見出し画像

#ネタバレ 映画「花と沼」

映画「花と沼」
2020年(R15)

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

近年公開されたコメディで、評判も良かったという印象なので、興味を持っていましたが・・・

七海なな さんの作品は何作か観ましたが、その中では異端ではないでしょうか。だから、最初の一本には向かないかもしれません。

映画もそれを狙っているようですから、正直に感想を言いますと、キモい作品です。

だから、私も「繰り返し観たいか?」と言われても・・・

ちなみに、観るものをなんとなく不安定の世界へ引き込む道具としてか、劇中のヒロイン・一花(七海なな さん)の、ほっそりとしたメガネが、常時傾いているのです。

それから・・・ふと思ったのですが、映画「恋は雨上がりのように」を連想しました(あちらはキモくありません)。オマージュかはまだ分かりません。

追記 2024.9.22 ( 映画「恋は雨上がりのように」との比較 )

①映画「花と沼」の上司・沼田課長(麻木貴仁さん)は、OLからキモいと言われていますが、キモいものが大好きな一花だけは、片想いしているのです。②映画「恋は雨上がりのように」のファミレスの店長・近藤正己は、45歳・子持ちのバツイチで、客に謝ることぐらいしか取り柄の無い男として、バイト仲間から評価されています。しかし、JKの橘あきらだけは一目惚れし、追いかけます。

①の予告編でも出て来た、両腕を前に出して両手をパッと広げる決めポーズは、②に出て来る壁ドンを連想させます。

①の予告編にも出て来た、公園にあるキノコのような休憩所は、②の雨傘を連想させます。

①ではとんでもない使い道をした万年筆でしたが、②の近藤正己は作家志望で、暇を見つけては原稿用紙にペンを走らせています。

それから、①では沼田課長に追いかけられた一花が走って逃げます。走るシーンなら珍しくありませんが、短距離走者のように全力疾走しています。ある意味女優らしくない走り。これは、②のヒロインが陸上選手役だったことを連想させます。

他にもあるかもしれませんが、とりあえず思いつきましたので。

追記Ⅱ 2024.9.22 ( ゆれる乙女心の謎 )

一花は沼田課長をひそかに追いかけるのですが、思いがかなった瞬間、拒絶をし始めます。

すると、今度はしつこく追いかけられ、逃げ回ったあげくに、やっと、沼田課長を受け入れるのです。

この辺りの女性心理は、「逃げれば追う、追えば逃げる」という恋の定石だけではない何かがあるように思いましたが、私には女心は分かりません。


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?