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毎朝、私の心をキュッとするポスターの話

 ひらパー。関西にお住みの方なら、聞き馴染みのある名前だろう。
 大阪府枚方市にある遊園地の名前である。

 ひらかたパークは、大阪府枚方市枚方公園町にある、京阪電気鉄道子会社の京阪レジャーサービスが運営する遊園地(テーマパーク)。通称は「ひらパー」。現存する遊園地では日本最古である。年間の入園者数は120万人前後。
(Wikipedia/ひらかたパーク)



 また、最近では、関西以外の方も、超ひらパー兄さん、そして園長ことV6の岡田くんのポスターが度々SNS上で話題になることで、聞いたことがある人もいるかもしれない。
 主演映画が公開される度に発表されるパロディーポスターである。

(引用元:ひらかたパーク 公式Twitter)

 本物のポスターとパロディ版のポスターが並ぶ形で配置されており、上記のザ・ファブルのようなコメディ映画だけでなく、永遠の0や追憶といった映画でもバッチリ毎回やっちゃうので、ひらパーの営業力すごいな、なんて思いながら見ている。

 岡田くんは好きだし、毎回ポスターには笑わせてもらってるけど、今日お話ししたいのはこのポスターについてではなくて。
 今日は岡田くんには用は無い(失礼)。

 お話したいのはタレントさんが使われているわけでもない、下の、このポスターについて。

(引用元:ひらかたパーク 公式Twitter)

 コロナ禍で遅れたものの、何とか6月に育休から復帰して早4ヶ月。毎朝乗り換え駅でこのポスターを見るのである。そのたびに、私の心が、キュッと音を立てるような感覚に陥る。

 と言っても、たぶん、前から貼ってあったと思う。リンク先のTwitterは2019年にアップされているものだが、タグに合わせてアップされただけで、最近作られたものでは無いはず。

 じゃあ、なぜ、このポスターに目が行くようになったのか。それは、やっぱり、私が母になったからなんだろう

 息子が生まれてから、ひらパーには2回行った。去年のクリスマス時期に汽車に乗って(終始真顔だった)、夕方イルミネーションを見て帰ったのと、今年の夏にコロナに警戒しつつ、プールに行った2回。
 ほぼ乗り物には乗ってないけれども、園内を歩くと、「あ、あの乗り物まだあるんや!」と思ったり、「あれめっちゃ乗ったなぁ」と思ったり。
 幼い頃から行っていた遊園地の、至る所に思い出は転がっている。それはきっと両親も同じで。

 帰り道のだっこも、
 思い出の乗り物でした。


 この過去形になっているキャッチフレーズから想像するのは、まだ幼い息子を、将来だっこして連れて帰らなくなる日が来るだろうこと、そしてそれは私の両親もたどって来た道であろうことである。

 このポスターの母は私であり、子もまた過去の私なのだということに、自分自身が母になって、初めて気づいた。

 改めて両親のことを大事にしたいなと思う。きっと、あっという間に大きくなってしまう今の息子と過ごす時間も。

 こういう話をすると、夫は「先のこと見過ぎちゃう?」ときっと笑うけれど。
 ここまでの1年9ヶ月も気づけば過ぎてたので、気づけば親じゃなく友だちと買い物に行くようになり、気づけば恋人なんかもできるんだろうと思っている。

 働いている以上、平日に一緒に過ごせるのは朝夕だけで。
 家事に仕事にと、日々がバタバタと過ぎゆく中で、いっぱい色んなことをして遊びたいし、色んなところに連れて行ってあげたい。
 今の息子を目に焼き付けたいと、このポスターを見ると思うのだ。



 今回、創作大賞に小説を投稿してみようと挑戦するにあたって、過去の仕舞い込んでいたエッセイを見直しました。


 5歳になった現時点では、まだ疲れると「抱っこ」と言い、妹のベビーカーを奪い取っています。

 それでも、歩く量は格段に増えているので、その日は近づいているのかもしれないですね。

 寂しい。でも正直、腰は痛い。

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