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Source Principleについて研究・体現しています-後編-

前回の記事はコチラ

前回は、source principle(ソース原理)というものを提唱している、ピーター・カーニックという人がいるよ。
source principleを書いた本が2冊出版されているよ。
Stefan Merckelbachが書いた、A little red book about source
Tom Nixonが書いた Work with source
の2冊だよ。

リスクがあるのを承知で、衝動的に ideaを具現化しようとした人を、The sourceとかsource personと呼ぶよ。
このidea を具現化し、世の中にrealizeしようとする過程をinitiativeと呼ぶよ。

というあたりを説明しました。

今日はもう少し細かく説明をしましょう。


①.Sourceとは
Sourceは特権階級のものではなく、人に元来備わるものです。まだ存在しない未来を創造し、それを現実社会に表現するという創造的行為です。
そして、Tesla社のイーロン・マスクのように自分のアイデアを実現するため、独裁的に社内を牛耳る行為とは明確に異なるという事を強調しておきます。官僚的ヒエラルキー構造は組織に深い病気を生みます。と同時に、ボトムアップ型の参加型組織についても、マイクロアグレッションなどのような問題が起こっています。我々はこのトップダウンorボトムアップアプローチに限界を感じているのではないでしょうか?
なので、Sourceが必要とされているのです。

②.Work with Source
トップダウン型のクリエイティブなリーダーシップと、参加型のコラボレーションの両方の要素を取り入れることは可能です。
有名で象徴的な創業者のようなcreativeな力を持ちながら、暴走することなくビジョンを実現する
曖昧さに溺れることなく、複雑さの中でのレジリエンスを生み出す
すべての参加者の個人的なcreativityを育みながら、全体として意味のあるものにする
initiativeに健全で創造的なcultureが生まれるようにする
人間の持つ女性的性質と男性的性質の両方を受け入れ統合する
創始者が役割を終えたときにセレモニーを行う事で、initiativeを何世代にもわたって引き継ぐことができます

③.コアコンセプト(Sourceの役割)
Sourceとは役職名ではありません。最初の脆弱な一歩を踏み出すことでinitiativeをとった人です。initiativeを始めたことで得た個人的なリスクから、そのinitiativeに元来備わるauthorship(オーサーシップ)とつながりを持っています。Sourceが自分のオーサーシップと責任を認識することで、自分だけでなく、旅に参加したすべての人の創造性を引き出すのです。
1. initiativeのedgeが何であるか、つまり全体として何が範囲内で何が範囲外であるかを明確にするために耳を傾ける
2. edgeを守ることでinitiativeの完全性を維持する
3.initiative全体として次のステップを感じ取りそれを決定し行動する
4.Creative fieldをSpecific sourceと共有する

④.コアコンセプト(creative field)
組織はそれ自体、実体があるという視点から一歩引いてみた場合、名詞であるorganizationではなく動詞であるorganizeと考えることができます。組織のルールや秩序に固執するあまり、本当の力の源である人間(個人のビジョンやニーズ)が脇に追いやられてしまうことがあります。Creative fieldとは、人を惹きつけ影響を与える場であると同時に、アイデアを実現するために私たちが現れ、共に働くことのできる物理的な場であると考えることができます。
組織に魂が宿っていると考えれば強力ですが、このような視点は多くの弊害を生んでいます。そのため、Creative fieldという場が、どのようにSourceと関係しているのか?を認識し深めていく事(“calling questions”)が大事なのです。

⑤.Specific source
Sourceと同じように、自分自身のビジョンとエネルギーを持っているパートナーです。しかし、自分で何かを始めるのではなく、SourceのCreative fieldが自分のビジョンの一部または全部を実現するのに適した場所であることを、意識的にも無意識的にも感じ取っているのです。
このようにして、Specific sourceが全体のinitiativeの一部を切り出していくことをSub-initiativesと呼んでいます。


ざっとまとめただけでもかなりの情報量ですね。

組織や集団に力がある。という考え方は、ある種の免罪符になっていませんか?CEOやファウンダー、取締役が、みんなで考えよう!という聞こえの良い言葉で責任を巧みにかわしていないでしょうか?

もし、免罪符ではなく組織が健全に機能していたとしても、その組織内で働く人々のエネルギーは刻々と変わるものです。そのエネルギーと器である組織がコンフリクトを起こした時、集団による集合知でコンフリクトを解決できるのでしょうか?

私は、支配の無い階層構造がとても好きです。

支配の無い階層構造について研究していたら、このSource principleに出会いました。Source principleでは、支配の無い階層構造をCreative hierarchyと表現しています。

Creative hierarchyは人間が人間らしく働く可能性を解放するツールに成り得ると確信しています。


我々は、このSource principleに関する書籍を日本語訳して出版する事を目指します。日本語訳の書籍を出版する事を皮切りに、ワークショップや研究会を立ち上げて実践していきたいと思っています。

そして、Sourceがきちんとつながる事、エゴや濁りを汲み上げないようにきちんとつながる事。これにはMoney Workが必要不可欠です。エゴや濁りを汲み上げているのは、オカネに対するアナタ自身の価値観なのです。
なぜ、私がオカネと幸せについて研究しているのか?ようやく分かった気がします。

目的が私を見つけてくれた事を非常に光栄に思います。

Source principleに興味ある方、是非一緒に理解を深めていきましょう!

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