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病気になる=悪いこと、なの?

こんにちはトクナガです。

皆さんは病気になること=悪いこと、だと思いますか?
確かに病気になると普段の生活で出来ていたことが出来なくなってしまうこともあります。最悪の場合死んでしまいます。痛かったり苦しかったりするし、そもそも健康に越したことないし…考えれば考えるほど悪いことしかないですよね。
特定の病気を調べると予防法がネットや書籍に載っています。それは何のためなのか…?
答えは簡単、その病気に’’ならないため’’です。

じゃあ、病気になってみてよかったことって絶対に無いんでしょうか。
2019年に白血病になった池江璃花子さんは自身のオフィシャルサイトでこのようなメッセージを残しています。

普段、体調が良い時は、今までやらなかったぬり絵やパズルをやったり、映画を観たり、泳いでいた時は出来なかったことを楽しむ、という生活を送っています。
(RIKAKO IKEE OFFICIAL SITE /2021/1/7
https://www.rikako-ikee.jp/fan-archive190503.html)

病気で苦しい状況でもその時を楽しむ、という前向きな生活を送っています。復帰した後のメッセージでは白血病になったことで分かったこと学んだことがあるとも書かれています。
我々が考えている病気に対するイメージと違うようです。


我々の病気の考え方は、「何が病気を作るのか」というリクスファクター(危険因子)に重視しているものです。
これを疾病生成論といいます。

逆に「何が健康を作るのか」に光を当て、健康を回復し、増進させるサリュタリーファクター(健康要因)を重視するものがあります。
これは健康生成論といいます。

この2つの考え方はイスラエルの健康社会学者アーロン•アントノフスキーが定義したものです。
また、アントノフスキーは究極の健康要因ともいえる力を発見したようです。それは…

SOC(sense of coherence:首尾一貫感覚)

これは3つの感覚のことをいいます。
1つ目は把握可能感。世の中は安定していて先行きが見える、というものです。

2つ目は処理可能感。何かあっても誰かが助けてくれる、なんとかなると考えられる、というものです。

3つ目は有意味感。生きて行く上で出会う出来事は全て意味がある、というものです。

SOCの感覚がある人はストレスにうまく対応し、困難を乗り越えることが出来る人であると言えます。

池江璃花子さんはSOCの感覚が身についている人だと言えると思います。前向きに病気と向き合い、見事乗り越えていますよね。素晴らしい。

皆さんはどうでしょうか?
withコロナ時代の今、コロナが来て悪いことばかりでしたか?
お家に居て人と会わないことでストレスも溜まりますが、自分を見直す良い機会になっているという人いませんか?
他にも、普段できないことに挑戦してみた、コロナ禍でより良い生活をするための新しいアイデアが浮かんだ!っていう人いませんか?

そんな風に考えられたら素敵ですね!

もしコロナにかかってしまったとしても世の中がSOCの感覚または健康生成論の考え方を持っていれば患者や医療従事者に対する誹謗中傷が無くなるはず…
この困難な状況もみんなで乗り越えていきましょう!

最後までお付き合いありがとうございました。
そして皆さんどうかご無事で…


参考文献
山崎喜比古(監修)朝倉隆司(編)『新•生き方としての健康科学』有信堂、2020年、p18

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