サマーセールを終えて

みなさま、こんにちは。そしてこんばんわ。
えーぴーでございます。
昨日で2024年のHBAサマーセールが終了しました。
まず牧場・コンサイナー・購買者・そして運営含むすべての関係者の皆様、ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

まず個人的なことから言いますと、今回以前から参加してる共有チームで1頭落札しようと以前から話があり、
名簿到着から各自の推奨馬の推薦と検討会を行い、セリに臨みました。
とは言っても自分は現地に行っていないので、今回も2年前同様調教師の先生と代表馬主をはじめ、共有参加者の中で行ける方は現地に行くという形でした。

結果から言いますと、何とか無事に1頭牝馬を落札することができました。詳細に関してはまた馬名が決まって、今秋にでも育成場に見学に行くつもりでもあるのでその時のレポートで公開したいと思います。

各自の推奨馬を推薦する過程で自分なりの選定基準として、
もちろん園田・姫路のダートに合う血統の馬を基準に、兵庫実績もあればなお良し。そして一つの目安として2023年産駒なので、2022年の種付け料が150万程度の馬をリストアップしていきました。
今回チームの予算が500万程度でしたので、その金額で納まりそうな、いやちょっと希望的観測でもしかしたら500万でいけるかも・・・な馬もリストアップしました。
結果名簿からリストアップしたのは参加する4日目と5日目の中から20頭以上、そこから写真やレポジトリーがある馬は写真を見て推奨の3頭を挙げました。
ここで自分の仕事は終わり。あとは現地の方に実馬を見ていただき、お任せ(というかそうするしかない)という形になりました。

先ほど挙げた落札した牝馬は4日目に落札したものになります。
ですが、事前に各自が推奨馬として挙げた馬ではありません。
現地でたまたま見てノーマークでしたが「これは面白いかも」的なニュアンスでセリに参加した馬になります。
では、なぜその経緯になったかというと理由は単純で、
当日、挙がってた推奨馬や良さそうな馬体の馬を狙いましたが、
あっという間に予算を超えてしまい、落とせなかったからです。

正直、ここまですぐに上がるかあ・・・というのが率直な感想で、
セリの難しさやセール全体の流れを読むことの大変さが感じられました。
結局後から見返せば、自分が事前にリストアップした20頭以上の馬の中で、落札金額500万を超えた馬が過半数を超えてしまい、見通しの甘さを知ることとなりました。
前回(2年前)は、最初に参加した馬をワンビッドで落とせたこともあり、今回は流石にそうそう上手くいくことははないだろう、とある程度覚悟はしていました。
しかし、現実はもっと難しくYouTubeライブの画面上ではありますが「これがセリ」というものを感じました。
故に、落とせた時の安堵と嬉しさは格別ですけどね!

さて、ここからはそれ以外セール全体を通じての数字や流れについて自分が感じたことを。
一応、入ってる一口クラブ(特にYGG)がサマーセールに参戦しているので、どんな馬を落札するか興味ありましたので6日間でチェックできるときはライブで確認していました。
(以下、金額は全て税抜)

まず昨年の数字が
売却率 78.07%(史上2位、最高は2017年78.6%)
平均価格 7,030,431(史上最高)
中間価格 5,300,000(同上)   となっていました。
特に売却率は2020年から4年連続で70%台後半をキープ。

それを踏まえて今年の数字が、
売却率 82.31%(史上最高更新)
平均価格 6,638,690(2023年、2022年に次ぐ史上3位)
中間価格 5,300,000(史上2位)  となりました。

平均が600万台、中間500万台前半でこの5年は凡そ推移しており、余程のことがなければこの数字は来年も変わることなく続くと思います。
特筆すべき数字はやはり売却率、遂に80%の壁を超えてきました。
しかも80%を少し超えるのではなく、一気に82%の領域まで。
日別でみると
8月19日(月)75.98%(牡83.49%、牝67.37%)
8月20日(火)80.00%(牡82.35%、牝76.74%)
8月21日(水)83.25%(牡87.93%、牝77.01%)
8月22日(木)82.81%(牡87.78%、牝78.43%)←セリ参加日
8月23日(金)84.10%(牡87.62%、牝80.00%)←当初参加予定日
8月24日(土)88.30%(牡91.49%、牝85.11%)←JRA開催日
と、全体の売却率は日ごとにほぼ右肩上がり。牝馬に至っては一度も下らない綺麗な右肩上がり。
ここ数年の売却率をグラフにしたら波を描いたり、谷状や山状はありましたがほぼ右肩上がりが続くというのは初めてでしょうね。
特に圧巻は最終日。牡馬は90%、牝馬は85%を超える大盛況ぶり。
ちなみにこの日に今セール全体の最高額が出ています。ただこの日は大手牧場さんの上場が多く、その辺りも影響していますが・・・
むしろ初日が一番低調なのがちょっと想定外でした。(特に牝馬の売却率は2020年代で過去最低)

史上初の6日間開催となったサマーセールですが、それ以外にも変わったところは多くあり、
昨年からの変更点で言えば、セリ開始が12時→11時30分と30分前倒し。
そして何より、一日の上場頭数を1日平均280頭程度だったのを、210頭程度に絞った事。
これが売却率に一番影響していると思います。
1日に280頭もやれば、以前はその日の終了が20時前とかになることも多かったです。そうなるとセリ終盤に上場する馬はそもそも購買者が少ない→主取りになる可能性が高くなる。
購買者側もその日の最後までいると、次の日の準備や落札したお祝いで戻って酒席をするにも21時とか開始になってしまう。
運営関係者側も翌日の準備(事前供覧は8時半開始)が大変・・・など色々辛いことは想像に難くありません。

今年から頭数を絞ってかつ30分前倒しした結果、
その日のセリ終了は概ね17時半ぐらいと以前より2時間程度も短縮できています。
そうなると全員が次の日の準備に早くかかれる。お祝いも19時ぐらいにはスタートできるなど、双方にとっていいことが多いのかなと思いました。
何より売却率が高いのは牧場の方にとって一番の歓迎事項なのかなと思ってます。
土曜日にやったとしてもそこまで落札価格も下がるどころか、むしろ売却率共々上がっている。
特に自分のようなサラリーマン馬主が、土曜日やるなら自分も!と思い参加が多くなりより活発になったと推測はできます。

という事で自分なりの総括をすると、
・来年も土曜含めたサマーセール6日間開催はある可能性が高い。
 (1日のタイムスケジュールも同様)
・予算500万で買える馬は全体の半分未満になる傾向は続く。
・セリ日程後半だからって購買者が少なくなって安く買えるかもの考えは、ほとんど期待しないほうが良い。
・その日の夕方だからって購買者が少なくなって安く買えるかもの考えは、捨てたほうがいい。
・来年以降はもっと戦略性が求められる戦いになり、安く仕入れるならば現地の空気感を察知して臨機応変に動かなければならないので、もっと玄人向けになる可能性。

とまあ長々書いたんですが、こんなの常連馬主さんからすればそらそうよと言われても仕方ない内容かもしれませんw
でも、ちゃんと総括して言語化することでもし自分が次に参加するときの知恵としておいておくことが大事かなと思って振り返りを行いました。
最後に数字関係の参照元を貼っておきますので、ご確認ください。

サマーセールについて~馬市ドットコム (umaichi.com)

【サマーセール2024(Summer Sale)】~結果概要(過去最高の売却率を記録、最高額馬写真・動画など) - 【サラブレッドセール(せり市場)=馬市】&【種牡馬】の最新情報 by馬市.com (goo.ne.jp)

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