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ヨジオキ


長くなります。


よっぽど暇な時でないと、読まないで下さい。

もしくは、いっそ読まないで下さい。

いやいや、待って。

そりゃ読んではほしいですけど、はい。

すみませんね、難しい男で。


「ヨジオキノシュフレ」というユニットを、同じく舞台を主に活動している小林知未と始めて、一年と少しが経ちました。

そして、活動一周年を記念…というわけでもないのですが、なんかこのタイミングで思い立って、11曲入りの1stアルバム『アルバム』が完成しまして、

それを記念して、天晴一之丞個人のnoteなんてものを引っ張り出してきた次第です。


…あいかわらず、どの記事も人気ねぇな。

ゲームのキャラですら、放置しておくと強くなるっていう時代だぞ。

1個前の記事なんて、誰からもリアクションもらえてないって、どういうことだよ。

一応芸能生活20年だぞ。

信じられない人気のなさでよくやってますよ、本当に。


あのですね。

まぁ色んなところで言ってますが、これ言わないと始まらないんで、言わせて下さい。



全部、全部やめようと思ってたんです。


バイトばっかの生活も、そして、役者としての活動も。


コロナというものが広まって、(もはやこのタイミングでこのこと言ってるやついないんですが)決まってた舞台が全部なくなって。

撮影が決まってたものがなくなって。

なんか、やっと、やっとお声がけをいただき出した頃に…やることがなくなってしまい。


バイトばっかして。

で、テイクアウト専門の店で働いてたもんで…お客さんは増えたのは嬉しいのですが、なかなかの激務が続いて…

でも会社からの「労働時間は増やすな。でもノルマは倍こなせ。」という言葉に、

毎日賃金の発生しない時間に出勤し、

とれない休憩の時間ぶんの給料も引かれ…


心身共にクタクタな時に、

なーにをやってんだ、俺は、と。


そもそも、そうか。

俺がやってる、主戦場にしていた『舞台』ってものは、

エンタメってものは、

世の中がこうなると、真っ先に嫌われて制限されるものなのかと。


自分で、かつて大好きだった『舞台』というものが、

お客さんから生でリアクションが返ってくるのを感じられる、人の笑いを食って生きる人間である僕にとっての最高のレストランが、

なんか、そうか、世の中にはいらないものなんだなーと、思うようになりました。


その、自分自身が、あんなに大好きだったエンタメへの後ろ向きな気持ちと、職場の状況に、なんだか、疲れてしまい、


やめようと。ぜーんぶ、やめようと。


で、ヨジオキノシュフレ以外に『隣人』というユニットを組んでる僕は、

なんででしょうね、

「俺、やめようと思ってます」ってことを、隣人のメンバーに言えなかったんですよ。

いや、『隣人メンバーには心を許してない』って話ではなくですよ?

距離が、近すぎて。

家族みたいになってたし、自分が隣人の中でどういう立ち位置なのかもわかっているので…なんか、弱音をはくことができず。


そこで、昔からの役者仲間で、よく同じ舞台に出ていて、たまーにライブに一緒に行っていた、小林知未に連絡しまして。

そのライブやらフェスがなくなって、音楽好きだった僕らもそのもどかしさをLINEでお互いもらしたりしていたのもあって…

「リモート飲みしようぜー」って。


で、そこで、話したんですよね。

「俺、やめる。」って。


あ、あれか。その前に、LINEで愚痴ったんじゃないかな。

「やめる」って。

そしたら小林からは

「バイトをですか?」って返ってきた、気がする。

で、「いや、全部、全部だー」って感じで…

「話し、聞きますよ」って、リモート飲みになる流れだったんじゃないかな。


まぁ、どうでもいいか、細かいこと。

とにかく、小林の優しさからスタートしたリモート飲みでした。


お酒の力もあって、そこそこディープな不満をぶちまけて、

「そんなわけで、やめる。ありがとう。じゃあね。」

って、そこまで暗い雰囲気でもないけど、電話を切って。


そしたらその数分後に

「やっぱり納得いかない」

ってLINEが小林からきまして。


「自分たちの好きな音楽について語るだけの活動がしたい」って。

2人だけのユニットなのに、企画書までちゃんと作ってくれて。


うん、でも、やめるって決めたしなーとは思いつつ…

でも、これなら、好きな音楽のことばっかしゃべって、好きな音楽のことばっか掘って、好きな音楽で発散だけするような活動なら、リモートでもいい活動なら、続けられるなーと思い…承諾しました。


それからユニット名決めて…YouTubeとかやりだして…ウェブラジオとか始めて…オリジナル曲作ってみるー?ってなって…

すみません、なんかもう自分でも経緯の説明が面倒くさくなってきたのでだいぶはしょりますが、




アルバムを作ることになりまして(笑)




このアルバムに携わってくれた芝田遼さんには、もう本当、感謝です。

こっちが投げた書きたいことだけ書いたむちゃくちゃな歌詞を、次の日くらいにはそこそこ完成した状態で投げ返してくる、

おそろしい天才です。

「天才」って言うと、感覚でさらっとやってくれてる気がしてしまうので、ちょっと違いますが。

なんていうか、ありがたみが減るというか。

こっちも慣れない作業だったので、引っ張ってくれて、頑張ってこさえてくれたんだと思ってます。

このアルバムがどう転ぶかわかりませんが、ヨジオキノシュフレの発展と同じくらい、

芝田遼への仕事が増えることをのぞんでます。このバリエーションの曲を1人で作ったんですよ?天才ですよ。

あ、天才って言っちゃった。


ティーザー動画を見た周囲から、「めっちゃいいな!」「楽しみにしてる!」「早くフルで聞きたい!」とか、嬉しい報告が続いてます。


…あ、そうだ。お前ら、個人的によこすな。

そういうの、SNSに書いてくれ。

ただでさえ小林界隈より天晴界隈がリアクション少ないの気にしてんだから。


このまま全曲フルで聴いてもらって、さらに皆様から良い感想が返ってきうる、素晴らしいアルバムになったと思います。

遼さん、本当にありがとうございます。




で、良い機会なので、小林知未への感謝の気持ちを。


最近、とある全国放送のCMに出れる機会をいただいたんですが、

「芸能生活」なんて言えない、細々とエンタメを続けていた、人気のない、41歳の夢を追った男が、30秒のCMに3秒うつっただけで、

地元の友達や親戚が、こっちがちょっと引くくらいの熱量で喜んでくれるんですよ。


音楽大好きで、仲間とシコシコ音源作ってキャッキャキャッキャ言ってた僕がアーティストよろしくアルバムなんてものを出せる喜びも、

僕の活動による友達や親戚の喜びも、

小林の「やっぱり納得いかない」がなかったら、なかったんだよなーと思うと、

なおさら、感謝しかありません。


あらためまして、

恥ずかしくて面と向かってはとてもじゃないけど言えないので、

本当、いつもありがとう。


あなたは僕のことを

「私の言うことを否定しない天才」

と言いますが、それは少し違う気がします。


「小林知未が、僕に否定させない天才」


なだけです。

僕は無理して同意してるわけではない。

そこで自分の気持ちを押し殺しているわけではない。

こっちを納得させる、僕がそそられること、意味の通ったことをちゃんとあなたが持ってきているだけです。


天才なのは、あなたですよ。



…なんでしょうね。

不思議な気持ちですが、ここに関しては小林本人が読んでないといいなーと願ってます。

とは言いつつ…

パソコン音痴で作業を手伝えない、頼りない相方ですが、これからもよろしく。



あらためまして、

ヨジオキノシュフレ 1stアルバム『アルバム』、本日配信が始まりました!


聴いてくれた皆様、ありがとうございます!

これから聴いてくださる皆様、ありがとうございます!

聴く予定もなかったしこれから聴くこともないと思っている皆様、そういわず、一回聴いてみてください!


この先どんなことがあるかわかりませんが、僕の人生において大切な宝物の1つになるものができました。

ぜひ皆様も大切にしていただいて、お気に入りの曲がありましたら何回も聴いてください。


今後とも、ヨジオキノシュフレをよろしくお願いします。

ヨジオキ/ヨジオキノシュフレ

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