【格安SIM】通信速度の口コミを信じてはいけない理由。「速い」「遅い」は参考になりません

更新日：2022/10/4

格安SIMを検討する時、多くの人が気になるのが通信速度ではないでしょうか
「（格安SIM名）　通信速度」といったワードでどれぐらいの通信速度が出るのか調べているという人もいるかも知れません。

しかし、過度に通信速度に関する口コミを参考にするのはお勧めしません。通信速度の口コミを信じてはいけない理由について解説します。

通信速度の口コミを信じてはいけない理由：通信速度は4つの要因によって変わるため

格安SIMの通信速度は、4つの要因によって変わり、安定しません。
ここでいう4つの要因とは「使用端末」「使用時間」「使用場所」「タイミング」のことです。

全く同じ時間/同じ場所であっても使用する端末が違うと通信速度に差が出ることがあります。
更に言えば、同じ端末でも装着しているケース等により通信速度に差が出ることがあります。

使用している端末が同じでも使用している時間や使用している場所によっても通信速度に差が出ます。
特に場所による影響は大きいです。
筆者は平日昼の通信速度が遅いと評価されることの多いある格安SIMを契約していますが筆者の環境では平日昼でも全く遅いと感じません。
実際「速いと評判だったから契約したのにそんなに速くなかった」「契約した後で遅いって評判見て失敗したと思ったけど全然問題なかった」という事例もあります

最後に「タイミング」について。
格安SIMはタイミングによっても大きく通信速度が変動します。
月額料金割引/機種代金割引キャンペーンを開催したり、他社のプラン内容が変更になったり、他社のキャンペーンが終わるなどして一気に契約数が増える（他社から流れてくる）と通信需要に対して帯域が足りず一時的に通信速度が落ちます。
しかし、そうして増えた契約がそのまま使い続けられると格安SIM業者にとって収益になり、その収益の一部が帯域増強に使われるため通信速度が上がります。
これはつまり「遅い」と評価されている格安SIMがいつでも・いつまでも「遅い」というわけでもなければ「速い」と評価されている格安SIMがいつでも・いつまでも速いわけではないことを意味します。
実際のところ、「○月になってから通信速度遅くなった」「○月になってから通信速度上がった」という報告事例はたくさんあります。

ただし「遅い」という口コミが目立つようであれば契約は避けた方がいい

「速い」「遅い」という口コミはあまり参考にしない方がいい理由を解説してきましたが、よほど「遅い」という口コミが目立つようであればその時点での契約は避けた方がいいでしょう。

遅いという口コミが目立つ中で、「自分は問題なかった」となる可能性は低いからです。

ただし、先述した通り通信速度はタイミングによっても変動するため契約をしないと決めるのではなく数か月後に再度評価を調べてその時に通信速度が問題なさそうであれば（そしてその格安SIMを使いたいという気が変わってなければ）契約検討することをおすすめします。

格安SIM業者も遅いという口コミが蔓延している状態をよく思っていないはずなので改善に向けて動いている可能性が高く数か月後には評価が変わっている可能性も十分考えられます。