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アントラシート、兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)出走!

なり夢でした「みなさんお久しぶりです。えーぴーでございます。
タイトルにもある通り、わが愛馬で共有馬のアントラシートが5月4日園田競馬場で行われる、
兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)に出走が決定しました。馬主になってから初の重賞挑戦ですが、しかもGW中の交流重賞という事でめちゃくちゃ嬉しいです。
しかも出資馬ドライスタウトとの変則「2頭出し」となる為、かなりレアケースになっています。

実は今日これを書いている5月3日の朝から競馬旅行に出ており、今日は園田競馬と酒と競馬場飯を満喫し、同じ共有者ののぶぅさんと前夜祭的な飲みの後、現在ホテルの一室でこの記事を書いています。
今回は今の率直な気持ちを書いていこうと思います。

まず率直に言うと今回の出走に関して「奇跡」「自分は運が良すぎる」と思いました。
実は兵庫CSの登録馬が出た時、アントラシートは補欠10位という順位でした。
普通ならまず選出されません。兵庫CSは例年地元有力馬が出ないことが多く、兵庫三冠の1冠目である菊水賞を勝ち馬も3年連続で不出走でした。
しかし今年は兵庫のトップステーブル・新子厩舎の菊水賞馬ベルレフォーン、同3着バウチェイサーが早々と出走表明。
そうなると枠は早くも2つ無くなり、ほぼ絶望的かと思われてました。
しかしグループLINEには「もしかしたら選出されるかも」「あと1頭回避が出れば出れそう」など情報が日に日に更新されていきました。
あともうちょっと、本当に直前の直前まで分からず最終的には保利先生も
「出馬投票してみないと最終結果が分からない」という状態でした。

すぐそこまで交流重賞出走という夢が来ているのに、何とかして引き寄せたい。
ということで引き寄せるための「運活」を行いました。
スマホの待ち受け画面はアントラシートに変え、家の近くの神社にはお詣りを行い、
出走となればやはり交流重賞の馬主席にはスーツが必須だろうという事で、
コロナ禍の影響で2年来ていなかったスーツをクリーニングに出して準備したり。
後はひたすら出走時のイメージトレーニング、とにかく今の自分がやれることは全部やりました。やって届かなかったら諦めもつきますが、とにかく後悔はしたくなかったんです。

こうして5月1日朝、最後の神頼みとして神社にお詣りして神社の駐車場で車を出そうとした瞬間にLINEが

「兵庫CS出走できることになりました!」の連絡

正直、車の中でちょっと泣きました(笑)
でもそれぐらい嬉しかったんです、一つ夢を叶える権利を得たんだと。

そもそも交流重賞に何故こんなに出たかったのか。
それには一頭の馬の存在がいます。
当時金沢に所属していた「マイネルパイオニア」です。
実はこちらの馬、自分がTwitterで相互フォローをさせていただいてる方が馬主さんです。
昨年金沢でJBCが行われましたが、その中のメインJBCクラシックにマイネルパイオニアは金沢代表の1頭として出走しました。
注目度の高い交流重賞、ましてや祝日開催で全国の競馬ファンの注目を集めるレース。
そこに参加できるだけでも、もう憧れそのものなんですよね。
馬に携わる方たちの思いを見ていくと、なんて素晴らしい夢舞台なんだと。
いつかはこの場に参加したい。そう思っていました。

まさか、そのチャンスが半年後にやってくるなんて。

思えばアントラシートが募集開始されたのがちょうど1年前のこの時期。
募集締切10分前まで悩んで結果「迷ったときは前に出ろ」の故・星野仙一さんの言葉を糧に共有申し込み。
初めて厩舎に訪問した時に先生から言われた多すぎる現状の課題。
ゲート試験時に820m走るのを1分かかったこと、そしてギリギリ能力試験を通過したこと。
どうなることかと思った中で使った新馬戦、「思ったよりレースになって良かった」という所からレースキャリアはスタート。
名張のランドウィックの坂路で鍛錬の日々。
11月帰厩、そこからはタフに連戦が続いてもコンディション落ちるどころか上がる一方のラニ産駒らしさを出し、
1月待望の初勝利、2月昇級しても問題ないことを証明。
某YouTuberの所有馬と対戦し、僅差で負けたことは今思えばいい酒の席のネタになりました(笑)
中距離に照準を絞り、後の門別・北斗盃4着馬の2着に入って、
激戦の中でつかんだ2勝目、前走のAB混合での3着。
兵庫CS登録、そして選出。
競走馬はドラマです、もう大河ドラマよりも迫力あるすごいドラマを見せてもらってます。

アントラシート、当然人気はありません。
どこの新聞でも全員無印でしょう。でも別にいいんです。
自分は明日園田競馬場の、全国の競馬ファンに皆さんにアントラシートという名前と姿を見ていただくだけで嬉しいんです。
皆さんの新聞の中にアントラシートという文字が入って、それを見ていただくだけでもそれで十分なんです。

競馬には夢があります。
田舎育ちのよくいる普通のサラリーマンが、地方競馬馬主となり、
共有馬主制度を利用し、その馬が交流重賞出走という舞台に
「馬主」として参加できる。
こんなでっかい夢が見れるんです。最高じゃないですか、競馬って。

最後に生産の見上牧場さん、馴致・育成施設の皆さん、保利先生はじめ厩舎の皆さん、ランドウィックの皆さん、そして今までレースに騎乗していただいた騎手の皆さん、そして代表の福原社長。本当にありがとうございます。
おかげで自分の夢が一つ叶いました。

では5月4日、堂々と、「チーム・アントラシート」の皆さんと共に夢舞台に行ってきます!


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