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作曲の手順、コツ、心構えの覚え書き

7月30日のレコ発が終わり、一旦バンドの活動に一区切りをつけて、8月は一切楽器に触らずにブログを書いていました。

何か新しいことを習慣づけるのは容易ではないなと大人になって特に感じているのですが、ブログを書くことについてはようやく習慣付いてきた感覚があります。

まだ告知解禁してないのですが、11月にまたライブイベントを企画しています。

それに向けて今週末久しぶりにバンドでスタジオに入る予定。
そのスタジオへの準備として、新曲のデモの作成に昨日から手をつけています。

作曲の手順

ソロ活動以降の僕の曲の作り方の流れは以下の通り。

1.モデルとなる曲を探し始める

2.似た系統の曲を色々聴いて、脳のモードを作曲モードに持っていく

3.色々聴いていくうちにモデルにする曲を1〜3曲くらいに絞る

4.軸となるパート(楽器)を録音

5.軸に対しての他の楽器のアプローチを録音

6.録ったものを聴いてアンサンブルを確認。各楽器のフレーズの微調整

7.続きの展開を考える(手順4に戻る)

ザックリこんな感じ。

細かいことはまたブログで書こうかなと思います。

作曲一歩目の大事さ

昨日久しぶりに作曲をして、久しぶり故に大事な部分を失敗してしまいました。

細心の注意を払わないといけないのがここ。
「作曲の一歩目を間違えないようにする」

作曲のテクニックが上がれば上がるほど、どんなしょぼい曲でもアレンジで「それっぽい」「それなりに聴ける」レベルまでは持っていけるようになるのだけど、やっぱり感覚的に「曲の良さ」は頭打ちしてしまう。

一歩目が50の曲は75までしか上げれない。

一歩目が70の曲は95まで上げれる。

この上げ幅こそがテクニックの部分であり、磨きたくなる部分なんだけど、それだけじゃ視野が狭くて、本当にいい曲って最初の一歩から狙いが決まってる。

広い視野で、一歩目を鋭く狙い定めることが重要。

ceroのライブを初めて観た時、死にたいくらい素晴らしかったのだけど、最も感じたのが、この一歩の圧倒的正しさ。

作曲にのめり込めばのめり込むほど視野が狭くなってしまいがちで、「音楽のことを詳しくない人がパッと聴いた時に曲から受ける印象」のことを蔑ろにしちゃいがち。

一歩目は冷静に、ズルいくらいいい曲になる予感しかしない枠組みだったり芯を作ることがポイント。

のめり込むことも大事

正しい一歩目を踏み込めることができたなら、あとはのめり込んでいい。

たまにふと俯瞰して確認する必要もあるけど、のめり込んだときに生まれるアクのような個性が滲み出ている方が曲としては面白い。

「これは客観的に聴いたときに良いのか悪いのかわからないけど、とりあえず今生まれたこのフレーズ、このアンサンブル、この展開が笑えてしょうがない」

こんなイカれたテンションに持っていけたら最高。

出来上がったものが最高かどうかは翌日冷静なときに判断すればいい。

のめり込んで個性が出るのが重要。

そこにちょっとしたコツやテクニックを応用する余裕があれば使ってもいい。

たくさん作ること

あとは曲をたくさん作ること。

こだわりすぎて完成しないのが一番曲にとって悲しいので、完成させちゃう。

自分の感覚的に真っ白の100点満点じゃなくても、ちょっと赤っぽい85点とか、青っぽい78点でもよしとする。

青色が好きな人が聴けば78点じゃなくて90点をつけてくれるかもしれない。

どうしても完成させれなくて放置してた曲に数ヶ月経って手をつけてみたらスッと完成した、なんてことも絶対ないとは言わないけど、基本的にはないものと思っていい。

今作ってる曲はとにかく今のうちに完成させちゃう。

頭爆発しそうになるまで考えて、ダメだったらシャワーに入るか散歩するか、何かリラックスできることをすればだいたいなんとかなる。

なんとかならなかったら、考えまくる→リラックスする何か→考えまくる を繰り返すだけ。
そしたらきっとどうにかなる。

それをたくさん作る。
そしたら曲を作るのが勝手に上手くなる。

自分の中での平均点は変わらなくても、他人から見た平均点は上がってる。
と信じたい。

作曲の覚え書き。

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追記 2017/09/12

殴り書きなので表現が雑だったりするんですが、上に書いた「作曲」には「編曲(アレンジ)」までが含まれていますね。

僕の「作曲」はバンドのアンサンブルを考えるまで。
メロディはめちゃくちゃ大事だけど、同じくらいアンサンブルも大事。

それと、上に「のめり込む」ことについて書いたけど、僕の新曲「賢くなれない」はめちゃくちゃのめり込んで作ることに成功しました。

曲の中盤以降はのめり込んで一瞬でできたのでかなり変な展開になっていて、そこがとても面白いなと思っているんですが、いくら冷静になっても客観的に聴けないという曲です。

ドキドキしながらライブで2度演奏したんですが、2回とも僕の好きなミュージシャンがこの曲のことを褒めてくれたので、個性がいい方向に出てくれているのかなとも思っています。

まだレコーディングしていないのでライブでしか聴いてもらうことはできないのですが、そのうちレコーディングしようと思っています。
色んな人に聴いてほしい!

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