見出し画像

【夢日記】おたふくに追いかけられる夢(2024年11月1日)

熊本から久留米に向かうことになっている。新幹線に乗ればいいのだが、あいにく全席指定席に加えて、その日は全便指定席が売り切れとなっているので、在来線で行かなければならない。

時刻は11:10。熊本駅の11番乗り場から、11:45発の久留米行きがあった。私は12番乗り場にいる。11番乗り場と12番乗り場は同じホームの両端なので移動は簡単だが、ふと、12番乗り場を11:15に出る「11番乗り場行き」という電車が目に留まった。11番乗り場に移動するためだけの電車なのだろうか? 歩いて10秒ほどで移動できるのに何の意味があるんだろう? と思ったが、好奇心に負けて乗ってみることにした。時間はまだあるし、仮に全然違う駅に行ってしまってもリカバリできるはずだ、と思った。

その「11番乗り場行き」の電車に乗り、発車する。すると途端に眠くなってしまい、眠り込んでしまった。目が覚めると、知らない駅のホームのベンチに座っていた。時刻は11:52。駅舎には「雄牙原駅」と書いてある。なんと読むのだろう? とあたりを見渡すとローマ字でOGAWARAと書いてあった。これは全然知らない駅に来てしまったと慌ててGoogle Mapを開くと、目的地の久留米から12kmほど離れたところだった。山間部を進むようだが、これは行ける。そう確信した私は、Google Mapを頼りに徒歩で久留米まで向かうことにした。

途中、幾度も別れ道や三叉路がある。私は定期的に振り返って写真を撮りながら、戻ってきたときに間違えないように記録していた。途中で、小さな集落に辿り着いた。しかし人気はない。この辺りの名産なのか、おたふくのお面が大量に落ちている。きれいな状態のものは少なく、一部が欠損していたりヒビが入っていたりと不気味だ。さらに進んでいくと、山道に立てかけてあるかのように、巨大なおたふくのオブジェがあった。直径5mほどの車輪に括り付けられている。輪入道という妖怪がいるが、あの入道の部分をおたふくのお面にしたようなものだ。(彼岸島にこういうキャラがいたような気がする)

普段であれば、珍しいものがあれば、そして可能であれば写真を撮るが、これは撮る気にならない。「うわぁ・・・悪趣味だなぁ・・・」と思いながら通り過ぎようとすると、おたふくが急に「久留米まで?」と話しかけてきた。マツコ・デラックスのような声だった。幻聴に違いない。何も聞かなかったことにして、早歩きに切り替えて進む。おたふくが続けて「久留米はまっすぐよ。行ければねえええええ!!!!」と急に豹変して、牙を向いて車輪の部分を転がして追いかけて来た。あっという間に追いつかれてしまった私は、ああ、ここで死ぬのかなと思った。恐怖のあまり動けなかったが、なんとか半身だけ躱して避けることができた。山道の下りで、途中で止まれなくなったおたふくはそのままガードレールを突き破って谷底まで落ちてしまった。それを見届けたあと、ふと振り返ると、先ほどのおたふくが先ほどの場所に戻っている。問うまでもなく「最近の怪異は、リスポーンするのよ」と言ってまた追いかけて来た。私は今度は全力疾走で逃げた。せめて世界観くらい守ってくれ!

おわり

起きた後、「雄牙原駅」で検索してみるが当然それらしいものはヒットしない。夢で出てきた言葉や概念が現実にないことを確認すると「夢であったか・・・」と不思議な気持ちになる。

いいなと思ったら応援しよう!