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働かないのは働きたくない理由があるからだ

働かない人には働きたくない理由がある。

就職しない人には就職したくない理由がある。

会社側の価値観ではなく、相手側の理由を聞いてみた事があるだろうか?今の若者は根性が無いから……。とか、そのような表層的な話ではなく、何が起きているのか?という根本的な話をしたいのだ。
※根性が無いから…という議論自体も無意味で否定的に個人的には見ているが



先日、就職したくないという話を聞いた時に、その人が就職をしたくない理由を聞いて興奮しました。

会社の目的に共感できないからです。

これって凄い事が起きているな〜と思いませんか?


昭和の価値観で就職と言えば
・オカネを稼ぐため(欲しい物がある)
・理由もなく皆そうであるから
・自分の夢の実現のため

こんなところでしょうね。


それが一気に変わってしまった。
※実は平成の世においてじわじわ変化していたのでしょうが、見て見ぬフリを続けていた結果でしょうね。

今の価値観で就職と言えば
・どのような自己表現をしたいのか
・世界にどのように貢献するか
・存在目的とつながる為

こんなところでしょう。

物質的な豊かさを求めすぎた結果、多くのものを失っていますよ。という事に、皆が気付いているのです(無意識的にかもしれませんが……。)

精神的な豊かさを重視する世界に変わったと認識できている人ってどれだけいるでしょう?


そもそも…。精神的な豊かさって何でしょうか?認識する前に定義づけが出来ていない人が多いように思います。


精神的豊かさについて話す前に、こちらの記事を参照していただければと思います。

我々は酸素を吸わないと行きていけない存在であるにも関わらず、酸素がある事に対して無自覚です。(ここ酸素濃いな〜って思わないでしょ?)

同様に、幸せに生きていきたいと願っているのに、日常の幸せについて無自覚です。日常の幸せを阻害しているのは過度に膨張した資本主義だと思っています。何故なら、組織の中で貢献度を議論する時に、売上や利益に結びつけて考えるからです。

売上との関連度が見えづらい(決して低いではない)間接部門や経理部などを軽視して評価しがちではありませんか?

このように、資本主義は非効率的なもの・無駄なものを削ぎ落としていくというメカニズムがあります。ここ大事です笑
人間って本来、非効率的で、無駄を楽しむ生き物なのですから。


さて、精神的豊かさについて話しましょう。
このように、資本主義が引き起こす弊害が精神的豊かさを著しく攻撃しているという前提は理解していただけたと思います。

では、精神的豊かさって何?


私は言語化する事が大事だと考えます。


他人から教えてもらった概念を咀嚼し、自分の言葉で表現してみる。
この過程の中に、精神的豊かさへの扉があります。

精神的豊かさとは、満足度ではなく幸福度と直結しています。満足度と幸福度、似たような言葉と捉えている人も多いかもしれませんが、これらは大きく違います。


満足は不満足を内包できませんが、幸福は不幸を内包できるのです。

嫌いだった雨の日に、雫でキラキラ乱反射するキレイな光景を見た

苦手だった同僚の主張が、一理あるかも…と、ちょっとだけ理解できるようになった

結果的に試合で負けてしまったけれども、とても濃密で充実した勝負だった


このように、幸福というのは不幸と渾然一体となっています。これらは不分離なものなのです。不分離だから美しいのです。

不分離なものを無理やり分離したもの、それが満足度だと解釈しています。なので、満足度というものは根本的に不健全なのです。自然界に存在しなかったものを人間が作り出した。その、怖れと不安が生み出したものなので、根底には怖れと不安があります。

ホテル宿泊のアンケートなどを見ると悲しいキモチになります。

今回の宿泊の満足度をお聞かせください
1・2・3・4・5
このようなアンケート、よく置いてありますよね。

これは(無自覚でしょうが)怖れが生み出したものです。
我々はお客様に満足を提供できているのだろうか?


このような態度は健全ではありません。同じ人間なのに、とても悲しいキモチになります。

もしかしたらサービスが至らない点があるかもしれないけど、それでアナタを嫌いになったりしませんよ。というメッセージを贈りたい。といつも思います。


話を一周まわって戻しましょう。

なぜ就職しないのか?
なぜ働かないのか?

それは相手にそれ相当の理由があるのです。それはもしかしたら、自分には理解できない主張なのかもしれないけれど、それを否定したりコントロールする事が不健全なのです。

むしろ、自分と相手の差を内包していく組織が美しいな〜と思います。

世の中は良いも悪いもないし、幸福も不幸も渾然一体となっているのが常なのです。無理に白黒つけようとするのは、怖れと不安がドライブさせているのです。本当の自分ではない。


働くこと=(イコール)善
効率的であること=(イコール)善
売上とってくること=(イコール)善

みたいな見方、ちょっと離れて見てみませんか?

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