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創成プロジェクトの紹介

はじめまして。トクナガです。
私は長崎大学工学部構造工学コースで構造物(主に建築)について勉強しています。

今回は皆さんに私が参加している創成プロジェクトについて少しお話ししたいと思います!


創成プロジェクトとは、長崎大学の工学部の学生と長崎県の企業がタッグを組んで新しい商品やシステムを開発するプロジェクトのことです。

全13種類の活動の中で私が所属しているのは「スマート水車の実用化に向けた実証実験」の活動です。

建築専門なのに水車かーいと思ったかもしれませんが、そこはちょっと知らないフリをしてお聞きくださいませ…

ざっくり概要を説明しますと、
長崎水辺の森公園に潮の流れを利用した水車を作ろう!
というものです。

ん?水車って川にあるイメージ…と思った方がいるかもしれません。
そうなんです。
海に水車があるのは珍しいですよね。
潮汐発電の例はありはするんですけど、潮の流れが早いところで大規模なものが多いのです。


なんでそこら辺の海に水車が無いのか…それは

塩害対策での費用と耐用年数のコスパが悪い!

単純に効率がよろしくない!


ということなんですね…


実際に水辺の森公園でも、満潮と干潮の時にしか堰に潮の流れが出来ないことから、1日に4時間程度しか発電できないということが調査によって判明しました。
水車によって得られる電気量はおよそ270kWで、1世帯の1日に必要なエネルギーばおよそ400kWです。とてもじゃないけど足りませんね…

そして、潮位が日によって全く違うんですよね。水車が沈んでしまうくらい潮位が高い日があれば、水車に水が付かないくらいカラカラの日もあるわけです。



ここまで聞くとデメリットしかないような感じですが…


このうちの2つのデメリットを改善する方法があります!


1つ目は浮体式の水車にすることで潮位の問題を解決‼︎ プカプカ水車を浮かせることで、どの潮位にも対応できるようにします。

2つ目は新しい堰を設置することで流速を上げて、エネルギー回収効率を上げます!

堰とは、河川の流水を制御するもので、ダムとは違い堤防の役割がないものを指します。

どんな形の堰にするのかは現在検討中です。

我々の活動はこの段階まで進んでいる、というところで紹介は終了です。



まだまだ完成にはほど遠いプロジェクトですが、長崎の新しいエネルギー資源を手に入れられるように頑張ります!
何かいいアイデアが思いついた方がいらっしゃったらぜひ教えて下さい笑

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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