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コネなし、地方在住サラリーマンが「ほぼ自力」で地方競馬馬主になった話

皆様はじめまして。
私は「えーぴー」と申します。

おそらくこれを見てくださってるという事は、おそらくTwitterから来られた方が大半だとは思いますが、
私は10数年の競馬ファンです、いわゆる「一口」というクラブ会員も細々ですが何年もやっております。

そんな自分ですが、今年馬主資格取得にめどが立ったこともあり、夏ごろに資格取得の計画と準備を行い、8月20日に書類を投函しました。
そして令和2年12月15日付けをもって、地方競馬全国協会(以下NAR)より馬主登録証をいただきました。

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ここでは、時系列順に馬主資格取得への道のりを書きたいと思います。
あくまでも自分なりの方法です。「こういうやり方もあるんだ」という程度に思っておいて下さい。

1、そもそも私の生活環境は?

まず自分のプロフィールから簡単に紹介させていただきます。こんな者ですよーという程度に。

・1986(昭和61)年生まれの男、現在34歳だが申請したのは33歳の時。
・独身で一人暮らし、現在は四国某県に在住(本籍は別の県)
・仕事はいたって普通のサラリーマン(全国展開の建築関係企業)、副業とかは無し
・収入面(直近の所得金額が500万円以上)でクリアしていることを確認し、資格取得を計画する。
・今回の馬主申請の区分はもちろん「個人馬主」

2、資格取得へまずは書類集め!しかし・・・

おそらく馬主資格取得をお考えの方は一度は見ているとは思いますが、念のためにNARの馬主申請Q&Aのリンクを貼っておきます。

まあズラズラ~っと資格条件・欠格事由など書いてありますが、一番は難しいのは書類集めでした。
今振り返ってみても「この書類取得することはこの先の人生無いだろ」っていう書類もありました。
おそらく皆さんが躓きそうな、?って思う「書類」を2つ紹介したいと思います。

(上記リンクは、NAR 馬主登録申請に必要な書類のページです。)

1.馬主登録申請書

多分ここでは「入会を希望する馬主会」と「預託予定調教師」が引っかかると思います。
まず「馬主会」ですが結論から言うとここは未定で問題なしです。そのまま通りました。(将来的にはどこかの馬主会に入ろうかとも考えていますが)

次に「預託予定調教師」ですが、提出時点では未定で記載しても何の問題もありません。
ただ、NARのHPにも書いてある通り後々誰かしら調教師を決めないと馬主登録できないみたいです。

だからと言ってコネもないのに「やっぱり浦和の小久保先生に預けたいよなー」とか適当に書いちゃダメですよ!(笑) 後々めんどくさい事になる可能性も有るみたいなんで(笑)

一応ここも未定で書きましたが、最終的には登録直前にNARから問い合わせがありました。そちらは後述します。

2.精神の機能の障害により馬を適正に出走させるに当たって必要な認知、判断及び意思疎通を適切に行うことができない者でない事を証明する書類

はい、出ました(笑) なんのこっちゃかわかりませんが、どんな書類と言われてもそのまんまです。
つべこべ言わずこの書類を入手するために一番手っ取り早い方法。

法務局に行きましょう。但し、ここで一つ注意事項があります。

この所謂「登記されていないことの証明書」を即日発行できるのは、
どうも各都道府県の県庁所在地にある法務局のみみたいです。(全都道府県確認してないので間違ってたらごめんなさい。詳しくはお住いの法務局に聞いた方が早いです!)

一応郵送でも書類は発行できますが、送り先は東京の1か所のみですのでもちろん時間はかかります。

できるだけ早く書類提出したい!という方で、近くに即日発行できる法務局に行ける余裕がある方は法務局で発行したほうが絶対に良いです。

自分もこの方法で行いましたが、窓口が混んでなかったりしたら窓口で申請書類を書いて、提出→発行まで全部合わせても10~15分で済みました。

最終的に書類集めに1ヶ月以上費やしましたが、これは当時自分の住所とは違う所で仕事をしており、
週末に自宅に帰る→役所などの休日サービスセンターで書類集め、加えて本籍地の役所から戸籍謄本などを取り寄せるなど、まあダラダラやってたのもありますが(苦笑)

ちゃんと気合を入れて、集中してやれば2週間程度で書類をそろえる事は十分にできると思います!

3、なぜクラブにサポートをお願いしなかったのか、その理由は・・・

ここまで読まれて気づかれてる方もいるとは思いますが、
今回書類提出時点で、地方オーナーズの方にサポートを一切お願いしておりません。完全自力で提出を行いました。

その理由は、もしオーナーズさんにサポートを依頼した場合、どうしても「最初の1頭はそのオーナーズさんから買わないと・・・」という気持ちが働き、自身の馬選びの選択肢を狭めてしまう可能性があると考えたからです。

直接聞いてはいませんが、オーナーズさんも「気にしなくていいですよ」と思ってるかもしれません。
オーナーズさんも顧客に関心を持っていただくために、一生懸命にお仕事されていると思います。

ただ自分としてはサポートしてもらった以上、どうしても義理(=そのオーナーズからの購入)を通したい。という気持ちが働き、
また、書類集めも自力でできそうと思い今回書類提出までにサポートを一切依頼しませんでした。

あくまでも自分なりの考えです。書いといてなんですが気にしないでください(笑) まあこういう考えの奴もいるんだなー程度に・・・

4、馬主申請で会社に電話が来るかどうか・・・

もう一つ、自分自身も気にしていたのが会社宛てにNARから電話が来るかどうか、身辺調査があるかという事です。実は申請時に色んな方のブログ・HP・SNS等見させていただきました。

「会社にNARから電話が来て在籍確認された」
「近所の方へNARから聞き取り調査が来た」
「特に会社宛てに連絡はなかった」

など様々な情報があります。結論から言うと、私の場合は会社宛てにNARからの電話はありませんでした。

推測ではありますが、まず私のようにありがたいことに大企業に勤めさせていただいてる者は
「企業として信頼できる」という事もあり(勿論社印付きの源泉徴収票を提出しています)特に連絡がなかったのではないかと思います。

また今回アドバイスを戴いたからの意見では、自営業などの職種によっては身辺調査はある、という意見もいただきました。

仮に会社宛てに電話があったとして、会社の人から聞かれたりしたら「馬主申請して何か悪いの?」「自分がやりたいからやってる」と居直りつつ、堂々と返答するつもりでした(笑)

5、初共有馬の選定!そしてNARからの電話が!

書類を提出して2か月後、血統面重視の自分はとある共有馬募集で1頭良い配合の馬を見つけました。

それがYGG地方オーナーズが募集していた「ゼリービーン19」(父:ディスクリートキャット、母父タイキシャトル)です!

配合面で5代血統の中にStorm cat、Halo、Fappiano、In Realityが入っている馬を探していた自分にとって「これだ!」と思いすぐに申し込みを行いました。
母は高齢ですが、後に1歳上の半兄テイエムベンチャー(父エスポワールシチー)は12/26阪神ダ1800mの新馬戦を勝っていますし、
ゼリービーン自身ノーザンダンサー系種牡馬との相性も良いのでないかと思いました。

そうして共有申し込みをしてから約1か月後の11/27NAR登録課から電話が!

内容としては現在申請は佳境を迎えてます。預託予定調教師が未定で提出されていますが、決まりましたでしょうか?という内容。
これに対し、共有馬を持つことにしているがその共有馬の預託予定調教師で大丈夫か?と返答、登録課もそれで大丈夫ですと回答。
後日YGGに問い合わせを行い、預託予定調教師を教えていただきNARに回答し、それから2週間後に無事登録証が届いたという形になりました。

6、これが最短の方法?自分なりのまとめ

NARからの電話に対ししっかり調教師名を答えることができたのがスムーズに申請が通った要因であり、以下に流れを簡単にまとめました。

①預託予定調教師は未定で良いので、きっちり書類をそろえて申請を出す
②時期にもよるが提出後2か月~2か月半を目途に共有で馬を購入
③共有のオーナーズか代表の人に調教師を教えてもらい、NARから連絡が来たら回答する

これが調教師等のコネがない人の、資格取得までの最短の方法なのかなと思ったりしました。

これを書いているのが2020年の12月30日、各地方オーナーズも明け2歳馬になるので募集終了は結構早いです。
なので今から申請をやろう!と思ってる方は一旦おいて来年の募集に合わせてやるか、
それともどうにかして調教師の方を紹介していただき、そこから申請をするかが良いのではないかと思ってます。

7、2021年の目標

最後に、今回これを書くためにnoteを立ち上げたので、ゼリービーン19の進捗や出来たら写真も撮って挙げたいなーなんて思ってます。
最もこのコロナ禍、そういった活動もできるかどうか不安ですが・・・

そして自身2021年の目標を最後に書いて終わりたいと思います。
新人馬主としての活動が始まる2021年は・・・

①共有でも良いからまずは馬主として初勝利
②お金の流れをよく勉強する(これが一番よくわかってないので)
③人脈を広げる(大切!)

以上、よろしくお願いいたします!!


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