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sp.フィールフレック

学名:Apistogramma sp.Vielfleck (sp.Xingu)


飼育のしやすさ :★★☆☆☆(45点)
水質へのうるささ:★★★★☆(やや大変)
繁殖しやすさ     :★★☆☆☆(45点)
入手難易度   :★★★★★(激レア)
輸入状況    :ここ10年で2~3回・・。

特記事項:シングー川の黄色い刺客。(主に財布への攻撃)
昔は安かったのに・・・・(´;ω;`)ブワッ

適応水質:pH5.5~7.5(好みの水質は狭い)

シングー川に棲息するレガニ系アピスト。
Vielfleck=細かいスポット の名を意味するように、グッタータやツクルイ等に似た細かいスポットが身体に並ぶ。

背鰭の真ん中あたりと尾びれの上下に濃いオレンジの発色を出す個体が多い。
(飼い込む前はうっすら黄色などの場合が多い)
上記部分は人工飼料にかなり反応するので色揚げ効果のある餌と、赤虫やイトメ、ブラインシュリンプ等の栄養価の高い餌をバランス良く与えたい。

飼い込む事で発色が強くなり迫力も出てくるタイプなので輸入時の良し悪しより、どう飼うかを前提にした飼育を目指していくと良いだろう。

性格:非常に排他的であり、オスはしつこくメスを追い回し攻撃する。
油断するとメスのヒレは大半を失う事になりかねない。
一旦二匹で馴染むと何故か突然平和になる。

産卵傾向:2ヶ月に一度程度。
オスの猛攻にメスが負けないでいると突然産卵し婚姻色になる(この時点ではかなり婚姻色は薄く、孵化後濃い黄色になる)
産卵後のメスは排他的だがオスが強いままのパターンもあるので大事に子取りしたい場合はオスの隔離が無難だろう。

産卵スイッチ:本水槽と似た水質の水で水温がやや低く、少し硬度が高い水で水換えするとスイッチが入り易い。
徐々にpHが下がっていく環境だと意外と産みにくい。
好みの水質の幅が狭く、5.5前後の軟水か6.5くらいのやや硬度のある水を好みやすい。
pH等の変動を嫌う傾向に見受けられる。

注意点:基本的にオスがメスをとにかく追い回すので飛び出しは勿論、メスがボロボロにされたり、怯えて泳がなくなったりするようであればオスの隔離や隠れ家の増設など行いたい。
オスがテリトリーを持ってしまうと、とにかく排他的な為、オスの気に入ってる場所を随時動かしてしまうのも手だろう。
産卵後もメスを攻撃するオスも多いので産卵が確認されたらオスを隔離した方が無難。
また、やや神経質な一面があり、エロモナスに罹患しやすいので、少しでも普段の姿に違和感を感じたら何らかの対応をすると良いだろう。

底床選び:周囲の影響をかなり受けやすい。
真っ黒の低床では黒ずんでしまい、明るい低床では色飛びが激しい。
やや黒目の低床で水草等を多少入れると綺麗に見える。

備考:一旦浮上してしまうと稚魚は意外と丈夫。
ただ、pHが下がり続けると少しずつ稚魚が死んでしまう事が多いので、ある程度見極めつつ水換えを行おう。

学名が正式に付いておらず、アマパグッタータ、ビクトリアシングー等と呼ばれることもあるし、分けられる事もある。
明確な違いが無いことから、「採取地による差異がある」程度の事なのかもしれない。

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