通信障害発生時に”機内モードON/OFFはほぼ無意味!!それどころか状況を悪化される可能性もある!!

2022年7月2日未明に発生したauの通信障害。
通信できるようにする方法として「機内モードをON/OFF」する方法が拡散しました。

リプ(コメント返信)欄を見ると「ありがとうございます!なおりました!」といったリプ(コメント返信)が数件ありますが、理論的には機内モードの切り替え作業は意味ありません。

その理由と、ではなぜ「繋がるようになった」人がいるかを解説します。

①機内モードを切り替えてもほぼ意味ないのは通信事業者側の問題だから

通信できない、という事象が発生した時に、原因として①「端末側に問題がある」②「通信サービス提供側に問題がある」の2つの原因が考えられます

通信障害は、通信サービス提供側に問題があります。
この場合、こちらの端末操作で改善できるものではありません。

「コンビニに買い物に行って、目当ての商品が売り切れだったら店を出入りすれば在庫復活する」ぐらい非理論的な話です。
コンビニが再入荷しない限り、店をいくら出入りしても在庫復活しないように通信事業者側が対策しない限り、いくら機内モードを切り替えてもそれはほぼ無意味です。

②繋がったという人がいる事実について

「でも実際、繋がったという人いるんだし全くの無意味ってことはないんじゃない?」と思う方もいるかも知れません。

今回のケースは、バンド41と言われる電波が使える状態でした。
機内モードの切り替えを行うことで、違う通信基地局に接続することがあります。
その通信基地局でバンド41が発信されていたため「繋がった」ものと推測されます。

ただし、機内モード切替を行いバンド41を発信する通信基地局に繋がったとしても、すぐ最初に繋がっていた通信基地局に繋ぎなおされてまた通信不可状態に陥る可能性がありますし、バンド41を発信する基地局に通信が集まり、その通信基地局に輻輳が発生してダウンする可能性があるのであまりおすすめしません。

③機内モード切替を行うと復旧により時間がかかる可能性がある

機内モード切替を行うと、SIMカードが強制的に通信基地局に接続を試みます。

つまり、それだけ通信基地局やその先にあるシステムに負担がかかります。そうなると、それだけ通信障害の復旧に時間がかかるようになってしまいます。

機内モード切替や不必要な発信テストは、Webページを読み込まないからとF5アタック(Mac:Command+Rアタック)したり、パソコンを触っていて固まったからと追加クリックする行為とさほど変わらず、改善されるどころか状況を悪化されるだけなので絶対にやらないようにしましょう。

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