色変わるほど汗かいてるの久しぶりに見たな。

本編終わって一旦退場するときに健太さんがおがりんの肩組んで背中ぽんぽんして行った。
2年前のCDJで見た光景。

アンコールで出てくるときはトモくんがジョージと肩組んでた。仲いいねぇ。

短い期間で3人プラスゲストメンバーの編成に音を作り直す。
ものすごいことだと思った。
フェス3本やって。もちろんフェスはフェスだけど、その中で修正するところも見つかっただろう。
35分→1時間のフェス。
ハマスタは倍。
きっと当初考えていたセトリとは変わっただろうし、やりたくてもできないこともあるのかな。

でもこれがこれからのsumika。
模索しながら。
隼ちゃんも一緒に。
助け合って補い合ってみんなで歩いていく。

わたしなんて大した力になれないと思ったりするけど、無力と微力の違いは大きい。
その違いをお守りにして。
微力だけど共に歩かせて頂く。

こんなにも愛しいと思う人たちに出会えたことを幸せに思う。
こんなにも愛しいと思う音楽が側にあることが心強い。

大丈夫。

あぁ僕らが生きている未来の果てに
何があるかわからない
君の事忘れないように
君の顔見ながら声を聞かせて
それで繋がるからね これからも
今までもそうであるように









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