9種のビジネス

7月から連日研修の仕事がある。
本当に奇跡だと思う。

27歳の時に、ラジオ番組のレギュラーを辞めようと決意した。
18歳で司会者に憧れて独学で学び、
大学に通いながら営業し、夢であった司会者という仕事ができるようになった。
やりきったと、思えたのだと思う。

なんとなく自分の天職は司会者ではない気がした25歳。
作られた原稿を読むのが苦しくなって
自分だけの言葉で
溢れてくる言葉で
止まらない感情そのままに
話せる仕事がしたいと思い
模索した2年間。

やりたいこと
できること
求められていること
自分の得意なこと
絶対にやりたくないこと
できないこと
本当に考え悩みについた2年間だった。

たどり着いた答えは「講師」だった。
講師と言っても幅広い。
今現在、私のビジネスの内訳はこうだ。

①大学の講師
→年間の授業を担当する非常勤講師のみならず
お金を払って来てくれる意欲的な学生だけ対象とした資格講座講師
これにはどうしたらなれるのだろうかと考え
大学生協やキャリア支援センターにそれはもう何十回と営業に通って
現在3大学で7講座を担当。

②書籍の出版
→たまたま書籍のインタビューをしてくださったHSとのご縁で
「ぜひ、本の出版させてください!」と自ら売り込んで3ヶ月で書き上げたのが27歳。
「本読みました」と研修のご依頼をくださった企業様は数知れず。
研修や講演でも書籍を持参して手売りした冊数1万冊を超える。

③講演
→まず、講演に呼ばれるためには何をすれば良いのかを考えた。
専門分野を作らねばと研究したのが「世代別価値観」
生の声をとにかくひたすらに集めインタビューし
2年かけて完成させた完全オリジナルネタ。
これで安全大会の講師として年間30本担当できるまでに。
専属契約で毎年ご依頼いただく仕事もつくれた。

④動画配信
→15年前、動画を組み込んだホームページを作る。
「動画見ました!楽しそうな研修ですね」と、研修の依頼が増える。
これからは動画の時代だと思って
10年前からDVDを制作し現在20種のDVD所有。
コンスタントにDVDが売れている。
青山姉妹のyoutube チャンネル「仕事スイッチ」は
研修動画としても使われている。

⑤リクルート動画制作
→動画の撮影や編集といった制作はでいないが
インタビューはできる。そして、ご提案もできる。
プロの制作者と一緒に結果が出る動画を作ろうと決めて
大切なお客様にだけ特価で提供(だから本数は増やしたくない笑)

⑥資格の通信講座
→10年前。2人の子供を授かり、
リアルビジネスに限界を感じていた時に
40以上の資格を持つ自分ならば、
喜ばれる資格が作れるのではないかと思って
資格制作に取り掛かる。
通信講座を通して出会えた講師、受講者は全国、世界と広がり
今もなお、濃密なお付き合いをさせていただいている同士がいる。

⑦コラム連載
→正直、原稿を書くというスキルは低いと思っている。
23歳からスキルのない私を拾ってくれ
ライターという名刺を作ってもくれ
厳しく優しく温かく育ててくれた
スポニチでの経験を生かしたいと思い
新聞連載を目標に、実はめっちゃくちゃ営業してきた。
ライフワークとしてコラム連載は続けていきたい。
そのためのネタ収集は努力し続けようと思っている。

⑧イベントやセミナープロデュース
就活イベントからキッズイベント、講師の手配等
お客様目線でのイベント提案や
専門分野がある講師をご紹介し、
様々なプロデュースを手掛けている。
完全なる黒子だが、やりがいがある仕事だ。

⑨企業研修
→これだけは、北海道で実績も研修本数も
最初から1番を狙っていった。
18年前は、ホームページがある研修会社もほとんどなく
ホームページを作ることから始めた。
名刺も研修講師の堅苦しいイメージを
180度変えられるド派手なものにした。
スーツもリクルートスーツではなく
他人と被らない色や形にこだわった。
研修は、マナー研修なのに「大爆笑」を目指して
いや、「全員まとめて大大大爆笑」を目指して
ネタを練り上げた。
研修は述べ3,000回を超える。
リピートは9割超え!!

講師とは言っても、実はこのように
9種のビジネスを展開している。
「3本の矢では折れにくい」
ならば
その3倍のビジネスを構築しよう!
折れてたまるか!!
そう、決めて18年走りまくってきた。

もちろん、子どもは優先だ。
土日は基本仕事は受けない。
キャンプだ、イベントだ、旅行だと
母業も120%楽しんでいる自信がある。

コロナ直撃で、研修も激減した。
対面研修は0になり
2年先まで埋め尽くされていた仕事のほとんどが
キャンセルになった。

真っ白い手帳を見て唖然とした。
信じられない光景だった。

自分は必要ではないのか
その程度だったのか
そう思うことが何度もあった。

その中で
資格講座が売れた。
DVDも売れた。
オンライン研修の依頼が途切れなく入った。
コラムの連載もできていた。
そして対面研修の依頼が戻ってきた。

コロナ禍でも
お客様に買っていただける商品が
あったということが嬉しかった。

9本の矢で勝負していたからこそ。
18年かけて大事に大事に育ててきた努力が
このコロナで試された気がした。

そしてこれからも・・・
アフターコロナでまた何が起こっても
折れないように
しっかり先に備えよう。

年内には研修動画を5本作る。
対面の研修ができなくなっても
オンライン配信で十分身につく内容となるように工夫する。

そして、来年度に向けて
また200近くに営業提案する。
必ず来年この分野が求められると思うから!
間違っていないはずだ。
この1本の研修テーマに勝負をかけてみる。

歩みを止めない
学びを止めない
過去には戻れないから前だけ見る。

あと2ヶ月もある。
精一杯の2020年を送りたい。