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日記

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2018年11月の記事一覧

「座れるところ屋さん」

芝居を見るために吉祥寺を降りて、少し時間が早かったのでずっと気になっていたナポリタン専門店に入ろうかなと思った。そこは吉祥寺の劇場に行く通り道にあってよく見ていたけど、なぜだろう「専門店」みたいな感じを出されるとどうにも気が引けるというか、こういう言い方はなんだけど胡散臭いみたいな、そういう印象をどうしても持ってしまう。「専門店」ってわざわざ言うのがどうもしっくりこないというか、それはナポリタンで

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どろどろにつかれた

つかれたのでつかれたしかいえない。けどつかれたのをいいたい、何かしらいいたい、頭の中で考えていることを、なにかしら表現はしたいので、つかれたっていうことを書きながら、ひょうげんできたらいいし、そんなことしてたらよけいつかれそうだけど、書くことでつかれがとれるような書き方ってないかしら。思ったことを工夫なくダダ漏れで書くのはつかれないかもしれない、けどそれがべつに楽しくないただダダ漏らすだけの作業だ

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電車でサンドイッチ食べた

何かを考える人の姿というのは美しいものだ。演劇の稽古をしながら、俳優もまた、産みの苦しみに考えを巡らす、その様子にはえも言われぬ感動がある。一方で、何か美しさとは別の、みっともないような……というと失礼だが、しかしそういう風に見えてしまう悩み方をする人もいて、その違いは何か、と考えていた。

そこにあるどんづまったような感覚は、「考える」という行為の持つぐんぐんと進んでいくような勢いのない、ある種

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これは納豆の話だ。

納豆を納豆だけで食べる人が信じられない。納豆はごはんと一緒に食べるもので、納豆だけで食べるものではないと思う。僕がそう言うと渡邊さんは、納豆を納豆だけで食べるのは妥協だ、と言った。サイゼリヤでミラノ風ドリアを食べながらのことだった。つい先日までフランスにいた渡邊さんは向こうで納豆が食べられなかったので、ごはんがなくて、それでもどうしても納豆を食べたいとき、仕方なく納豆だけで食べることはあるけれど、

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