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sp.ロートカイル

学名:Apistogramma sp.Rotkeil

飼育のしやすさ :★★★★☆(80点)
水質へのうるささ:★★★☆☆(弱酸性の軟水)
繁殖しやすさ     :★★★★☆(70点)
入手難易度   :★★☆☆☆(比較的多く来る)
輸入状況    :半年に一度程

特記事項:未だに学名がない。

適応水質:pH4.5~6.5(5.5程度が調子が良い)

かなりメジャーな種名(厳密には名前ではない)なのに未だに学名が付かないのはAp.uaupesiの地域差異として存在しているからだろうか。
特徴的なのは尾びれの中心付近に入るオレンジの色。

写真はまだ若魚なので特徴が出ていないがこの種は飼い込む事で背鰭が大きく帆船の帆の様に様変わりしていく。
顔に隈取模様が入る個体が人気。
ネグロ水系のアピストの中ではあまり水質にうるさい方ではなく一旦水に馴染めば中性付近でも繁殖するが高硬度の水は避けたほうが良いだろう。

性格:オスが常にメスを追い回す事があり、動きも俊敏なので飛び出し対策は完璧にしよう。

産卵傾向:1ヶ月に一度程度の頻度で産卵しやすい。
入り口が狭く、奥が広い筒状の産卵床に産みやすい。
メスが婚姻色になるのは産卵後の場合も多々有り、その後孵化すると更に濃いオレンジになる事が多いので注意して観察しよう。

産卵スイッチ:自然とpHが下がっていくような環境作りを指標にすると産卵に至りやすい。
水換えをあまり好まず、放置気味の水槽の方が産みやすい。
pH(や硬度)をなるべく低めに保つという環境が良いだろう。

注意点:オスはとにかくしつこい傾向があるのでメスが引きこもってばかり居るようなら対策が必要。
また、水の酸性化が進みすぎると背鰭が溶けてしまい観賞価値を大きく下げてしまうのでその点も注意したい。

底床選び:周囲の環境の影響をあまり受けない種類ではあるが、真っ黒の底砂ではやや黒ずみ、明るめの底砂ではやや色が飛んでしまう。

備考:中々大きく育つ種類。
全力のフィンスプレッティングはアピストの中でも、迫力で言えばトップクラスだろう。
息を呑むほど見惚れる事は必至である。

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