見出し画像

そういえば、うちにも猫がいました

2018年2月7日
我が家の愛猫ゴンちゃんが旅立った。

あれから6年。
今でもあの日のことを思い出すと泣ける。

初めて見たに等しい父の涙。
父の眼からひらひらと落ちる涙。
あんなに美しい涙は見たことがなかった。

小学校から帰った息子が第一発見者。
『ゴンちゃんが息してない』
慌てて見に行くと、よく陽の当たる窓辺で眠るように亡くなっていた。

発見したばかりの時はまだ温かみの残っていた身体もだんだん冷たく固くなり、改めて死んでしまったのだということを嫌でも知らなければならなかった。

次の日。夫に休みを取ってもらい、父母と4人で火葬場へ。
行き帰りに泣きながら車から見た、きれいな青空。今でも鮮やかに思い出す。

40年以上生きて来て、あんなに悲しかったことはなかった。
それは幸せなことなのか恥ずかしいことなのかこの際どっちでもいいんだけど。

2000年の夏、私の実家にやって来たゴンちゃん。
17年間、2回の引越しを経て今の我が家で亡くなったゴンちゃん。
私の子ども達がまさかの猫アレルギーで、家の中の移動を一部制限するとかちょっとかわいそうな思いもさせてしまったけど、私はゴンちゃんに出会えて幸せだったよ。

皮肉なことに、ゴンちゃんが亡くなってすぐ、子ども達の耳鼻科通いが終了。もうアレルギーの症状出てないので来なくて大丈夫ですよって。

そんなわけでもう家ではペットは飼えないんだけど、テレビなどでゴンちゃんに似た猫をみると今でも
『あ、ゴンちゃん』
と呟いてしまう私。

夫は、子ども達が家から独立したらまたペット飼いたいなんて言ってるけどそれもまだまだ先だな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?