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アポロnote NO.5 航空会社・エアラインの最終面接を突破するために知っておくべきこと

みなさん、こんにちは。
エアラインラボ編集長のアポロ(@Apollo_biz)でございます。

僕の運営するメディア『アポログ』は下のURLからチェックできます!
アポログ:https://jinseikakumei.com

梅雨真っ只中、皆さまいかがお過ごしでしょうか…(僕は晴れが好きなので、この時期は本当に苦手です…)


さて、我らがエアライン業界の就活もいよいよ大詰めになってきましたね。
企業によっては内々定が出始めたかと思います。

内定を取られた方、本当におめでとうございます!
また、悔しい想いをされた方・夢の道半ばでいらっしゃる方、一旦あと少しもがいてみましょう。


新卒での選択は重要ではありますが、それだけで人生が決まるなんてことはありません。
人生で少しだけ先輩の僕が断言します。(僕より歳上の読者様がいらした場合は、すいません笑)


【エアラインラボ】
詳しく知りたい方はこちら

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さてさて、今日はシンプルに『最終面接を突破するために知っておくべきこと』を書き上げます。


◆読んで欲しい方
・今週、来週でエアラインの最終面接を控えている方
・近日中に最終面接を控えている方(どの業界でもOK)
・夏のインターンを受ける予定で、インターンの面接突破を目指している方
・これから既卒でエアラインを狙っている方


◆どんなことを書くか
・最終面接の担当者である役員の基本的な特徴は?
・最終面接ではどんな所を見られているのか?
・最終面接で聞かれやすい質問は?


◆信憑性
・私はエアライン時代、長年経営企画部門に所属していたため、ほぼ毎日社長や役員と仕事をしていた。飲み会もよく一緒させていただいた。
・同期に役員の秘書がいるため、彼らの人柄をよく聞く。
・私が新卒時、最終面接にめっぽう強かった。最終は14戦14勝。大相撲なら、優勝候補です。


それでは、さっそく本題にいきましょうか。
このnoteを読んだ方が1人でも多く『内定』という夢をつかんでくれることを願い、本気で書かせていただきます。

6000字の大作に仕上げました!
さあ、内定取るぞ。



◆最終面接の担当者である役員の基本的な特徴は?

まず、皆さんの心のモヤモヤを解消すべく、最終面接官として出てくる企業の「役員」って往々にしてどんな人なのか・・について書き記していきたいと思います。


当然、人柄や性格は各々異なってきますので、私が思う彼らに共通している人柄や性格についてお伝えしていきます。

また CAの最終面接はそれなりの数がありますので、必ずしも役員が出てくるとは限りませんが、部長であれ、これから示すことにズレはございません。ご安心下さいませ。


以下にANA/JALの役員リストを掲載しておきますので、確認してみましょう。


【ANAHD役員一覧】
 こちら

【ANA役員一覧】
 こちら

【JAL役員一覧】
 こちら


正直に誰が出てくるかは予想できませんが、これくらいの年代のオジ様オバ様が担当されるということはイメージしておくと良いでしょう。


また企業・職種によって、かつその年々によって、最終面接の形態は微妙に変わってくることも認識しておくと良いかと思います。


客室乗務員と自社養成パイロットの一例に取り、一般的な最終面接の形を下に記してみます。

====================================
◆客室乗務職の場合
 学生 1人
 面接官 1-3人

<最終面接官>
①人事部長
②客室部門長
③客室関連部署の部長レベル


◆自社養成パイロットの場合
 学生 1人
 面接官 3人

<最終面接官>
①人事部長
②パイロット部門長
③パイロットの訓練部長
====================================

ANA/JAL CAの最終面接を例にとりますと、「個人面接かつ短時間」が基本のようです。15~20分程度が一般的でしょうか。


さて、最終の面接官となります役員や部長クラスの方は普段の仕事中どのような環境にいるでしょうか?

これが1つ目の最終面接を攻略するために知っておきたいことです。


彼らは部下たちが取りまとめたプロジェクトの報告を受ける立場です。
そして、その報告をうけて、判断をするというのが主な仕事ですよね。


また、役員のスケジュールはかなりタイトです。
30分の打合せをねじ込むだけでも苦労するようなスケジュールで動いています。


何が言いたいかと言いますと、彼らはダラダラ話すことを嫌うということです。


僕はエアライン時代、毎日のように役員たちと仕事をしてきましたので、この感覚は大方ズレていないかと思います。

時間がないのに「実はかくかくしかじかありまして、こんなこともありまして・・・」という話をすれば、「で、何が言いたいんだ?」と言われるのは容易に想像がつきますよね笑


さてさて、そのような方々を相手にするわけですから、戦略を持って面接に挑みたいものですよね。


僕のオススメの方法は『端的キャッチボール』です。
遠投ではダメです。短距離のキャッチボールも何度か行うイメージ。

ふざけたタイトルに見えますが、本質をとらえているかと思いますのでこのまま読み進めてもらえてよいかと思います。


=================================================【良くない例】
学生「私の強みについてお伝えさせてください。私は昔からずっと陸上をやってまして、時には挫折しかけたこともございますが、仲間を信じた結果少しずつ前進し、◯◯という結果を残しました!」

役員「??」


【良い例】
学生「私の強みは、折れかけた心を前向きに変えることができるタフなメンタルだと自負しています。学生時代、陸上に取り組む中で培われたものかと思います。」

役員「ほう。具体的なエピソードってありますか?」

学「はい、ございます。1年生のころ~」
==================================================

一目瞭然だと思います。
【良くない例】は、話の前半で聞き手もモヤモヤしていることでしょう。

なぜなら、入社後陸上をするわけではありませんし、面接官はその経験(や貴方の強み)を入社後の姿を結び付けたいからです。


ですから、【良くない例】の話し方をしてしまうと、良いものを持っていたとしても不戦敗に近い結果となることが多いでしょう。
だって、入社後の姿と結びつけることができませんから。


話を戻します。
大切なのは「結論1st + その背景を端的に」伝え、キャッチボールを始めることです。


もう1つぶっちゃけましょう。
面接官も喋りたいのです。
つまり、彼らが喋る機会を創り出すこともプラスに働くのです。


1日中黙って座っているだけで心地よいでしょうか。
良いわけありませんよね。

このような観点からも、端的なキャッチボールは非常に重要で、これらは入社後も必要なスキルとなってきますので是非今のうちに習得していただきたいなと感じております。


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◆最終面接ではどんな所を見られているのか?

私も結論1stでいきますね!

①人間性
②覚悟

大きくはこの2点であるかと思います。
抽象度の高い表現ですから、少し要素分解して、皆様が意識できるようにさせていただきます。


【人間性を見るとは】
一言で言いますと「貴方は安心して採用できる人か」を見ていると思います。

✓入社後に企業イメージ下がることをして欲しくない
✓入社後問題を起こすようなことをしてほしくない

役員の頭の中には、まずこのようなことが土台にあるでしょう。
自分がOK出した人が将来的に何か問題起こしたら責任問題ともなりえますので。

とはいえ、ここまで面接を通過されている方々ですので、「ありのまま」対応できれば問題ないかと思います。


この流れで、彼ら(役員)が好きなものと嫌いなものもお伝えしますね。あくまで一般論ですが。

<好き>
熱量、個性、明るさ、元気、自信&謙虚、正直なバカ
<嫌い>
嘘、頼りなさ、遅刻

ちょっと古臭い考えに見えますが、彼らは正に昭和人間。
熱さとか元気が大好きです。


1つエピソードをご紹介します。

僕の同期のグランドスタッフの子が最終面接で語った内容です。

==================================================
面接官「GSって体力的に厳しい職業なんだけど、体力に自信あるの?」

同期「・・・人並です」

面「す、素直だね笑」
==================================================

結果、彼女はリーマンショック期の就活で内定を取っちゃいました。
(とんでもない倍率です・・)


超サバサバした子なので、後日話を聞いたところ、
「最終なんて嘘ついたり、飾っても意味ないでしょ。しかも、みんな体力自慢するんでしょ、じゃあ人並って素直に言う方が面白いじゃん」


この胆力ですよ笑
胆力+素直さ(正直さ)というのは黄金の方程式かもしれませんね。



【覚悟を見るとは】
僕が口酸っぱく伝えている最終に必要な要素が「覚悟」です。

✓安全を堅守することって地味だし、厳しい
✓訓練も長いし、厳しい
✓時には仲間にも厳しいこと言わないと安全は堅守できない

僕もエアラインで働いてみて分かりましたが、かなり泥臭い。
憧れとか見栄で入社してしまうと、高確率でその方は不幸になる、そんなレベルです。


ですから、「この子は本気でエアラインマンになろうとしてるのか」を経営者(雇い主)の視点から厳しく見定めるのが最終面接です。

いくら優秀でも、「覚悟」という要素が抜け落ちてしまうと、通してもらえないのが最終面接。


なぜか?
いくら優秀でもすぐ辞められると、会社としては大きな損失だからです。

なので、「自分なりの覚悟」を精一杯伝えて、後悔ないよう挑んで欲しいですね。いや、挑むべきでしょう。


それでは、ここから僕の覚悟を伝える方法とその準備について書いてみたいと思います。


【前日夜~当日までの覚悟トレーニング】
その場で覚悟を表現しようとしても案外難しいことに気付かれると思います。

オススメの方法は、前日から「絶対この企業から内定を取る。そして自分と大切な人を安心させる!」と自分を鼓舞し続けることです。


精神論に近い話になってますが、最終は覚悟や熱量、気迫が大切な要素になってきますので、上に近しい方法を取り、前日から高めておくのが良いでしょう。


もう1つ、「入社後、自分が働いていることを繰り返し、鮮明にイメージ」してみるのも良いでしょう。

多くの就活性は、内定を取ることに精一杯で、入社後の自分を想像できていないケースが多いように思います。

一方面接官は「貴方の入社後の姿」を鮮明にイメージしながら面接しますので、実はそこにギャップがあるのです。

なので、皆さんも「入社後の訓練や業務する姿」をイメージしておくことで、面接官に入社後のイメージを伝えやすくなり、結果彼らの安心感にも繋がるというわけです。



【当日会場へ向かう際のメンタルコントロール】当日の体調とメンタルはすごく重要ですよね。しっかり寝て挑みたいところ。

体調の整え方は皆さんにお譲りするとして、ここでは当日のメンタルコントロール術について書き記していきます。

上で前日からのメンタルコントロール術は書いていますが、当日は覚悟を表現するための燃料が必要となってきます。

覚悟を表現するのは大変なので、その根源となるものを認識し、強い想いを持つイメージです。

✓これまで無償の愛を注ぎ続けてくれたご両親
✓自分のことのように応援してくれている親友さん
✓田舎者でもできるんだという田舎発の根性
✓大好きだったおじいちゃんの想い

これは個々人によって異なってきますので、何か1つ燃料となる想いを持つと良いですよ。


ここまで来たら、「想いの強さ」が結果を左右することが多々あります。
ぜひ自分の燃料を知っておいてください。



【面接時】
これまでの話はあくまで準備編。
面接時の伏線に過ぎません。

さあ、面接時にどうやって「覚悟」を伝えるか。
すべてはここに行きつきます。

お伝えしたいことは沢山ございますが、シンプルに1点のみ。

覚悟を伝えるために必要なのは「目」です。
「覚悟を伝える目」です。

ちょっとくらい厳しい目つきになってもOKです。
「この会社は私に任せて。私が何とかするから」
こういった想いを目で表現してほしい。


少しテクニック論を述べますと、相手の目の奥を見る意識がオススメです。
僕も長年研究してきましたが、最も「覚悟」が伝わる方法はこれだなと思っています。


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◆最終面接で聞かれやすい質問は?

最終面接は基本的に個人面接であることが多いですよね。
そして、時間も短いのが特徴です。

多忙な役員・部長のスケジュールを使うわけですから、できるだけコンパクトにしたいのは当然でしょう。

なので、具体的な質問や突拍子な質問は来にくいと考えて良いでしょう。
そのような質問をしてしまうと、話がそれやすく時間をかけないと判別することができないからです。

✓なんでエアラインで働きたいの?
✓なんでCAになりたいの?
✓貴方が入社すると弊社はどうプラスになるの?
✓貴方の強み、弱みって何?

このあたりの質問が多いのも特徴。
ただ、落とし穴も。


シンプルな質問って、浅い答えになりがち。
シンプルな質問故、差がつきます。

考え抜いた人の答えって「深い」んですよ。
なので、まだ時間のある方は過去問とか気にせず、基本的な質問を深堀するとよいでしょう。


例えばこんな感じ。

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弱みは?

慎重すぎるところです

慎重であることの何が弱みなの?

慎重すぎて、初動が遅く、成果を出すまでに時間がかかることです

そこまで認識してるのに、なんで初動を早く取れないの?

実は過去に~という経験をしており、トラウマに・・

とはいえ打破しないと、何か対策打ってる?

プライベートから取り掛かろうと思い、飲み屋の店を選ぶ際・・
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よく「慎重すぎることが弱みです」という相談を受けるのですが、それだとまだ粗い。

① 慎重すぎて、なにが悪いのか?
② ①を認識していて、変われない理由は?
③ その中でも努力していることは?

これくらい深堀りを続けることで、改めて自身が大切にしている価値観が見えてきます。


繰り返しますが、過去問に時間を割くのはオススメしません。
面接官は昨年と違いますので。

この基本の深堀りをすることで、自分の軸を再確認できれば、どんな質問でもその軸に頼ることができます。


今日は「最終面接を突破するために知っておきたいこと」と題し、書き記しました。

●人間性(個性)
●覚悟
●自分の軸

直前だとアレコレやりたくなりますが、これまで20年強生きてこられた皆様の全てをぶつけて下さることを東京の地よりお祈りしております。

Good Luck!

あぽろ

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