見出し画像

パーパス(Purpose)について

◎ パーパス(Purpose)について

今、ビジネス界で注目度が増しているのが「パーパス(Purpose)」です。「存在意義」を意味します。企業や組織、ブランドが何のために社会に存在するのか、そこに属する社員は何のために働いているのか──。自分たちが存在することの意味を端的に表現したものがパーパスです。

パーパスへの注目は、欧米で始まりました。背景には、行き過ぎた株主至上主義が社会にさまざまなひずみを生んでいることの反省があります。日本でも若い世代を中心に、社会に良い影響を与える企業やブランドを応援したいという意識が高まっています。こうした流れの中で、パーパスを起点にしたブランディングやマーケティングが徐々に広がっているのです。ソニーグループや花王、キリングループなどの大手からスタートアップ企業まで、自分たちのパーパスを明らかにしようとしています。

パーパスは「なぜ存在するのか」という問いに対する「今」の答え。一方、ビジョンは「将来、こんな自分たちになりたい」「こんな世界をつくりたい」といった構想で、「未来」に向けたものです。ミッションは、パーパスとビジョンを実現するためにやるべきこと。

「パーパスは決めて終わりではない」そして、パーパスを貫くために、時には身を削るような覚悟が必要です。その好例が英国発のコスメブランド「LUSH(ラッシュ)」です。自らのパーパスを実現するために、マーケティングに不可欠なツールとなった一部のSNSの活用を中止したのです。15億円もの損害を覚悟して……。

出典 日経より


パーパスから考えるブランディングを、パーパスブランディングと呼んでいます。明確な存在理由を策定したうえで、魅力的なコンセプトや実行可能な戦略を設定し、的確に実行していく。つまり、最初にパーパスを見つけ出すことで、ぶれないブランディングが可能になります。

事業をはじめる時、ターゲティングというものを行うことを以前にお話ししたことがありますが、ターゲティングは、自分のターゲット、つまり主客層を想定するものです。ざっくりとした男性とか女性とかではなく、より綿密に人格や年齢、生活パターン等まで想定して設定します。

青山だと、「20代〜40代のゲイで、リフレッシュだけのゲイマッサージに飽きた方、もしくは、そうしたゲイマッサージに行くのが億劫であったり、自分の価値観とあわないと感じるお客様で、技術とホスピタリティが高ければ料金が高くてもリピートしたいと考えるお客様。あわせて、心の悩みやストレスを軽減したいと考えている、心療内科に通っても改善しなかったお客様」と設定しています。

このターゲティングから、パーパスが自明となり、『技術とホスピタリティでお客様の心と身体を癒す。そのための手段は問わない』

としています。

なので、この目的に反する、快楽としての刹那的なリフレッシュだけを目当てのお客様はお断りをしているし、宣伝でも他のゲイマッサージのように裸をだしたり、リフレッシュがあっても、リフレッシュを宣伝したりはしていません。


THIRD WAVE のパーパスは、様々なお店を宣伝するので、

ターゲティング『主にゲイのお客様』
パーパス『技術とホスピタリティで2ランク上のサービスと社会貢献』

とざっくりとした広い枠にしてあります。

でも、皆様の個々のお店は、より細かいターゲティングとパーパスを設定することで、特定のお客様の心に響き、より効果的な宣伝やブランディングが可能になります。

自分のお店に来ていただきたいお客様の姿、をより鮮明に思い描き、どのようなパーパス(今、における存在意義)を設定してみてください。

※ ただ、前述のように身を削る覚悟、が必要になることがあります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?