見出し画像

240513 きったねぇ人間から産まれたクリエイト

 体調が悪い。朝からうだるような熱と、変な寒気。ご飯が喉を通らず気持ち悪い。

 気持ち悪いと言えば、最近バズってる赤ブーイベント関係のアレですね。

 女性向けイベントに出ている本を女性が描いていると思ってたら男がいて非常に幻滅しましたと。この手の話は割と何回も繰り返されている話で、作家作曲家歌い手こえ部ライバーの見た目や性別、年齢帯がイメージと違ったみたいな案件って星の数ほどある。

 で、イメージと違うということを被害に遭ったとすり替えた人が加害者と思い込んだ人に攻撃的なメッセージを送る。そりゃそうだ、向こうは被害者だと思っていて、罪に対する正当な罰だと思っているから。

 これに対してのモノ主義まで含めて聞き慣れた話で、キリがないくらい繰り返されているということは、それはもう生理的な話なんだろう。気色悪い話なのは前提として、それを気色悪いで済ませていると一生終わらない気がする。

 じゃあどうすればいいんでしょうね。私の考える対処法は、ケガレに対して慣れるというか、気持ち悪いものを一回我慢してちゃんと見ることだと思うんです。トイレを手で洗えば大抵のことは何とかなるというかつての日生学園イズム。色んなコンテンツの制作会社とか、漫画家とかのドキュメンタリーでも見ればいいんじゃないでしょうか。

 最近はこういう本もありましたね。

 とにかく、個人でも集団でも、綺麗なものを産み出すためにきったねぇ大人達が脂汗と涎をポロポロ垂らしながら常に一苦労しているという事実に対しての認識が浅い。
 不浄な人間達がそれでもせめて、と、この世界に綺麗なものを産み出そうと努力している点を理解しないと始まらないと思うんですよ。

 行き過ぎたモノ至上主義、作者と作ったものの過剰な切り離しもよろしくないと思う一方、女性向けの作品を男が描いてて気持ち悪い! っていうのも他人の存在に自分の感情を依存させ過ぎじゃないか? とも思う。

 人間が気持ち悪くてしょうがない、大いに結構。けどそんな気持ち悪くて汚い人間が一生懸命綺麗なものを産み出そうとするマインドやメンタリティを美しく思えないと、厳しくない?

 そうじゃないと、これから先の人生でトラペジウムやピンクとグレーみたいな小説しか読めなくなりますよ。ジャニーズや秋元アイドル系のような美男美女が産み出したもの以外受け取れない人生、俺は嫌だね。

 ケモノのような性欲をしたケモノみたいな見た目のオッサンオジイサンと、綺麗なお姉さんのクリエイティブをパクモグクチュッゴクゴクッモファッと食べ続けることで、俺は年齢を重ねてきました。臭くてきったねぇ人間の作った色んなものが大好きです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?